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誇れ!~私が社長の秘書と恋人の座を手に入れるまで~  作者: 慧依琉:えいる


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11/15

第11話:あの4年間は無駄じゃなかった…………!


このお話は主人公目線で語り口のように綴っております



「おはようございまーす!」



翌日、そう元気な声で私は秘書課の扉を開けた。案の定、皆がこっちを向く。


「今日もいいお天気ですね。」


そう言って私はニッコリと笑ってみせた。すると例の三人組はヒソヒソと話をしていた。だけど私はそれを無視して


「さあ、今日もお仕事頑張ろう!」


と言って、金山さんの机にある資料に目を通した。秘書課配属2日目。だけど私は今まで4年もあの理不尽は扱いの元、事務処理を行ってきたのだ。一度やってみると書類の内容確認なんて朝飯前って感じなのだ。しかも結構、自慢じゃないけど数字には強い方だと思っているわ。私がサクサクと事前処理をしていると皆がジッとこちらを見ている事に気が付いた。


「あら……………、皆さんどうかされたのですか?」


私は半分惚けて、半分構っていられなくてそう声を掛けてみた。すると会長秘書の石川さんが


「ああ、あなたがあまりにも早く書類をチェックするから大丈夫なのかと皆心配で見ているのでしょう……………。」


そう言って声をかけてきた。


「そうなんですね、すみません、ご心配をおかけしました。私、営業での事務を4年しておりましたのでこういう書類のチェックは慣れておりますので……………。」


そう言うと


「まあそうでしたの!それは大変心強いでしょう。」


「ええ本当に。全く毛色の違う部署でしたので心配していましたが、共通点も案外あるものですね。」


私はそう言ってほほ笑んでみせた。すると後ろの方で三人はこちらをキッと睨んでいた。


〝気にしない、気にしない。私には私を見てくれる人だけを信じていればいい。〟


そう、昨日の社長との会話の中でちゃんと自分自身を見てくれていた人がいたという事に私はとっても自信がついたのだ。しばらくはへこむことなく仕事が出来そうだ。



〝トントン!〟私はチェックし終えた書類をまとめるために机に軽くあてた。そして確認済と急ぎを分けていたので急ぎを持って即座に社長室へと向かう。


「では、春川、今から業務に入ります。失礼します。」


ペコリとお辞儀をして秘書課を出た。社長室で金山さんは待機していると言っていた。私が昨日、どれだけ金山さんの説明を聞いていて、実行出来るのかを見るためだ。多分、これで間違いないはず!



コン、コン、コン!


社長室の扉をノックする。まだ、正直、緊張する。



「待っていましたよ。」


そう言って返事の代わりに扉を開けてくれたのは金山さんだ。



「すみません、遅れましたか?」


「いえ、まだ5分前です。」


私は室内へと進み、社長の前に向かう。昨日の今日でもう実践だ。流石秘書となると見習い期間はほとんどないのだな……………。



「社長、おはようございます。」


「うむ、おはよう。」


「それでは今から今日の業務と急ぎの案件のすり合わせを行います。」


社長は静かに頷いた。



私は緊張しながらも仕分けした資料を基にまずは今日の行動日程を。そして急ぎの案件を告げた。

その様子を見ていた金山さんは報告を終えたあと、拍手をしていた。


「金山さん……………。」


金山さんは私に近付いてきて


「昨日の今日でここまで仕上げてくるとは驚きました。上出来です。あと数回間違いなく出来ればもう私からの指導は終わりとなります。」


「ありがとうございます!ですが、そんなに短い期間……………。とても不安です。」


「大丈夫ですよ。いざとなったら社長自らがフォローしますから。何もかも実践を繰り返さないと経験出来ませんからね。」


「………………はい…。」


私は小さく返事をした。



「そうそう、あなたの机もちゃんと設置しますので事務の人にも私への書類をあなたの机に入れるように指示しておきましょう。明日からそれでお願いしますね。」


「はい、わかりました。」







ご覧下さりありがとうございます。昨日の社長との会話で自分に自信がついた奈々は今朝は明るく元気に出社します。そして金山からの課題である朝の報告とすり合わせを無事こなしたのでした。

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