ちっ!バレたらしゃーねー!やっておしまい!
戦闘から2時間
尖兵である弱い魔物等は蹴散らした。まだいるにはいるが大した数ではない。
ここからはオーガ等の手強い相手が待っていた。
正直キツイな。すでに魔法を使う部隊は全員魔力切れを起こして辛そうにしているが、必死に戦っている。こうしている間にも少しづつこちらの数も減っている。
魔法使えない部隊も武器の切れ味が悪くなっており戦場に落ちている棍棒等を使ったりしている。
そこへモリスが部隊を引き連れて救援に来てくれた。
マジ救世主!
「遅くなってすまない。約束のマジックポーションだ。大分倒してくれたが、相手が悪いな。少し休んでくれ」
「助かる。20分、いや10分でもいいから持ち堪えてくれるとありがたい」
「おう!それぐらいなら任せろ!よし!おめーら!気合い入れていくぞ!」
「おおおおお!」
一気にモリス達が向かい押し返し始めた
(よし!全員撤退!少し後ろで休むぞ!)
「お頭助かります。武器が使い物にならないんすよー」
「ボスもう目の前がぼやけてるっす。マジックポーションプリーズ」
物凄い速さで撤退してくる
「ほぅまだ元気ありそうだな!」
「い、いやだなー姐さん。もう限界っすよ?」
「そうそう。あの人間達の邪魔にならないように動いただけですもん」
「限界とは突破する為にあるもんじゃないかな?決まりだ!お前達今日中に終わらせなかったら地獄へのパーティーだ!」
みんなブルってる。
「おい急げ!マジックポーション飲んですぐ戻るぞ」
「誰か武器だ!武器をくれ!」
慌て出す配下達
そこへさっきから退避しといたうちの村の馬車を呼び寄せる
この馬車、普通の馬車ではない。引いてるのはサンダーバッファローである。普通の馬より引くスピードが違った為、かなりの時間短縮で到着した。
こちらへ出発したタイミングで武器と食糧を積載させ呼んどいた。
これで武器は大丈夫だろう。我先にと武器を手に戦場へ戻る。
うちらは水分補給や軽食で疲れを取る。
問題は敵の質だった。強力な個体が出始めており、ゴブリンとは元々の性能が違かった。
配下達には強力な敵は3体で事に当たらせる。
空挺部隊も頑張ってる。地上部隊が目立ってるが、上空を飛んでる敵を次々に倒し制空権を渡さないでいる。
戦闘開始から2時間今まで頑張ってきたが...
とうとうワイバーンが出てきた。
かなり厳しい戦いになるだろう。
また一体ワイバーンによって倒された。必死にバレットイーグルが魔法で迎撃してるが地力で劣る分もうダメかと思った瞬間
木の上から飛び出したナタリーによってワイバーンが断ち切られた。
ナタリーナイス!
その後もハーピィとバレットイーグルによる誘導によって隠れていたナタリーにワイバーンがどんどん倒されていく。
5体を屠り、上空は敵の姿が見えないので当面は大丈夫だろう。
バレットイーグルもハーピィもお疲れさん。とりあえず休んでいて欲しい。
地上を見ると鬼気迫るゴブリン軍団が無双していた。背後から凄まじいプレッシャーを受け敵でさえも逃げ出していた。
「仕留めろ!」
「逃がすんじゃねー!」
「逃がしたら姐さんから何言われるかわかったもんじゃねー!」
なんだか可哀想である。逃げようにも俺にテイムされてるばかりに逃げ出す事もできず、森で倒されてた方が地獄を味わなくてもよかったのだから...
まぁ逃がさないけどね!もっと働いて貰わないと、うちらが敵に殺されるから!頼もしい仲間がいてホント助かるよ
そう感想を漏らすと、急いで逃げ出した敵に近づきテイムしていく。えっ?背後からは卑怯だって?いやいや、こんな簡単にテイムできるならやるべきでしょ?
オーガなんて俺にはまだまだ一刀両断できませんよ。
「お頭ぁ助かりましたぜ!」
「取り逃したら姐さんに後で地獄への招待状を直接持って来られる所でしたよ」
「ボス!敵を後ろから殺るなんて最高でやんす!さすがボスでやんす」
何かdisられてない?
その後モリス達の協力と新たにテイムした連中に死体を後方に運び込み綺麗になった戦場が出来上がる。
残る敵はオーガやサイクロプス等の大型魔獣だけとなった。
もう日が暮れ始めており、人間の活動時間の限界が近づいてきた。
段々と暗くなり始め、モリス達は撤退を視野に入れ始める。モリス側も兵が大分減っており、戦える状態でも無くなってきたからである。
「すまねぇもう兵が少ない。悪いが撤退させてもらう。」
「あぁ大丈夫だ。まだこっちには暗くなってからの秘密兵器があるから多分殲滅できると思う」
「ホントか!?じゃあ村で報告を期待して宴会の用意をしとく!」
じゃあとモリス達は帰っていった
さてと最後の仕上げをしますか!
敵は残り千
こちらは残り200程
最初に敵がどれくらいいたかわからないが、かなり誇っていい戦果である
「お前達、出番だぞ!」
声に反応して一斉に敵に襲い掛かる。
今回用意した秘密兵器とはテラーシャドーである。
夜に真価を発揮する魔物である。
その最大の特徴は敵の影に潜み体の自由を奪う事にある。
たださすがに敵も強力である。一体だけでは相手に出来ないので、オーガ等はテラーシャドー4体で手足に一体づつが必死で動きを止めている。
これはチャンスだと思い、体を縛りつけられてるオーガに近づきマーキング後、首をはねる。
復活し首が元に戻ったオーガがそこにはいた。
テイム完了である。
ヤッター!これで失った仲間を増やすぞ!次々にテイムしていき50体のオーガ軍団を手に入れた。これはうれしい。
オーガなんて普通に戦ったら、その手に持ってる肉切り包丁でこっちが料理されちゃうもんな!良かった良かった。残るオーガはレベリングの為に普通に倒していく。
配下のオーガには他に回って貰った。大型の魔獣に対して5体づつでどんどん倒していく。30分程するとあたりはほぼ見えないが、装備によって鷹の目を獲得しているナタリーが大暴れしている。
必死でゴブリンがついていってるがもうアイツ等に任せていいだろう。
俺は戦後処理だな。
やっと村の馬車が全部到着したので、夜に剥ぎ取り等しやすいように篝火を炊いていく。商人達も協力してくれてどんどん篝火が増えていく。火はレッドボア達が頑張ってつけてくれた。
商人達は現場の惨状に青ざめている
遠くで勝鬨を上げている。
終わったようだ。一応念の為隠れている魔物がいないよう、ダークネスウルフ達に巡回して貰った。
配下達には疲れている所悪いが、死体を集めさせる。
後で美味い肉と酒を持って来させるからと死体から討伐部位、魔石、素材の剥ぎ取りをお願いし、肉も食べれるのだけ種類毎に馬車へ積むよう指示した。
はぁこっちも忙しくなるな......
と頭が痛くなる思いでモリス達の村へ向かうのであった
よくよく考えたら1日5000~6000文字くらいは書いてるんですよね。これって原稿用紙15枚近く書いてるって事なんです...意外と書いてるな...
子供の頃夏休みの読書感想文の4枚を書くのに何日も悩んだあの頃が懐かしいです。やっぱ楽しく書くのが1番ですね。




