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おばちゃん(?)聖女、我が道を行く~聖女として召喚されたけど、お城にはとどまりません~  作者: 実川えむ
第7章 おばちゃん、国境を越える

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第51話

 久々の湯船は最高だった。

 さすが高級ホテル。蛇口を捻ったら、お湯が出て来た。どういう仕組みになってるのかわからなくて、ついつい鑑定してみたら、魔石なるもので動かすことができるらしい。スゴイ。

 石鹸はあったけど、シャンプー、リンスの類は見当たらなかった。短い髪だから石鹸でもいいやって、洗ってみたらキシキシして失敗したって思った。その石鹸自体も、高級ホテルというわりにはいい匂いもあんまりしないし、品質がいいとはいえないのが残念。落ち着いたら、ヘアオイルとか作れないだろうか、とか考えてしまった。


 そんな風に色々と考えながら湯船に浸かっていると、時間が過ぎるのもあっという間。のぼせそうになったのでお風呂からあがると、お湯を抜いてからササッとクリーンの魔法をかける。イザーク様がすぐに入れるようにと、再び、お湯を入れるために蛇口を捻る。

 お湯を出したまま、浴室から出る。タオルドライした髪を今度は生活魔法で髪を乾かす。うーん、たまに使うからなのか、生活魔法って便利よねぇ、とつくづく実感する。

 のんびりと部屋に戻ってみると、すでに食事の用意がされていて焦った。


「す、すみません、お待たせしてしまって」

「いやいや、ゆっくりできたかい?」

「あ、はい。あの、今、お湯を入れてるんで、止めてきます」

「ミーシャ様、それは私が止めてきますから」


 そう言ってすぐに動くのはカークさん。その代わりにと給仕に立つのが強面のオズワルドさん。意外に手慣れててびっくり。


「さぁ、ミーシャ、座って」

「あ、はい」


 この部屋で食事が出来るとは思わなかった。ただし、私とイザーク様の二人だけ。オズワルドさんたちの分は、また別なんだとか。なんか先に頂くのって申し訳ないなぁ、とか思った。

 整えられた食事を見て、テーブルマナーのことを思い出し、冷や汗がでる。

 パートで結婚式場のウェイトレスやってた頃にかじったくらいなんだけど、大丈夫かしら。


「気にせずに、お食べ」

「あ、はい……いただきます」


 ついつい両手を合わせて言葉にする。そんな私をイザーク様が優しい眼差しで見つめている。

 野営の食事の時にやって、それは何かと聞かれたので、素直に食事の時の言葉だと教えた。それ以来、三人ともにやるようになってしまった。私の後に続くようにイザーク様が「いただきます」と言う様子に、なんともくすぐったい気持ちになった。


 食事はこういう高級ホテルだからと期待してしまったせいか、逆にイマイチに感じた。私としては、もうちょっと味が濃くてもいい気がしたけど、そこは、郷に入っては郷に従え、なんだろう。あっちの世界のモノと比較しちゃダメだよなぁ、と少し反省。

 テーブルマナーは大はずしはしなかったみたい。特に注意とかされなかったから、大丈夫なんだと思う。


 食べ終えてホッと一息ついたところで、カークさんがいつの間にかに呼んでいたメイドさんたちが素早く下げていく。

 最初、私みたいな貧相なワンピースを着ている女の子がいたせいか、みんな一様にギョッとした顔をしたけれど、何も言わずに仕事をしていく。ちゃんとプロなのね、と感心した。


 パタリ、とドアが締まり、ようやく私も含め四人だけになった。

 ここから、私たちは現状把握と今後の方針について話し合い始めることになる。

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【コミカライズ】
2022年4月8日
モンスターコミックスfより発売


おばちゃん聖女コミックス

ミキマサハル先生

【書籍化】
ツギクルブックスより発売中

おばちゃん聖女

イラストレーター:那流様

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