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第08話 「このクソみたいな小説にざまぁ」

 この物語の世界の成り立ちから話そう。

 全ては異世界から始まった、否、勃発したんだ。

 …………違う勃起の話じゃない、さっきから下品すぎるぞ竜子よ! 勇者よ、猥談とは情けない!!


 二人の兄弟、もう一人末っ子が居るがその話は割愛させてもらう、本筋とあまり関係ない。え? 裏すj………お前さっきから本当にいい加減にしろよ??


 兄アルマ、弟カムイが一国の王女を巡る戦いで世界を分断してしまう、まぁよくある話だな。え? ない? 話の腰を折るな!!


 兄がのちの伝説の勇者。青髪と黄金の魔眼を持つ神の造りし人種として神造人間(しんぞうにんげん)である。


 そうだ、お前と同じ身体的特徴だな。



〈勇者〉には大きく分けて4つの特徴がある。



 まず一つ目は〈蛇眼〉その目で見た体術や魔術は全てコピーしてしまう。


 また初めて見た技も見切り余裕で回避可能、コピー元の技が光の速度で繰り出されても対応されてしまう。


 二つ目は〈神造(しんぞう)心臓(しんぞう)〉今のお前は自覚がないだろうが魔力量が無限になる。

 放出する魔力の限界値は越えられないが、常に魔力量の最大値まで補充される為、限界魔力を何度でも何時間でも出せる化け物の心臓だ。まぁスタミナの概念が存在しないと考えてくれ。


 三つ目は〈スキル・勝利の剣エクスカリバー〉状況によってスキルも形も変わる剣。

 上の二つの特徴を加味したチートな剣を作り出すのだ。


 四つ目は〈片翼の祝福〉思いっきり例のキャラのパクリ。何とは言えんが。


 背中に大きな白い片翼が現れて、無限の推進力と超速の浮遊と絶対安全着地を可能にする。


 要は世界を壊さずに光の速度で何処までも行ける便利な翼だ。


 因みにこの片翼のおかげでどんな妨害魔術も効かないことにした。

 まさにチート!! ズルだなやった!


 …………小学生が作ったオレすげーキャラみたいだろ?

 実際これ俺が小学生の頃考えた作品だからな?


 温めてた設定を『物語を作ろう』に投稿したんだ。

『ざまぁ』をプラスしたけど。


 話が脱線したな、異世界の話に戻る。


 さっきの兄弟、初代勇者が情けで実弟を殺せず封印する。

 その封印した媒体がお前の持ってたあの伝説の剣だ。


 そう、異世界の人間は何千年も前にこの火星の地に来てたんだ。

 それが異世界とこの世界のゲートとなって火星に来た俺らに異世界の力の一端が付与された訳よ。それが〈異能〉の正体だ。


 ああ、そうだね異世界の人間は俺らより魔法の技術も異能の力もはるかに上ってことになるよ。

 だから絶対この世界の人間は異世界(あちらがわ)に喧嘩を売っちゃダメだ。


 まぁそんなことにはならないだろうけど。




 魔王を封印した勇者は魔王の統べた『魔族と人間は同じテリトリーにいちゃ駄目』って言う決まり、つまり封印した魔王の力で〈魔(⚫︎)〉を制定したんだ。



 魔法は魔族とそれ以外の種族にその体質に適した土地をその数に見合った広さで領土を与えて、両陣営の間に交流を阻害する魔法的壁を作るというものだ。


 完璧ではないが『異種族間で領土侵犯した者はその瞬間から力の大幅減衰、14日間を過ぎて敵種族の土地にいた場合魔族は人間になり、人間は相応の才覚があれば魔族になる、無ければ魔物になってしまう』という制定だ。

 この魔法のおかげで無駄ないざこざが減り1000年間は比較的平和でいられたんだ。


 しかしこの魔法の壁は1000年に一回なくなる、その期間は一年。


 何が起きるのか?そんなのはもちろん殺し合いだ、数の多い人間と数の少ない魔族の殺し合い。


 初代勇者と魔王の戦いが第一次(⚫︎)()()大戦。


 そして二次、三次とランダムにどちらかの勢力に勇者という神造人間が必ずひとり生まれる、必ずどちらの種族も皆殺しに出来る力を持たされてな………。


 それに対応するために魔族が生み出した対勇者用の王席、魔族をを統率する王、魔王が存在する。


 だが所詮は魔族、神の作りし勇者に魔造である魔王は敵わない、贋作は本物に劣る。

 そういう風に出来ている。

 だがそれは人間側も一緒だ、逆に人間が勇者に嫌われたら魔王と結託され人類滅亡が決定してしまう。


 つまり、だな…………人間側は絶対に勇者のご機嫌取りをしなくてはならない。勇者に嫌われたらもう後がないからな。


 魔族は第二のプランとして魔王の力で、勝てないまでも勇者と対抗する。


 そういう設定にした。


 で、プロローグに繋がるってわけよ!!



 1人目の戦争は2000年前、初代魔王が登場しの初代勇者によって封印される。



 2人目は別の魔王が現れ、王族の中から勇者の血を取り入れた血筋から女勇者が現れるが、魔王によって籠絡される。



 以降一千年間魔族の天下により世界は闇に包まれていた。



 異界の扉が開き、3人目の勇者が眼を覚ます。



 この3人目の勇者がお前だ、竜子。



 そして♡ そして♡ 一週間くらい前にお前が運命で出会った、この世界のヒロイン!(はな)陽菜(はるな)!!!


 いや、だから魔女じゃないって! カボチャじゃないっ!! 作者の俺が言ってるんだ! 信じてよ!



 俺は百合が好きだ。



 だから百合カップルを酷いことにはしない! 百合しか勝たん!!


 ハルナちゃんを守ったことを俺は知っている!

 この火星は異世界と繋がっている、魔族も人間も住んでいない。

 元から勇者の作った生命の住めない封印空間、つまり宇宙に封印したのだけれど俺ら火星人がそこにテラフォーミングをしたんだ。


 だから異世界との戦争に巻き込まれてお前が勇者に選ばれたんだ!!


 それでこっちの世界の話に戻るけど、3日前、戦争の火蓋が切って落とされ魔族の先遣隊がこの火星に来ることとなった。


 そうだよ、魔族から陽菜ちゃんを救っただろ?


 え? 覚えてない? 嘘つくんじゃねぇ!

 あれ? でも確かにそこらへんの描写はちゃんとしてなかったかも…………いやでも竜子と陽菜ちゃんが運命の赤い糸で結ばれてるのは確実だ!


 それで2日前この火星の文化を知り竜子のいる学校を調べ上げた魔族が学校に突入した。


 実はその魔族あのドラゴンよりやばいんだよな、えーと確か魔族の名前は、えーと、うーんと忘れた。

 やられ役の雑魚魔族だったしね。問題ない。


 それで昨日、魔王が封印されてるって知った竜子があの封印の剣を抜いて魔族に竜子が今代の勇者だという事を知られたんだよね? そりゃ作者だから知ってて当然よ。


 そしてそれが陽菜ちゃんが魔族側に狙われる理由となった。


 つまり竜子に言うこと聞かせるためにハルナちゃんをどうにかしようとしたんだ。


 魔剣の封印を解かれた後本当は殺されそうになった初代魔王を魔軍総司令のジンって言う奴が異世界から来て助ける筈だったんだ。


 今の竜子には敵わない要は負けイベントって奴で、陽菜ちゃんが(さら)われて竜子は怒り狂って取り戻すための戦いに旅立つんだ。


 え? あり得ない? いやいや、それはその、そのタイミングで俺が作者の記憶を思い出しちゃって変な展開になったけど本当はそうしてエクスカリバー村正の空間遮断の力で異世界転移するんだ。



 いや! ダメだよヒロインはほっとかないよ!!!!!????

 それじゃあ作品が始まりもしないじゃないか!! 


 あとカボチャじゃなくて陽菜ちゃんだ!! 覚えろ! お前の嫁だぞ!!


 それで、まぁいろいとあって竜子は心を病みながらも魔族たちをバッタバッタと殺して魔王城に辿りつくんだ、もうすでに慰み者になったと思われた (なってない)ハルナちゃんとの再会、無事を知って安堵する! 魔王の討伐! 陽菜ちゃんをお姫様抱っこしてゆりゆり! 幸せなゴールへレッツゴー! 歌姫の力と勇者の力を合わせてラブラブゆりゆりパワー!!!!


 え? それで最後かって? うーん、ぶっちゃけその場のノリでプロットなしで書いてたからまだ作品は完結してないんだ。


 あーそう未完のまま前世である作者の人生が終わって、今転生したんだ。


 あ、違う礼司的にいうと思い出した。が正しい表現か。



 果たして礼司はホモ野獣と化した竜子を説得できるのか??!

 無理に決まってんだろ! うひひひ♡


 次回、第09話 「それでも俺は百合が好き」



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