リアルオーバー 転生 ラブ ざまぁ
プロローグ_
その昔、2人の勇者が存在した。_
1人目は2000年前魔王が登場したが、兄の勇者によって討伐される。_
2人目は1000年前別の魔王が現れ、勇者を取り入れた血筋から女勇者が現れるが、魔王によって籠絡される。_
以降一千年間魔族の天下により世界は闇に包まれていた。_
異界の扉が開き、3人目の勇者が眼を覚ます。_
そんな風に始まる俺のクソ小説。
『物語を作ろう』という超大手小説投稿サイトに投稿した俺の初めての小説。
それを深夜、工場からの家路で誤字脱字を確認していた。
初動は失敗したけど路線変更で日刊総合ランキングで上位を取って有名出版社からオファーがあって書籍化。
本も順調に売れて今アニメ化まで漕ぎつけた。
だがあえて言おう、この小説はクソである。と。
この界隈売れずにいれば小説家としても認められない。
俺の負けず嫌いな性格上そんな事は認められない為、色々勉強して、小説を改変して今の地位を築いた。
だが作られた小説は俺の元の理想からかけ離れたものだった。
わかりやすさ優先で深い描写が許されない、いやそんなのは別にいい、むしろ事細かなこと考えなくていい分描きやすいし、それにうまい言い回しを考える時間がもったいない。基本的に俺はノリで描きたいんだ。
取り敢えず誰かに見てもらいたい。
そうだ。
読んでもらいたいから投稿してる、俺の物語を知って、世界を感じて、一緒に楽しんで貰いたいから。
ただ金が欲しいなら詐欺師やってジジババから金を巻き上げた方が早い、俺は物語を描きたいからこの世界にいる。
だから読者の言うことはなんでも聞いたつもりだ。
しかしアンチ的な感想は流石に無視だ、ただ感想欄は閉じない、純粋なファンもいるから。
そう、アンチは心の中で無視をした。
当然だ、そんな奴ら相手にしている時間があれば1文字でもいいから創作に時間を当てたい。
突然だが俺は百合が大好きだ。
百合に恋い焦がれている。
だからといって百合の中に入る無粋な男にはなりたくない、そんなのは抹殺対象だ。
俺の好きなものを否定する人間の意見など聞くに値しない。
生まれついての百合厨の俺はゆりゆりした作品を同胞にみてもらいたい。
だが今の『作ろう』では追放モノがトレンドだ。
別名ざまぁ系とも言う。
簡単に説明すると有能主人公を無能な悪役が追放して新天地で主人公が活躍するアレだ。
『いやいや有能を追放ってなんやねん』とか『追放されるならそれ絶対その主人公有能じゃないだろ』とか色々ツッコミはあると思う、俺もそう思う。
だがコレは要は見る側の人間『作ろう』の大半の読者層疲れたオッサンがより自己投影して気持ちよくムカつく奴らをぶん殴りたいという欲望を満たすジャンルなのだ!
「俺みたいな人間をな…………ふふ」
俺自身そう言う作品を見て気持ちが良かったし、実に理にかなっていると思う。
面白い話がある。
作ろうの読者が「この作者の作品は安定して読める」「〇〇氏の作品は安心だ」と、しかしその作ろうの小説の作者本人は『作ろうの読者はスカッとしたいから見ているのです、深い描写なんて見たいんじゃない』と某有名動画サイトで馬鹿にしている。
信者はその動画は見ないで小説を見てるからバカにされてる事を知る由もない。
まぁ、そいつの小説は面白かったけど動画は全然面白くなかったけどな。
ああでも、自分の小説の長文タイトルを読めなかったシーンは……笑ったか?
…………俺も自分の小説のタイトル、フルで言えるか怪しいけど。
そう、追放モノは小説ではなく正義の立場で他者を踏みつける仮想現実なんだ。
自分は正義だからからやりたい放題、本当のチートだ!! あははははは!
「はぁ…………」
そういえば『作ろうの書籍化作品は精神的ポルノ』とか言われてたな、成る程確かにそうかもしれない、あくまで読んでもらう側の気持ちを優先して作るのだから。
だから必ず一人称視点で描かなければならない。
そうしないと読者に世界を堪能してもらって気持ちよくなってもらえないからだ。
どんなにしてアンチにバカにされようとも見てもらえないよりはマシだ。
追放モノ。
今までここまで効率的にプレビュー数を稼げるジャンルはなかった。と思う。
だから俺もこのクソ小説『CROSS×ROAD』 (本当はそのあとクソ長いタイトルが続くが省略)もよくあるRPG風ツクローッパとして作ったが途中から追放モノにシフトした。
〈ツクローッパ〉
『物語を作ろう』の中で流行った中世ヨーロッパ風の世界観の作品の総称。一部では蔑称として使われている。
だが流石にそんな作品も昔の流行り物、追放モノには敵わない。
常に人は新しいものを求めてる。
意地で1日に何話も投稿したり読者に媚びまくった結果、アニメ化まで奇跡的に行くことが叶った。
だがアニメ化までの道のりは流石に俺一人の努力で、と言うわけにはいかなかった。
はっきり言って運が影響してくる、その点俺は運が良かった。
絵師ガチャと言われる小説の挿絵画家が超上手い人で有名な絵師さんだった。
まぁ、腐女子だったんだけど。
一回俺の作品の話をしあったけど、悪役の男同士をどうとか言って吐き気を催した。
やけに男キャラの作画を描き込んでてヒロインは適当だった、上手かったけど。
あと女勇者をやけにイケメンっぽくしたのは絶対許さん! まぁ読者には好評だったんだけどさ。
あの人とは絶対死ぬまで意見が合わないな。
そんなことよりアニメ化だアニメ化! まだ企画段階だけど、女主人公の絵が待ち遠しい。
絵師ガチャであたりを引いた俺だ! きっとアニメーターの作画関係も当たりを引いて、躍動感あふれる可愛い女の子になってくれてるはずだ! ああ楽しみだ!
ちなみに俺の小説の主人公は女だ。女にした。
そしてざまぁサレるのはこのクソ小説の男友人だ。
名前は……どうでもいいか。
彼には主人公に色々ひどいことを幼少の頃からしていて友達面をしていた酷いやつという事にした。
描きたくもないことを描くのは中々に苦痛だったが我慢我慢。
実はざまぁの関係上、本来の男主人公から女主人公に性別チェンジしたのだ。
コレは思わぬ収穫だった、元々性別はかなりぼかしていたからな、ちょっと前に投稿したのを改変して矛盾なくできた、と思う。
百合好きの俺に『ヒロインとゆりゆりさせろ』という何かしらのお告げを聞いた気がした。
そんなお告げなど無視して、俺はヒロインとゆりゆりさせる事にした。ん?
神のお告げなど関係ない、だって俺の魂が百合を欲しているのだから!!
まぁ、だからと言うわけでもないが男友達などできるわけもなく、誰からも共感されず、ネットの海の中のお友達だけだ。
…………いや、正直に言おう。
俺の人生は終わっていた。
子供の頃は学校という所を常識を押し付けてくるガキの集団としか思えず、ただ無為に過ごしていた。
妄想してこの物語に依存し共感して欲しかったんだ。
「人の温もりがほしい」
SNSやネットをやってる時点で孤独で居られないのは分かっていた、だけど顔を付き合わす付き合いが嫌いで逃げたんだ。
俺の名前は…………どうでも良い。
今日もリアルの俺は底辺の仕事で底辺御用達のビールおつまみセットを買い、もう30歳を超えたというのに何の危機感などなく独身貴族を貫いた。
書籍作家でもこれが現実。
専業できるラノベ作家なんて…………数えるほどしかいない。
みんな副業として作家をして本業で会社、というか工場に勤めしている。
だがまぁ、アニメ化まですれば流石に生活も変わるはずだ。
書籍も売れに売れてる、印税が楽しみだ。
◆ ◆ ◆ ◆
アパートに帰るとすぐパソコンを立ち上げスマホで投稿した小説の修正作業に入る。
そして例の下手なプロローグを見て俺は笑う。
未熟な文章だからではない、今の自分とはかけ離れた純粋な気持ちで作っているからだ。
この頃はアンチなんていなかった、出始めたのは方向転換した後純粋にPV数が増え始めてからだ。
『1話1話が文字数少なくて薄いカルピ○の超大作』
文字数を少なくして小説投稿サイトの新着欄に出来るだけみんなに目を止めてもらう作戦だった。
その作戦は成功した、マシンガンのように1日に何部も投稿し続けて、流行りのざまぁ展開をねじ込んで数人しか居なかった登録者も今は一万人を超えた。
唐突にざまぁサレ役の男を作って、場繋ぎのために魔物に七変化させ話数を稼いで、最終的に魔王を殺し魔王の座を奪う粘着野郎にし、ヒロインと女勇者に殺させた。
女勇者が流行ってたし描いてるうちに女の子にした方が面白いって気がついたからな! だから主人公を女に変えてやったぜ!!
まぁその変更はあまり数字に影響なかったし特に何も言われなかったけど。
え? 女勇者にヒロインじゃどっちも女の子じゃないかって?
そうですけど何か?
「何したって成功した奴が正義なんだよ!! アニメ化した大物作家だ! 後からアンチが何を言ったところでただの嫉妬です! 本当にありがとうございました!!」
独り言が最近多くなった、今まで人と会話した事がそれほどないからな、動画投稿の練習と思って仮想敵と言い争う準備は万端だ。
くらっ、
血を滾らせたせいか立ちくらみが……アレ? コレやばくね?
もういい、今日は更新サボって寝よう、今までよく毎日サボらずにいたよ。だがもう限界だ、知らない…………誰も見られなくなったって良いあんなくそ小説。
半端でも良い、ただ俺は、寝、たい、んだ。
「…………………。」
俺は思った。
俺はそういうのが作りたいんじゃない、ただ…………自分の作りたいナニカを、いや…………もしかしたらそういう世界に行きたかったのかもなぁ、ハハハ、そんなら読者の側にいれば良かったのにな、馬鹿か俺は。
俺は過去の学生だった頃を思い出せない、いじめに遭い引篭りになりトラウマで人付き合いが出来ず高校は中退、中卒の入れる職などたかが知れてるが男はこれといって才能などはなく、あまり人目のつかない工場に入社するが、早々にダメ社員として見られ万年同じ仕事をずっとするダメ社員になった。
もしこんな俺を第三者目線で見てる小中学生が居たら教えてやる、俺はまだマシな方だお前もいずれこうなる。
ならない? なるよ。
俺がならないと思ってたからな。
…………まぁそんな俺にも少しくらいは良い過去の思い出はある、可愛い女子に話しかけられた事だ、机が近く消しゴムを落とし拾ってもらった、ただそれだけの思い出だったが、彼女はとても好みセミロングっ娘で髪色は薄茶色、凛とした顔立ちで首がスッと綺麗に通っている顔立ちも大人しそうな目つきに唇の綺麗な色、胸も出ているところはすごく出ていて引っ込む所も引っ込んでいて、奇跡的な美人、だと思った。
思い出補正もあると思うけど。
もう、結婚して子供もいるだろうなぁ、ちくしょう、嗚呼あの頃に転生して……戻ってもいじめられて繰り返すだけかぁ、俺ケンカ弱いし……ハァ、俺だってこの物語の勇者みたいなチートの一つや二つ欲しいよ。
この世界が物語だったらここで変な声がして異世界に、……という展開だがそんな声は聞こえない。
何を、思い出してんだ俺…………嗚呼そうか、これが、走馬灯。
そう…………俺は死んだんだ。
嗚呼そうだ俺は死んだ。
眠る様に死んだ。
俺は今、自分の死体を俯瞰視している。
何も、考えられなくなってきた、悲しみも湧かない、感情が動かない。
ただ事実を見ている自分がいるだけだ。
でもきっとこの後、女神様って奴がやって来て俺に何かしらの福音か何かをくれたりするんだろう?
嗚呼そうだ、俺はそんな展開を望んでいたんだ。
何の説明もなく、意味もなく、脳死して転生する。
元の世界なんてクソ喰らえ…………。
だって元の世界には俺にどんな酷いことをしても俺に謝る奴は一人もいなかった。
だったらこんな世界、いっそ…………。
嗚呼やっべぇ、やっぱ元の世界に戻ってチートしてざまぁしてぇ、アイツらぶっ…………。
ぶつんっ!
___REAL_OVER___
◇ ◇ ◇ ◇
真っ白な空間だ。
ブリーチ(漂白剤)もびっくりするくらいの何もない真っ白な空間だ。
なんだろう、俺はこの全てを知ってる。
これはアレだ、俺様が否定してきた異世界転生者でよくある奴だ。
何を言ってるんだ? 俺は、まるで小説の登場人物みたいに。
「やぁやぁ起きたかな?」
「?」
声が聞こえる、多分10代のガキ、いや青年、かな?
絹の様な布を天女の様に着ている。
「あーうんそう、そう見えるなら、いや聞こえるのならきっとそれは“僕”と言い換えるべきなんだろうねぇ?」
そう言うと突然目の前に俺の腰の高さくらいの子供が、美少年が現れた。
「僕は君の知ってる世界の単語では『女神』と呼ばれる存在だぁ、よろしくねぇ?」
「お、おう」
やけに饒舌に、その子供に全然見えない表情のそいつは俺に向かって不気味に笑う。
「んー? 君は何か勘違いしてるかな?僕は化け物じゃないよ? 僕は君の望む形を叶えてあげる正しく女神様だよ」
何言ってるんだこいつ。
「そうだね、まず君は死にました」
「は?」
「うーん脳卒中ってやつかな? 脳梗塞? どっちでもいいか♫ 運動不足か先天性のものかなんだかよく分からないけど、取り敢えず君は死にました、ちゃんちゃん♪」
何?え?
「でもねぇ君の作った魔術書が発動した、君は君の作った世界に行くことができるよ♫ やったね!」
え?ええええ?!
「魔術書?俺そんなもの作った事ないぞ?」
「作ってたじゃない? 君が“クソ小説”って言ってたやつ、あれがいわゆる魔術書さぁ」
ニヤリと意味もなく笑う、気持ち悪い。
「不特定多数に支持されて君の描きたいこと、作りたい世界を描いていた。そして君以外の人間の願いを君は受け入れて作品を作り、その命を犠牲にした。これはもう立派な魔術書だ」
「そう、なのか?」
なんというか表情や嘲りそれら全てが女の子らしさがない。
こんなのは俺の知ってる様な女神様じゃねぇ。
「そんなご都合主義あるか?」
脳みそを空っぽにするな。
俺は、思考を自動化しない。
そういう人間を騙す事はしても騙される側にはならない。
「君作りながら死んだんだよ、それが死後の世界と魔術書を繋げたんだ」
気持ち悪い、何が魔術だ。
「そんなのありえない! ご都合主義だ! 本を作った人間だったらみんな高確率で自分の世界に行くことになるじゃないか!?」
っていうかあの小説開きっぱなしで死んだんだよな? 俺の死体を回収したやつに見られたのかな? いやそんな暇ないか。
「そうだよ? そうなんじゃない? きっとそうさ! 君の言う通り!! 過去の文豪達はみんな本に囲まれて自分の作った世界に転生してるんだよ。でもそれってさぁ生きてたら死後のことなんてわからないから証明できないよね? だからなんの不都合もないわけ、まぁ君のその意固地な性格が君の小説? に魔力を作ったんだろうね?」
嗚呼、多分こいつは宗教で言う悪魔ってやつだ。
証明不可能な悪の塊存在。
こういう奴は何を言っても説得も何もできない、人の言うことを煙に撒き論破した気になって話を進める。
俺はこういうやつをイジメグループにいるのを知っている。
「酷いなぁ? 君の心は僕に伝わるんだよ? まぁ僕はただの案内役だから罰を与えたりすることはできないけど、この姿は君の考えうる最弱の姿だからね?」
「…………今までの話を要約すると、つまり俺は俺の作ったあのクソ小説に転生するのか? でもそれはおかしい、俺の小説は転生ものじゃないぞ?どうやって話の整合性を合わせるんだ?」
心読めるのかこいつ、気持ち悪い。
「んー、分かんない!」
「な…………!!」
「そんな睨まないでおくれよ、僕は君の魔力で作られただけの説明役、君が君で事態を納得させるためだけにこの世につかわせられたただの女神なんだからさぁ」
!!?
確かにいきなり異世界転生しても俺は混乱するだけだ、どんな状況になるかは謎だが…………あれ?そういえばあの小説ってたしか主役は………。
「おい待て? 俺まさか女の子になるのか? それってTS (性転換)じゃねぇか! やだぜ!? 男として育ってきたのにそんな事多分無理だよ! 怖い!」
あの小説は主役は女、青髪ロングの女勇者だ。作者公認のメタ的TS勇者。
「そう言われても僕にはどうにもできないなぁ、まぁきっとそこら辺は今の君に最も相応しい登場キャラクターになるんじゃないかな?」
無責任な! いや、責任なんてないんだろうけど。
ふわぁ、
「さぁ! 冒険者よ! 旅たちの時は来た! 今こそ前世で出来なかった事をしてモテモテマンになるのだ!!」
真っ白な世界の上空に一筋の光、それがすぅっと俺の頭上に、そして体が浮かび上がる。
「あが、ぐ! 怖い! あんな罠だらけの世界に行きたくない! 危険ばっかじゃん! 嫌だ! 安全な日本に!」
そう言って俺はその安全な日本で見てきた残酷な現実を思い出した。
嗚呼そうか、俺がどんなに安全でいい国に行こうときっとダメダメな人生を繰り返すだけだ、だったら。
「いや、訂正するぜ。俺は日本なんてクソの掃き溜めみたいなところじゃなくて、危険でも自分が望んで作った世界に転生する! そこから! そこから俺の人生が、始められるんだ!」
どうせ強制されるんならビシッと指差してドヤ顔で皮肉を言ってやった。
もうなる様になれってんだ!!
「だからテメェみたいな奴があっちに居たら問答無用でチートでぶっ…………。」
そう言って、そう思って、そう考えて、俺はアイツに中指を立てて導かれるまま、というより天上の光の先に吸い込まれていった。
ぶっちゃけやぶれかぶれだ、だってどうせ俺に拒否権がないから。
腐るほど見てきた展開だ、あの女神を自称する少年もそのノリだった。
だから多分、アイツは物語を作ろうのノリを知っている。
何か狙いがあるのだろう、親切にする人間などあっちの世界でも居なかったのだから俺は信じない。
転生し終わった俺はそのあと空虚で真っ白な世界であの少年が何を言ったかは俺は知らない。
つか最後まで言わせろよ。
「望むところだよ…………くくく。さて、それでは暗躍しますか❤︎」
そんな声は、聞いていない。
さぁ始めよう。
作者と読者のゲームを。
負けのないゲームを。
次回、第01話 「異世界転生したけど思い出すパターンだった」
☆こんにちはオニキです。
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どうかよろしくお願いいたします。




