第3話 じいさんからの手紙
連の言葉により、家に帰って来た俺たちはじいさんの部屋に向かった。
本を見つけた僕達は早速読み始めた。
あらすじを見ると少年の冒険譚の話だ。
「じいさんが見せようとしてたのは本当にこれなのか?」と連が言う。
「そうだな、冒険譚を見せようとするのはさすがにおかしい。」
ページをめくっていくと途中に封筒のようなものが出てきた。
封筒には3人へと書いてある。
「これだ!」と連が言う。
「開けるね。」
雅が手紙を開ける。
これを見ているということはわしは死んだんじゃろうな。
何故死んだかは置いておこう。
まず、ありがとう。こんな老いぼれを慕ってくれて、優しくしてくれて。
3人と過ごした日々は楽しかった。本当にありがとう。
次に、御言の能力について話そうかのう。
御言の能力はわしの能力により、封印しておる。
お前の本当の能力は闇を操る能力なんじゃ。
お前の能力はここ100年は似た能力が出ていないから教えてもらうことも出来ないんだ。
覚えてないだろうが、1度だけ能力を使ったことがある。
その時、暴走しかけたんじゃ。
少しづつ使えるようにしようと考えていたんじゃが、この手紙を書いている時はまだ暴走の危険性があった。
わしの机の鍵のついた引き出しに封印を解く鍵を入れておく能力に耐えられると思ったら使ってくれ。
最後になるが、連はダメージを受けた分身体能力が向上する能力
雅は分身を作る能力
御言は闇を操る能力。
今まで通り、いや今以上の努力をしてテロを罪なき人が傷つくのを止めてくれ。
これがわしからの最後の願いじゃ。
読み終わった頃には手紙は涙で濡れていた。
またまた時間が空いてしまいましたが、読んでくれますと幸いです。