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モルドの剣  作者: 馬の被り物
食材を探そう
57/67

次回予告詐欺

 修学旅行を計画してから1ヶ月。

 やはり人数の制約で時間が掛かってしまった。

 結局貸切にし2日間を2回に分けて行く事にした。

 片道5日掛かるので途中まで転移で移動し、1日は馬車でのんびりと宿へ向かう予定だ。

 昼になれば、みんなでバーベキューと朝に作ったサンドイッチやこの間の街で買ってきた米を使ったおむすびを皆で食べる予定。

 移動の馬車も50名が乗れるように改造をした。バス馬車だ。椅子も木の硬さでお尻が痛くならないようにノッキングシープの羊毛に魔物の皮を巻いた特別製。

 それを6台用意した。

 

 ハッキリ言って、デカい!バスみたいにでかくなってしまった。これ、道が真っ直ぐになってないと通れないだろう。

 大型バスみたいに下にはバーベキューのセットや村人の荷物を載せるスペースも作った。

 これだけでかいと引く方も大変なので、今回は馬力もありスピードが出るホワイトバイソンをバス1台につき4頭の合計24頭テイムして連れてきた。

 

「きゃははは」

「あの山おっきー」

 

 子供達が馬車の中を走り回っている。こういう表情を見るだけでも計画して良かったと思う

 

「村長ありがとうございます。いつも暮らしに不自由なく過ごさせて頂いている上にここまでしてもらえるなんて...」

 

「みんながちゃんと働いて頑張ってくれるから村の生活が成り立つんだ。たまには羽を伸ばしてゆっくりしよう」

 

 ありがとうございます。ありがとうございます。と村人が感謝している。後10年だ。後10年したら隠居するから、頑張って村を発展させてくれたまえ。将来を楽にするプランを考えていると昼休憩をする場所に着いた。

 

 ここは事前に確認しており、広い広場や川が流れている。

 格好の休憩場所だった。最近暑くなってきた事もあり、子供達は川に入り遊び、大人達はバーベキューの用意を始めた。

 

 酒も樽で用意してあるので、飲みながら肉を焼いていく。ソーセージや野菜、昨日塩麹で漬けといた肉も出し、塩麹の味付けにおむすびが丁度よく食が進む。

 ダンジョンの海ステージにいる大きな海老も焼く。伊勢海老みたいな味がしており、半分に切った片方を素焼き、もう片方はチーズを乗せた。

 

「かぁーたまんねーなー」

 

 ビールに合うのか大人達には大好評だ。これなら今度酒場で出そうと決めた。

 

 そこら中から笑い声が起こり第一歩は成功だと思った。

 

 食べた後は水着に着替え川に入り子供達と遊ぶ。深い場所もあり、5m上の岩からジャンプするとキラキラした目で我先に飛び込もうとする子供達に混ざって子供みたいな大人も混ざっていた

 

「いいかお前ら!私が見本をみせてやる!」

 

 ナタリーだ。

 

「アイツ子供達を押しのけて何してんだ?」

 

 ナタリーは目をカッ!と開けたと思ったら空中で3回転しながら捻りを入れていた

 

「ナタリー姉ちゃん無理だよー」

 

 子供達が抗議している。うん。普通無理だな

 

「成せばなる!」

 

 ドドン!と大きな胸を強調しながら腰に手をあてる

 

「ナタリーちゃんうらやましいのー」

 

 とルナが自分の可愛らしい胸を見ながら嘆く

 

「ルナちゃんも大きくなれば、でかくなるよ!」

 

 イルマが必死に慰めている

 

「やっぱ大人になった方が...」

 

「ルナちゃんダメ!それだけはここでやっちゃダメ!」

 

 まずい。ここで大きくなったら何の機能もついてない水着が破けて大変な事になってしまう。

 イルマが必死に機嫌を取ってる

 

「私も泳いでいいですか?」

 

 後ろから声が聞こえる。振り向くとシルヴィアが...

 

 まじか...あのシルヴィアが...

 

「わぁおねーちゃんもすごいのー」

 

「恥ずかしい」

 

 ルナの声にシルヴィアの顔が赤くなり両手で体を隠す。しかし手で隠しきれない胸がひょこりと顔を出す

 

「最近ご飯が美味しくてお腹が気になって...」

 

 全然腹が出てないけど?

 

「...やっぱり大人Verにならないと」

 

「ダメ!大きくなっちゃダメ!」

 

「あまりジロジロ見ないで下さい村長...」

 

 めっちゃ恥ずかしがっている。

 いい!その恥じらい最高じゃないか!

 俺がジロジロ見ていると、突然前にウルシが立ちはだかり

 

「リュウ様?いくらお世話になっているからとは言え限界がありますが?あまりお嬢様をジロジロ見ないで頂きたい」

 

 鋭い目が突き刺さる

 

 そうだ。忘れてた。ウルシはシルヴィアの元執事だった。

 怖いなーもう。

 

 誤魔化すように川へ入っていき、子供を肩車して水の中に放り込む。

 キャッキャ言いながら

 

「そんちょーそんちょーもう1回!」

「ダメだぞー!次は僕がやってもらうんだ!」

 

 肩に腕によじ登ってくる子供達

 

「順番な順番」

 

 

 ......

 

 ...

 

 

「なんだよ。アイツが1番子供じゃねーか」

 

 川から出たナタリーが呆れていると

 

「ふふふ。それにしてもこの村はいいですね。大人も子供も笑顔で活気があります。王都では活気はありますが、殺伐とした所がありますからね」

 

 しみじみとウルシが言う

 

「まぁな。ここみたいに飯が美味いわけじゃないし奴隷ばっかだけど、ある意味本当の自由があるのかもな」

 

「そうですね。お嬢様も貴族の責務から離れ、あんなに笑顔ですから。ここに来て本当に良かった」

 

「何?あいつ王都じゃ暗かったのか?」

 

「いえ、そういう訳ではありませんが、王都にいる頃は貴族として教養やマナー等を朝から晩まで勉強しなくてはいけなく余裕がなかったですからね。今から考えると笑顔が少なかったように感じられます」

 

「うへーやだやだ。気が休まらねぇな」

 

「ふふふ。ナタリー殿じゃ逃げ出したくなるでしょうね。ただ私達は村人達の笑顔をなくすわけにはいかないです。その為には今以上の力を付け備えなければ。もし貴族がこの村の事を知ったら喉から手が出る程欲しい秘密ばかりですよ」

 

「まぁな。あのバカがお人好しだから色々拾って来ちまうが、ここの暮らしは他人に奪われたくないわな。それよりルナの所で知り合いにあったんだって?」

 

「まぁ昔の顔なじみですよ。彼自体はなんとかなりますが、多分飼い主がいるのでしょう。彼以上の敵がいてもおかしくない。もしかしたら月華七星クラスがいるかもしれませんね」

 

「うへーあのバケモン共並かよ。こりゃあヤベーな」

 

「ナタリー殿は彼らと面識が?」

 

「前に剣術大会の後に帰って来てた奴がいてな。腕試しを頼んだら、瞬殺だったよ。しかもアイツ剣じゃなく短剣出して、これで充分だとか抜かしてよ。手を抜いた訳じゃないけど、全くカスリもしない訳よ」

 

 参っちゃうよなーと言いながら両手を後頭部にあてて

 

「てめぇが最強か?って聞いたら鼻で笑いながら、俺は下から数えた方が早いとかってね。まだまだ上が見えねーなと思ったよ」

 

「私も昔挑みましたが無理でしたからね。気持ちはわかりますよ」

 

「ウルシでもダメかー。こりゃあ本気でダンジョンの最深部でも目指すかな?ウルシも行くか?」

 

「そうですね。今度は本腰をいれて攻略をするとしましょう。後で後悔してもしょうがないですからね」

 

 そう言って2人は決意するのであった

 

 

 

 

何か2人がいい感じで話しを終わらせたんで宿に行けませんでした。次こそは!


話しは変わりますが、活動報告に後でupするので、今後出てきて欲しい仲間があれば書いて頂けると嬉しいです。例えば獣人の女の子とか忍者とか。一応考えてあるんですが、いい案があれば採用していきたいと思ってます。

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