キミキミィ
村で今後の方針を決め、各職業の代表に集まってもらいどこが増員して欲しいのか?どの職業を増やして行こうか?ああでもないこうでもない、と話していると、1人の村人が口を開いた
「あの、村長...そろそろ村の名前決めません?」
そうですよと他の村人も声をあげる。
さすがに名も無き村じゃかっこがつかないと...
「それに税務官もくるんじゃないですか?」
うーん。でもそれって領主の税務官が来るんでしょ?うちの領主ってナタリーだぜ?あいつ領地経営が面倒だからって俺に丸投げしてんだしさ。そういうの来ないんじゃない?
「いや、でも国に納めないといけないんじゃ?」
あーそっちの方か~
でもどうなんだろ?
うちってまだ立ち上がったばかりで、奴隷を買ったりしてるだろ?収支と支出の帳簿なんてつけてないしさ、結構いい加減で、飢えなければいいやって考えなんだけど、何をもって税率とかって決めるんだろ?
食糧?お金?何を支払えばいいかわからないよねー。
ちょっと秘書的なのが欲しいな。さすがに手が回らなくなりそうだ。そこらへんも奴隷商と相談だ。アイツもう俺専属ってぐらい儲かってるんじゃないか?
そこら辺は置いといて村の名前かぁなんでもいい?
村長が決めるならなんでも大丈夫ですと村人の同意を得る
それじゃあ...
【黒鉄村】ではどうかな?
まぁここ鉄がでるしさ、忘れがちだけど元々俺って黒鉄流って流派なんだよね...
全然素振りとかやらなくなっちゃったけど...
カウンターを決める流派なのに最近は攻めないといけなかったから全然うちの流派の良さを出せてないんだよね。
そうそう剣術と言えば、そろそろナタリーにばっかり修行の任務をまかせるのはマズいと思ってるんだよな。
アイツって脳筋だから実戦ばかりで基礎を教える人がいないんだよ。剣術の盛んな国の貧乏道場とか買い取って配下を教えて欲しいよな。できれば奴隷がいいけど...
村の名前、今後の受け入れの奴隷の種類を決め会議を終了させる。
翌日奴隷商もとへ行くという名目の元、シュナイダーに乗り街へと向かう。そういえばこの街って名前なんだろ?全然気にしてなかったよ
「ねぇねぇ守衛さん。この街って名前なんていうの?」
「おまっ!散々来といてそれか?」
守衛は額に手をあてて目眩がするわと言っている
「へへへ」
と頭をかいていると
「褒めてねぇわ!いいか、ここは【フローズン】って街だ」
何かシャリシャリしてそうである
いつものの奴隷商の建物の前に来た。本当はここがメインじゃないけど、先に終わらせときたいもんね
「いらっしゃいませ。いつもご贔屓にして頂き有難うございます」
いつ来ても丁寧だ...
ホントなんで奴隷商なんてやっているんだろ?
「また来ちゃいました。実はですね今後を見据えてまた大量に奴隷が欲しいんですよ。それがコレですね」
「・・・」
無言になってしまった
「え、えーとこれ全部ですか?」
「はい、全部です」
「多分というか...いや間違いなくですね、うちの店に入りきれないと思いますね...」
ま、まぁそうだろうね...
「加えてこれだけの数ですとツテを使ってもかなり時間がかかりそうなんですが...」
「それはしょうがないですよ。集まり次第連絡を下さい。」
「もしよろしければ、というよりぜひお願いしたい事がありまして、うちの店舗では入りきれないので集まり次第村に届ける形でも宜しいでしょうか?」
うーん配下達をこの人には見られたくないから、来て欲しくないけど、空挺部隊に近づいてきたら連絡してもらえばいいか。
「分かりました。村の外で受け取りでもいいですか?」
「大丈夫ですけど...中では何か不都合ですか?」
えぇ不都合だらけなんですよ
「あ、いえ外でも大丈夫です」
不機嫌にしてたら折れてくれた。大口だもんね
「で、大体いくらぐらいになるの?」
「そうですね...多分金貨400枚はいかないと思います。集めた質によりますけど、これだけ多いので多少の勉強はさせて頂きます」
「わかった。話しは変わるけどね...」
と奴隷商の耳元で
「キミこの街で1番の娼館はどこかわかるかね?」
「ふふふリュウ様ここの1番はお高いですよ?」
「キミキミィ私を誰だと思っているのかね?」
「そうでしたそうでした大口のお客様でした。無粋な質問をお許しください。では私めが最高のお・も・て・な・しをさせて頂きます。」
「「ふふふ」」
悪い顔をする2人であった
起きるとベットの横には娼婦がいた。
初めての娼館は最高だった。
この街で1番の娼婦と紹介されて奴隷商と一緒に店に入った。中は高級な雰囲気があり、女性は露出の激しい格好だった。
「な、なんだここは桃源郷なのか?」
高級店というだけあって最初に席へ座った時に横に女性2人がついてくれた。お触り自由で、どこ触ってもいいですよ?と女性がニコリとした。
実際ここでお触りして気にいってそのまま部屋まで向かう事があるのだ。なのでこの場も彼女達にしては営業の場なのである。
お尻に胸にと堪能する「アッ」という声がして興奮した。
下に手を伸ばすと「そこは部屋に行ってからね♡」と言われた。
もうこの娘でもいいんじゃないか?と暴走しかけたが、グッと我慢した。
少しするとお目当ての女性が来た。
「お待たせして申し訳ございません。ご予約頂いた紫音と申します。」
時が止まった。
絶世の美女と言ってもいいのだろうか?なんで、こんな辺境に?と言いたくなる程であった。
そのまま朝までお願いした。
高かったが、満足して黒鉄村に帰った




