第1話 いつもが壊れた日
「ご飯だよ」
雅の言葉で目が覚める。この家の料理担当は雅だ。
いつも美味しい料理を作ってくれる。
「ごちそうさま」
ご飯を食べ終わりいつも通り食器を洗う。服を着替え、素振りをして対人戦。
これをいつもしている。ずっと続くと思っていたこの日までは……。
ドーン
家の近くで大きな音がなる。
「なんだ?」
4人で家を出る。女と男の2人組がそこに立っていた。
「お前らは誰だ?」と聞くが全然聞いていない。
少し話が聞こえる。
「ほんとにあいつか?」と女が。
「ああそうだ。写真と同じ顔だ。」と男。
「おい!聞こえてるか?」
「さっきからずっと聞こえてるよ」
「あのお方に怒らえるぞ!控えろ」
「あぁすまねぇ」
「その男口調どうにかならないのか?」
「もう治らないよ」
「で、俺達はグリーヴの幹部だ。あのお方がお前をお呼びだ、着いてこい。」
グリーヴってテロ組織か。しかも、大型のだ。
「誰が行くかよ。」と連が。
「お前じゃない。そっちだ。」と僕を指す。
「僕が?なぜ?」
「お前の能力が必要だからだ」
僕の能力は人の影を操る程度なのになぜなんだ?
「今からアタイの能力であんたの封印を解く。」
女が手を指し出す。
その瞬間手が光る。
「意識が持た…な…い。」
第1話です。少し時間が空きましたが良かったら見てください。