表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/150

Reincarnate 2/3

 火星の人間と地球の猿には明確に違いがある。


 人種、知能、文化、そういうものではない。


 それは〈異能〉だ。


 火星開拓時代、30年ほど前。

 人間は火星に定住すると異能を発現する人間が極小数いた。



 当時はそれを『魔法』と呼んでいる。



 異能と呼ぶ様になったのはその言葉に差別的表現と区別的意味合いが出たからである。



「火星に来た人間は地球の殻が破れる」と生物学の偉い学者が喩えている。



 異能を発現した人間は人種が変わってしまうのだ、それは国籍がどうとかの話ではない、顔、体格、髪色、体質、その全てがまるで別人になってしまうのだ。


 白人が黒人に。


 茶色い瞳が青い瞳に。


 髪色が赤くなったり黄色になったり、火星でも珍しい色だが青色になったり。


 顔の造形も変わり体格も変わる。

 そう言った変化をした者は皆『火星人になる』と表現していた。


 この火星に国という概念ができる前の時代から起きていた。

 また地球に戻れる人間が少なく変化が起きる前に大体帰るから地球に行ったらどうなるかはわかっていない、火星人となった人間を拒絶する様になり不気味に思った地球の猿どもはここを囚人をぶち込む牢獄の扱いをする様になり未だに充分なデータが取れていない。


 親父も地球の時は英国人と日本人のハーフだったがこっちに来て完全に日本人の顔になった、らしい。


 俺と姉妹は最初からこの火星にいたから異能も最初から持っている、生まれた頃から火星にいると人種は変わらない、新生児から髪色が赤だったり青だったり緑色だったりする、しかし身体的障害はなく遺伝子異常でもない。

 地球では黒髪の遺伝子でも紫色になる。


 だが逆に言えばこっちで日本人の顔、髪色でいる奴は少ないと言うことになる。


 黒髪茶色の目はこっちでは珍しい。


 特に俺は異常に髪色が黒い、ダサいからブリーチで金色にしようとしたら玲奈に「お兄様にはその髪色が似合っています」ってメンチを切られて妹にブリーチを捨てられた。怖い。


 思ってみればあれが最初で最後の反抗だったな。

 まぁ母さんも黒いから染めさせたくないって気持ちも染めさせたくないってのもわかるけどな。



 封剣学園。


 ここは異能の学生を、子供に異能を使い慣れた先生が文化的な行動をとれる様に道徳や学問を教える学園だ。


 そして俺のいる学園都市上級異能者エリアは異能者の中でも最も力を持つ子供を集めたエリートの住む場所だ。


 異能も昔は発現しただけで特別扱いされていたが火星での新生児の全てが異能者となった今ではその力の大小での区別が必要になったのだ。


 今は俺らみたいに能力を一極集中できる様な奴らが特別扱いされている。


 炎を何もないところから出現させたり、水をチョロチョロ出すのは火星人の最低限の異能。


 今の世代は爆炎を出現させたり、圧縮した水と岩のダイアモンドカッターを放出する異能を使えなければ凡人扱いだ。


 要はどれだけ戦闘に優れているかがこのエリアへの入園の条件となる。


 当然だがその戦闘能力はランク付けされてる。


 明確な規定はこうだ。


 Sランク=測定不能

 Aランク=科学兵器、重機レベル

 Bランク=能力のみで地球人フル装備兵士レベル

 Cランク=熟練が必要だがフル装備兵士レベル

 Dランク=攻撃性質レベル(能力集中)

 Eランク=攻撃性質レベル(能力による物体の移動)

 Fランク=最低限レベル(一般人)


 自慢だけど俺はSランクだ。


 って言ってもこのランク付けは要は破壊能力しか評価されていない。


 スパイ系の能力はFランクに居たりするから油断は出来ない、一番いい例は転校生のあの女、花陽菜。


 声の調子を整えてどんな声色にもできると言う能力。

 歌手志望らしいけどあれを悪用しようとすれば有名な人がいると言うご情報を与えることができたり、声色でカリスマ性を演出したり、洗脳と言ったらちょっと言いすぎだけど出来たりはする。


 ちょっと見たけど見た目も清楚な感じでいい女だと思う。

 ちょっと後で声かけてみようかな? 体だけの関係くらいにはなれると思うし。

 女なんて顔が良ければあとはなんでもいい生き物だからな。

 男もだけど。


 竜子にはそう言う事しない。

 青い髪が気持ち悪いってのもあるけどあいつ意外とガードが硬いしな。

 それと違ってあの女は軽そうだ。


 …………。


 そう思っていた時期が僕にもありました。


 アレはダメだ。なんかの心の病気だ。

 俺が近づこうとしたら物理的に逃げる。


 俺みたいなイケメンに言い寄られていい気のしない女なんて多分同性愛者くらいだ。


 そう言うのは苦手なんだ俺は。

 いつもの軽い感じの女で良い。



 それに色々悪い噂も聞く。

 なんでもそれでも近づいてきた男がいたらしいが、なぜかその男はみんな例外なく自殺している。Sクラス異能者もだ。

 俺の勘だけどあの女はやばい。


 単純な破壊力ではない、アイツの異能は精神的な破壊を好む性質なのだろう。


 だからアレに近づくことはもう一生ないだろうな。


 さてと最後になるが封剣学園の名前の由来。


 それは呼んで字の通り剣を封印している学園なのだ。


 遠い昔、宇宙船『超ヤマト』で火星に最初に来た人間が肉眼で見た物、それは地面に突き刺さった剣だった。


 そう、人間の様な文化を持った別の生物がいた事が証明されてしまったんだ。

 そしてその剣は今でも誰にも抜かれていない。というより抜けないのだ。


 地面に突き刺さった剣、それが学園の中心の森林地にある。


 そこは『時の止まった森』と呼ばれている。


 建造物を持ってきても地面に杭を差し込むことができない、物量的に何トンの爆薬を使っても土煙も舞わない。

 30年より前は砂だらけだったが自然現象は受け入れるが科学的な影響を受け付けない妙な領域が展開されているのだ。


 多分異能の元なのではないか? というのが有識者の意見だ。


 そして地面に突き刺さった剣を現代科学取り出すこともできない。


 何故なら土を掘ることも出来ないのだから。


 そんな不思議な剣をこの星の宝として扱いオヤジが学園を作ったのがこの封剣学園なのだ。


 学園というと小さく感じるが実際は都市と言っていい、居住区もあるしスラムみたいになってるところもある。


 総人口5000万人くらい、最早ここも国と言ってもいい。

 そしてここに親父もいる。


 この星の王、昔のラノベ風にいうなら王都っていうところなんじゃないかな?


 さてとこの世界の説明はこれで終わりだ。


 誰に説明しているのかわからない自分のための説明だ。




 何故そんな事を?それはこの三日間、歴史的な出来事になりそうな出来事が起こりまくったからだ。

SSSとか意味わかんないランクはありません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ