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おばちゃん(?)聖女、我が道を行く~聖女として召喚されたけど、お城にはとどまりません~  作者: 実川えむ
閑話

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祖父母は孫(?)に会いに行く(1)

 嫁のジーナが妊娠したという話を聞いたのは旅先のトーラス帝国の南の辺境にいた時だった。長男からの伝達の青い鳥から短い手紙が届き、妻のアリスと小躍りしたものだった。


 トーラス帝国の南の辺境には鉱山タイプのダンジョンが存在する。いい機会だからと、私たち二人と、昔からの友人でドワーフのモリソンと潜り込んだ。そこで嫁のために癒しの力があると言われている鉱石、ラピスラズリを探すために。

 しかし、攻撃や魔法の補助をする鉱石はいくらでも出てきたのだが、肝心の求めるラピスラズリが出てこない。こればかりは運としか言えない。


 何度目かのダンジョンの挑戦の後、今回も見つけられなかったと肩を落としてダンジョンから出てきた所に、長男からの伝達の青い鳥が届いた。


 ―――待望の孫が、流れてしまったと。


 なんとか出産に間に合うようにと思っていたのだが、我々の願いは叶わなかった。妻のアリスはダンジョンの入口で膝から崩れ落ちるように倒れ、号泣した。私も悔しさのあまり唇を噛みしめすぎて血を流し、涙を堪えた。


 長男からジーナが産後の肥立ちが悪いと、できるだけ早く戻って来てほしいとのことだったが、それならばやはり癒しの鉱石を見つけなければ、と、再びダンジョンに潜ることにした。

 この時ばかりは神が味方したのか、立派なサイズの美しく青く光るラピスラズリを見つけて採ることが出来た。


 ダンジョンを出て街中の宝石商へと鉱石を持ち込み、指輪とネックレスを依頼した。なるだけ早く、という依頼に宝石商はいい顔をしなかったが、他の鉱石をバラバラとテーブルに広げて見せた途端、大喜びで承諾した。

 三日後には、素晴らしい出来の指輪とネックレスを受け取り、帝都へと向かう。ジーナを労わるためにも、できるだけ早く戻ろうと、転移の陣を利用させてもらうつもりでいた。辺境伯を長男に引き継いだものの、A級冒険者として活動していることもあり、国王から転移の陣の利用許可を頂いている。そうは言っても、ほとんど使うことはなかったが、この機会に使わせてもらうことにしたのだ。


 おかげで、通常なら一カ月以上かかる移動に、二週間かからずに領地へと戻ることが出来た。戻ってみると、ベッドに入ってはいるものの、思ったよりもジーナが元気そうで安心したのもつかの間。


「お義父様、お義母様! 娘が生きておりましたのっ!」


 予想外の言葉に、正直困惑した。長男へ目を向ければ、困ったような、しかし、嬉しそうな顔をしていた。


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【コミカライズ】
2022年4月8日
モンスターコミックスfより発売


おばちゃん聖女コミックス

ミキマサハル先生

【書籍化】
ツギクルブックスより発売中

おばちゃん聖女

イラストレーター:那流様

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