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モルドの剣  作者: 馬の被り物
ダンジョンへ行こう
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カッチカチやで~

 6階層に来た。

 

 今回も全部隊で手分けしてマッピングを行うが、俺の部隊だけは階段を見つけ次第次の階層に向かう。

 

 なので、この階層ではテイムをメインに行う。なぜかと言うとこのテイムというスキルはテイムした時の経験値が入らない。

 それに気づいたのがハナさん事件の時だ。ヤケになりテイムしまくったのにレベルが全く上がらなかったのだ。

 5階層の時の件でナタリーにレベル上げをしないと、でっち上げるからな!と脅されてしまった...

 

 しょうがない...肉体的な傷は嫌だが、精神的な傷の方がもっと嫌だ...

 

 なので先にどんどん進み他の部隊が到着するまで9階層でレベル上げを行う事にしたのだ。

 

 気を引き締め早速敵を見つける為に探索を再開する。

 

 遭遇したのはサンダーブッファロー。名前の通り雷を纏って攻撃してくるが俺も纏えるのでダメージはない。突進してくるのでツノを掴み、持ちこたえ横に倒れさせるように一回転させる

 

 どっせーい!

 

 眉間に一撃。ふぅと一息つくと気配察知に何かが反応する。背後だ!

 振り向いた瞬間、ナタリーの一撃がその何かを切り伏せる

 クレイゴーレムだった。泥のように体が崩れ落ち、泥と魔石だけが残る。確認すると突然地面から生えてきたそうだ。

 

 地面か...予想外だった

 

 そしてサンダーブッファローだが今回牛が食べたくなって一体解体用にテイムしなかった。ゴブリンに解体を任せた時の事、血が飛び散ったのだが...飛んだ先にクレイゴーレムの泥があった。

 するとドロドロした泥がみるみる固まった。

 剥がそうにも硬すぎて取る事ができない。これは!と思い、ゴブリンに鉄のハンマーを村から持ってこさせ思いっきり叩いた。

 カンという音がするものの全く傷もヒビも付ける事が出来なかった。これはヤバいな...もし敵の時に攻撃を食らって血でも混ざったら倒せないんじゃないか?

 

 すぐさま全部隊に情報を共有し注意を促す。

 

 しかし逆にこちらの戦力と考えたらこれ程心強い味方はいないだろう。

 そしてこれだけの硬さがあれば...と、この階でクレイゴーレムを狩りに狩りまくった。

 泥をどんどん村に運び実験をした。木の枠に半分程泥を入れ、鍛冶師に作らせた鉄筋の棒を差し込むそこで血を垂らす。みるみる固まる。

 さらに泥を入れ血を垂らす。かっちかちになったので木枠を外そうと思ったら外れなかった。しょうがないのでファイヤーボールで燃やすとそこには長方形の板が出来上がっていた。

 

 魔法使い達が一斉に魔法を放ちゴブリン達がハンマーで一斉に叩いてやっとヒビが少し入るくらいだ...危険だ。危険すぎる。これは世に解き放っていい代物ではない。しかし防衛上かなり使えると思い、みんなと相談した結果

 

 基本はこの泥壁で防壁の芯を担い泥壁の周りにレンガ1個分でレンガ造りと偽装しようとなった。今までレンガで作った苦労が水の泡だが、強固な壁を作る事に燃えてるオーク達が率先して動いてくれた。

 

 完成する防壁は表と裏、それに上にレンガで偽装した1キロ四方に高さ10m。厚さ5mの難攻不落の防壁に生まれ変わる事に。四方には櫓が建ち一体何からここを守るのか、もう意味が分からなかった...

 

 そんなオーク達の盛り上がりをよそにダンジョンに戻る。サンダーバッファローをテイムしていく。

 

 目的は牛乳である。

 普通の牛は病気になるかもしれないがバッファローは魔物なので病気にならない。放牧していて魔物に襲われても大丈夫そうだ。魔素を含んだ辺境の魔物肉も食べ、うまい牛乳を出してくれる事を期待する。

 乳の味が全然違えば、特産品としてここら辺の街で人気になるだろうし加工してチーズにすれば、どこでも大人気になる事間違いなしだ!

 一部米が流通しているが、まだまだこの世界はパンが主流だし、ブドウのワインもある。チーズもよく合うのだろう。地球にいた時にもヨーロッパでチーズをよく食べているのを見たもんな。美味ければ爆発的に儲かるだろう。

 

 サンダーバッファローを20体程テイムし、泥人形改めストーンゴーレム10体に護衛させ(多分必要ない)地上に向かってもらった。

 

 さて階段も見つけたし降りますか

 

 

 7階層

 

 ......変わり映えしない洞窟エリアを歩いていくと、早速反応が出た。鑑定するとシルク・ド・モスとでた。1m程もある蛾だった。鱗粉を撒き散らし、吸った者に幻覚を見させる魔物だった為に一旦退却した

 

「あれ吸ったら幻覚状態になるから口を何かで覆って!」

 

 布を口に巻き吸わない様にしているが1人だけ様子が違った。キヨシだけが昭和のハタキをかけるお母さんスタイルになっていた。

 

 ダメだ...ここでつっこんだら負けだ

 

 案の定鱗粉を吸い込み何を思ったのかナタリーに引っ付いていた

 

「どけ!豚野郎!」

 

 と吹っ飛ばされていた。

 

 ただ、この蛾だが色々と有効活用できると思っている。マーキングし、一気に頭から、かち割る。

 

 実はこの蛾、鑑定した時から気になっていた一文があった。

「【シルク】・ド・モス」である。シルクという事は絹を出せるかもしれない。

 どれくらいの量が出るか分からないので30体程テイムした。

 

 

 

 今日は色々とあったしここら辺で終わりにしよう





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