奴隷の考え方
今日から3日間、初めてのダンジョン泊が始まる
さすがに経験者達は慣れているのか1層ではあまり疲れていないみたいだった。シグルトは
「まさか奴隷になった後でもダンジョンに入るとは思ってもみなかったですよ。」
はははと笑っている
「前は毎日、その日の生活費を考えて全然余裕無かったですからね。今のように生活の心配がなく、こんな楽させて貰うなんて夢のようですよ。これは頑張らないとですね」
そう思って貰えるなら買って良かったと思う。とは言っても奴隷と扱いたくないので村人として暮して欲しい。そして後々俺に楽をさせてくれればいい。
さてと探索を始めよう。昨日の内に下への階段を見つけたので3PTで向かう。早々にアンナ隊と別れる
「お任せ下さい!」
とやけに張り切ってる。程々に頑張って欲しい
途中ソルバットと遭遇する。シグルト達が特性とか知ってればいいが初めての敵は緊張する。この魔物は!と思いテイムする。
ふふふこれでまた村が便利になるぜ!コウモリ達には郵便業務をお願いしたい。
現在1キロ四方まで街を広げてる(配下達が...
そんなに広いから用事を頼んだりするのが大変だと思ったのだ。これならコウモリ達に用件を書いた紙を渡せばいい。とりあえず5体は確保しておこう。
呆気なく倒してしまうので
地下2階へ降りる
目の前はまだ同じ風景が広がっている。
3PTで手分けしてマッピングを行う為に別れる。
さてこの階はどんな魔物と遭遇できるかな?
......
...
低層階だから苦労はしないと思っていたのだが、予想外に苦労した。その原因が、魔物のベルラビットだったのだ。
ベルラビット自体大した強さもないので、すぐ倒せるのだが、この魔物のスキルである【仲間呼び】が厄介であった。
超音波がダンジョン内に反響し魔物達がすぐさま駆けつけて来てしまう。それも他の魔物ならまだしもベルラビットを呼び出してしまうと次々に湧いてきて単体では弱いものの時間がかかってしまい精神的に疲れてしまう。他のPTも苦戦しておりマッピングに苦労していた。
一旦集合し、探索場所が被らない様に照らし合わせる。
結果構造的に3PTより2PTの方が効率が良さそうなのでシグルト隊とロイ隊に任せて俺達は地下3階に向かう。
テイムしといたベルラビットに聞くと任意で魔物の数を呼べるという事なので念の為に5体テイムしておく。狩場やレベル上げに貢献してくれると信じよう。
途中ダークネスドッグという漆黒の犬がいたので、何かに使えるかと思い20体テイムした。正直暗ければ脅威だったが明るいダンジョンでは長所が全然生かされてなかった...
地下3階への階段を下り少しマッピングを行ってから今日の探索を終了する事にした。
アンナは地下1階のマッピングを終了し、一気に3階へ駆け下りてきた。シグルトとロイもベルラビットに絡まれるのが嫌なのか寝る為だけに3階へ降りてきた。明日は朝からまた戻るとの事。
「村長!村長!隠し部屋があったんですよ!」
とアンナが満面の笑みで興奮していた。アンナ自体隠し部屋が初めてだったらしく奴隷になって良かったーと言ってたけど、
いやいやそもそも奴隷になんかなるもんじゃないからね?
ホントホント奴隷になって良かったぜ!と奴隷達が笑顔で、口々に喋りだした。コイツら全員考え方おかしくなってないか?
酒を飲みすぎてお金が払えなくなったドワーフや装備品にお金をかけすぎて借金が返せなくなった冒険者とか...
この世界の住人ってそんなのばっかなのだろうか?
まぁそのおかげで奴隷を買えるってもんだから助かってるんだけどね。アンナはこのままじゃ娼館行きでしたよとか言ってるので、助けられて良かったのかな?
それにしても娼館かぁ
今度調査に行かないとな!いや、あくまでも調査だぞ?相場というか...そう。相場って知るの大事だからな!
本日のテイム
ソルバット5体
ベルラビット5体
ダークネスドッグ20体




