表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モルドの剣  作者: 馬の被り物
ダンジョンへ行こう
21/67

探索開始

 探索当日

 

 攻略組を集め情報の共有を行う。今回は初めての事なので日帰りを予定している。もし不測の事態が起こったらすぐに帰還する予定である。

 各々に新しい武器を支給する。ダンジョン経験者でもある第1探索部隊の剣士シグルトの意見を取り入れた。

 斥候役には短剣。

 剣士にはショートソード。

 魔法使いにはブラックバイソンの魔石を杖に取り付け魔力を通りやすくした。今後強力な魔石を取り替えていきたい。


 僧侶の武器は正直悩んだ。というのもメイスってのはあるが、出来れば前に出ないでいて欲しいからだ。まだポーションがないので怪我を負ったら回復できるのが僧侶しかいないからだ。そのなの当たり前だろ?とは思うがラノベでメイスを使う僧侶が出てくるがいつも自殺行為としか思えなかった。なので自衛としてメイスよりリーチがある短槍を持たせた。


 ダンジョンで出た戦利品は探索後一旦地上まで運び呪いがないか確認をする。

 慎重に慎重を重ねたい。だって呪いに掛かった仲間なんて見たくないじゃん?装備品は見つけたPTのものだが使い道のないものについては他のPTに渡す。そして力を底上げしながら攻略を進める。


 PTのメンバーは斥候役、剣士、魔法使い、僧侶、ゴブリンアーチャーの5人1組。+ゴブリン1部隊(5体)を付ける。部隊は荷物持ち、所謂ポーターだ。今回は日帰りだが連泊なら夜番は部隊が受け持つので普通のダンジョン攻略に比べてかなり楽といえる。


 ポーターは基本戦闘に参加しないが強力な個体が出た場合は合計10人で事にあたる。これだったら低層では万が一もないだろう。

 甘やかしてると言われればそれまでだが、資金を稼ぐのがメインなんだからね。

 保険をかけときたい。とは言えゴブリンとは念話ができるから全滅をする事はないと思う。ダンジョン内で念話が使えるかは入ってみないとわからないが...

 

 

 ぞろぞろと大人数を引き連れて行く。

 第1部隊は隊長の剣士シグルト

 第2部隊は隊長の斥候ロイ

 第3部隊は隊長の僧侶アンナ

 俺の部隊(斥候、魔法使い、僧侶、ナタリー(剣士)、キヨシ(弓)、俺(剣士))

 各部隊5+5、俺の部隊11人の総勢41人の大所帯である。

 

【ダンジョンへようこそ】

 

 あいかわらず緊張感のない立て看板がある...

 

「なんだコレ舐めてんのか?」

 

 ナタリーがおもむろに引っこ抜く

 

「ちょっおま!無闇にひっこ...」

 

 喋り終わる前に魔法陣が出現し一斉に全員が飛び退く。

 

 ......

 

 ...

 

 とりあえず爆発とか何も起きないが...

 

「おいナタリー。危ないじゃんか!調べもしないで勝手に引っこ抜くんじゃないよ!」

 

 ホント勘弁して欲しい。コイツ見た目通り脳筋だったのか...

 そう思ってると、近くの魔法使いが耳打ちしてくる

 

「村長...姐さんに何言ってもしょうがないです...前も不用意に森に石を投げてオークの群れを刺激してえらい目にあいましたから...」

 

 遠い目をしていたが、何それ?

 コイツやばいな。敵は味方にいたのか!ネイチャーナタリーだな。

 

 

 とりあえず石を拾い魔法陣に投げてみる。

 ......何も起きない。

 ダンジョン経験者のPTに聞いてみる

 

「これなんだかわかる?」

 

「多分ですが転移の魔法陣だと思います。ただ私達が知ってる魔法陣は入口近くの隠し部屋にあって5階毎に行った事のある階層に跳べる代物でした。なので入った直後の魔法陣は見た事がないですね」

 

 ラノベでもよくあるやつか...もうこれラノベみたいな攻略で大丈夫なんじゃない?

 

「ただもしナタリーさんが看板を引っこ抜かなければ多分こんなギミックがあるとは知らず必死に色々探したり、下手すると1層づつ毎回昇り降りしないといけないかもしれなかったですね」

 

 だろ?だろ?とナタリーが得意気にしてるが、今回はうまくいったが、この先心配だ...俺だけは用事があれば抜けてもいいように自分のPT編成してあるから他のPTに混ぜてもらおうかな?

 

 

 かなりの大所帯で探索を再開する。ゴブリンを魔法陣に乗せてみるが何も起きないので、話しの通り5階層まで行かないと行けないのだろう。

 それぞれのPTでマッピングを開始してもらう。念話もとりあえず問題はなさそうだ。入口は薄暗いものの最初の角を曲がると道の苔が青白く光ってて結構明るい。何の苔だろうと手に取ろうとするが取れない...

 これがダンジョンの不思議なんですよねーとシグルトが話す。今まで学者や専門家が必死に原因を探ったが答えは見つからなかったそうだ。その内、ダンジョンはそういうものだという事で、片付けられてしまったのだそう。

 ダンジョンって不思議なもんだな。

 

 そうこうしている内に初めての魔物と遭遇した。

 スケルトンである。全身骨の魔物で想像した通りだった。手に持ってるのは骨だった...自分のかな?マーキングをし一刀両断した。

 難なくテイムが完了。テイムも問題ないな。まぁそうだよね。ダンジョンで使用不可なスキルってなんなんだよと思うもん。

 ダンジョンで楽しみにしていた1つが辺境でなかなか会えない魔物だった。オークの意外な特技(左官工事)にあったように思いがけない能力に出会えると思って楽しみにしていたのだ。他のスケルトンと見分けがつくように短槍を渡した。もし上位個体と会っても流石に槍なんて持ってないだろうという計算だ。他のPTにマッピングの他に階層毎に生息してる魔物もメモするように伝える。分かれ道なるとPTと別れ人海戦術でマッピングを行う。

 

 そうしてある程度時間が経ったので探索を終了する。一旦村に戻り他のPTのマッピングを精査し翌日の探索の方針を決める。

 

「じゃあ最初に話した通り最初の階層はアンナ隊に任せ残りの3PTで地下2階を探索する事にする」

 

 頷く面々。そう。階層毎に1部隊が隈無く調べあげる作戦だ。今日みたいに一日の終了時に集まって情報を共有しながらどんどん下に行く。マッピングの終了したPTは次の階層に降りまた協力をしてマッピングの完成させる。

 すべてのPTがオークを倒せる実力はあるので低層なら大丈夫だと思う。さすがに低層でドラゴンとかは出てこないと思う......出て来ないよね?

 

 翌日から3日程ダンジョン泊するべく準備にとりかかるよう指示をする。

 ちなみにスケルトンは外に出てくる事ができた。出てきたスケルトンも村の食事を気に入り

 

「いやーもうダンジョンに戻れないっすわー!中は魔素しか取れないから味気ないったらありゃしないっすね!」

 

 カカカカと顎がカコカコ音するが、キミ死んでるんだよね?味なんてするの?

 それに食べた物ってどこにいってるんだろ?

 

 こうして1日目が過ぎていった...

 

 本日のテイム

 スケルトン10体

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ