村経営
年末も近づいた頃
「お、お頭ぁぁとうとうでましたぜ!」
「まじか!でたのか?」
何が出たかと言うと転移の石と指輪がでた
地下20階層のボスから出たそうだ。これ10層毎に出るのかもしれない。ちなみにチート3種の神器であるアイテムボックスは未だに出ない。
おかしくない?鑑定、転移と来たら普通アイテムボックスでしょ?何だろ?このお約束感がでないの...
まぁでもいいやこれで世界8ヶ国すべて網羅できる。王国の他は遠い国を最初に派遣したので近隣の国で済む。
早速商人には現地に向かってもらう事にした。
やっさんの方に新たな人員を回したので大分楽になったと言ってた。
そう先日追加で100人奴隷を買った。ますます賑やかになってきた。
付き合っているカップルも増えてきた。奴隷になった時点でこんな日が来るなんて考えもしなかったと言っていた。
神父は無理だけど、この中で結婚するなら盛大に祝ってあげよう。ウェディングケーキ5段重ねのタワーを作ってケーキ入刀をやらせよう。子供が出来たらお祝い金も出してあげてもいい。新年になったら子供達にお年玉だな。
仕事場に行きシルヴィア親子と相談を始めた
「前々から思ってたんだけど、新年から皆に給料を出したいと思ってるんだ。できれば田舎の平均より高い給料をね」
「えっ?奴隷なのにですか?」
「うん。ここは俺が思いつきで始めた所なんだ。奴隷で買ったとはいえ、俺の我儘に付き合ってもらっている。職種に限らず全員同じ金額で。」
「いいと思いますよ。普通奴隷は給料なんて出ませんからね。みんな喜ぶと思いますよ」
「ただ大変、大変じゃないで不平がでるかもしれないから、でたらそこに人員を補充させるで解決しようと思ってる」
「色々考えてるんですね」
「まぁね。それに出産祝い金や新年は子供達にお年玉を出したい」
「おとしだま?」
「あぁ知らないかもしれないけど、遠い国の風習らしいんだよ。新年に大人がお金をあげるんだよ」
「へーそんな風習あるなんて村長は物知りですね」
「そうでもないよ。色々やりたい事があるのに実現させる知識が足りない。足らなさすぎる。なので、来年の春から世界回ります」
「え、ええええ!この村はどうするんですか?」
「留守中は君達親子に任せようと思う。なので、春までは俺の考えた今後の予定を話し合って、それ以外は君達のやりたい事を入れていけばいい」
「いやいやいや無理ですよ!」
「大丈夫。君達ならやれるさ!親父も領土経営してたんだから相談して決めればいいさ。それに本当にダメなら配下通して俺に連絡すればいいよ」
「ちなみに今は月にどれくらいの売上があるの?」
「諸々の経費を差し引くと月に金貨換算で300枚程ですね。貯蓄が大体300枚程です。冬という事もあって生肉の売り上げが好調ですね。」
やっぱ生肉か。冬はなかなか猟に行けなかったり冬眠等でなかなか肉を手に入れるのが難しいもんな。そりゃあ燻製肉ばっかになるわな。
それにうちはダンジョンという切り札がある。おまけに豚等も計画的に増やしている。鶏なんて各家庭にあったら食べたいからって理由で食べそうなんで、管理し給食センターに定期的に入れている
「春までに酒も出荷体制が出来上がりますし、村長が考えた甘い果実酒も絶対売れますよ。それに今は4ヶ国しかお店を出してませんが、今後これが倍になるとしたら毎月金貨1000枚は行けるハズですね。」
「それは凄いな。一応毎月銀貨50枚くらいは出そうと思ってる。金貨で大体260枚くらいだね。春になったら金貨1枚くらいあげてやって。」
「えっ?そんなに出すんですか?」
「うん。その時には村でお金を出す暮らしをして貰う。どっちみち売り上げは俺の所に来るわけだからあんま懐が痛まないよ。」
「それはすごいリターンになりそうですね...」
「問題は奴隷になった経緯が借金の奴なんだよね。またやりそうでしょ?」
「たしかに...ドワーフなんて酒でまた借金しそうですよ...」
「対策では最低限1日1杯は無料にしようと思ってる。もしそれでも借金してまで飲もうとするのならダンジョンで農園行きだな。運ばれるのは1日3食の食事のみ。守れない罰だね。」
「それはいいですね」
「知人に借りるのはなしで、もしどうしてもお金がないのなら、理由を聞いてこっちで貸そう。金関係のトラブルは1番厄介だからね。」
「そうですね。」
「話し戻るけど産休中も給料を出してあげよう。旦那も奥さんの出産後3ヶ月は休んでても給料保証。積極的に育児に参加させたい」
「滅茶苦茶やさしいじゃないですか?」
「奥さんの負担を減らしてあげたいもんねー。それに1人産む毎に金貨1枚出してあげよう」
「なんか優しすぎません?普通の領主より優しすぎますよ?」
「まぁ金が沢山ありすぎても使い切れないでしょ?それに金が溜まりすぎてもしょうがないから、たまにボーナス出そう。嗜好品は商人に言って各地の街で手に入れてもらう。あまりに人気があるようなら、ウチでも生産体制整えてもいいからね。じゃあこんな感じで纏めてみんなに提示してね。」
「わかりました」
その後も今後季節毎にやるイベント内容、娯楽の強化を話し、店ごとの料金設定等を話しに回り忙しく春まで過ごしていく
新年を前にしてやっさんの所へ行く
「やっさんやっぱ餅つきは無理そう?」
「せやな。色々試行錯誤したけどアカンかったわ。やっぱ世界中回ってもらって手に入れてもらうしかないなぁ」
「そっかー残念だ。来年はやりたいね。あっそうだ!頼んだのできた?」
「おうできたで。これでええか?」
貰った紙を見る
「春から行くんやろ?頼んだヤツ楽しみにしとくわ」
「おー!さすがやっさんだよ完璧な仕事じゃん!」
やっさんが力こぶが出ない腕をパンパン叩いてる
やっさんに頼んだのはカカオ等の絵。ケーキのイメージ図を描いているだけあってうまい。それを各10枚づつ。
新年祭は大盛り上がりだった。女性陣は先日纏めた結婚等のお触れに喜んでたし、男達も毎日1杯は飲めるしイベントもある事に喜んでた。
ただ1部、ドワーフ達だけは青ざめていた。農園送りが有り得るからな
子供達には1人銀貨10枚をあげた。春までお小遣いを貯めて、何を食べようか?とか楽しそうに話していた。
村全体にいい空気が流れていた
次から世界編をやります。まだ国内編の王都とか行ってないじゃん!と思われるかもしれませんが、その内書きます
それとそろそろ、大まかに主要キャラの強さ等を1話目としてぶっ込んでいきたいと思います。目安なので、作者が理不尽にキャラを勝たせたり負けさせたりするかもしれないです(笑)
一応自分なりにキャラの姿のイメージ図がありまして(見た目ね)イメージ通りにやりたいんですけど...企業努力で精一杯頑張りましたが力及ばず、全然違う口調になっちゃいました




