第6話 世界の常識
また、連に呼ばれ倉庫に向かった。
今度はなんなんだと思いながら倉庫に着くと、そこには雅とホワイトボードが置いてあった。何をされるのか分からないまま椅子に座らされた。
「何をされるんだ?」これだけはハッキリさせたい。
「授業だよ。御言は戦いにはめっぽう強いけど山奥で暮らしてるから常識は知らないでしょ。中学の試験には筆記もあるしね。小学校では学べないこと教えてあげる。」と雅が上機嫌で言う。
「常識なら小学校でも学ぶんじゃないか?」
「えーとね。能力をたくさん使う人と使わない人の常識は違うでしょ。今回は使う側の常識を教えるんだよ。これでも私はCTFSの中学校の生徒会長で連は副生徒会長だからね。」
「また衝撃的な事を簡単に言うし。まぁ教えてもらうけど。」
「よし!じゃあまずはカルラとリーンの説明からするね。リーンは能力を使うためのエネルギーみたいなものかな。これは修行次第で増やすことができるよ。リーン溜りっていうものがあってそこから取っていく感じかな。次にカルラの説明ね。カルラとは別名"能力回路"と言うの。リーンの通り場所ね。これは修行ではどうにもならない。完全に生まれつきね。あとはリーンは修行で感じられるようになるけどリーン溜りに攻撃を当てても何も変わらないよ。リーンは目で見れないし、触れない。」と長々とホワイトボードに、絵を簡単に書きながら説明される。
「常識はこれぐらいかな。詳しい部分は中学入ってから学べばいいし、今はリーンを増やす修行でもした方がいいかな。」
「ありがとう雅。よく分かったよ。」と礼を言う。
「雅じゃなくてお姉ちゃんでしょ。」
「ごめん。まだ慣れなくて。」
「そんな所も可愛いし、許してあげる。」
「今日の勉強は終わり。ご飯でも食って寝るぞ。もう遅いし。」と連が止めてくれたおかげで救われた僕はそっと胸を撫で下ろし、自分の部屋に戻った。
前よりはマシですが、今回も投稿が遅くなりすいませんでした。今回も読んでくださると幸いです。