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モルドの剣  作者: 馬の被り物
そうだ!村を作ろう
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新たな住人

 翌朝ここへやってきた


 鍛冶屋【金獅子】

 あまり来たくなかったが、オークの買取の際状態が良くないと買取額が下がるとわかって新しい武器が必要だと実感した。実際ゴブリン達が使ってるのは元々持っていた木の棍棒で叩くタイプだ。これからは斬る、突く武器がいいだろうと判断した。


 それを朝キヨシに話し金獅子にと言った瞬間



「あたたたた!お腹が痛い!お腹が痛すぎて動けません。今日はもう動けないです!」


 ひどい言い訳である。しかも口調がいつものではなく普通になってる。そんなに行きたくないのか...



 出発する時になると


「無理無理無理!行きたくないです」


 と柱にしがみつき離れようとしない

 


 無理やり剥がし馬車に乗せる


 とはいえ数日剣を使ってみた感想としては刃こぼれもなくかなり使いやすい。結構鍛冶師としての腕もいいんだろう。見た目がアレだけど、少しは印象が良くなった


 金獅子に着いたもののキヨシは降りようとしない


「すぐ終わるから辛抱しろ!俺が対応するから、さっき言った分を見繕って運べばいいだけだから!」


 渋々馬車から降り、俺の後ろに隠れるように着いてくる


 そして深呼吸して、よし!と覚悟を決め扉を開けた瞬間





 目の前にムキムキマッチョのカオルさんがいた。

 どさっ!という音がして後ろを振り向くと、泡を吹いて倒れてるキヨシがいた。

 確かにすぐ終わったな......


 そして振り返ると黒いゴシックタイプの服装にフリルが大量にあしらった姿で仁王立ちをしていた。


 この人本当に鍛冶をしているのだろうか...?


「あ、あの...ど、どうして扉の前に?」


 クルリと一回転しながら


「あら~入って来る気配がしたから待っていたのよん♡」


 気絶しそうになりながらも、今ここで倒れたらこの後何をされるかわからない...

 必死で朝食が口から出るのを抑え要件を伝える


「オーク討伐に向いている品質の槍とロングソードを買いたいのですが...」


 いくつか見繕ってもらい予算と照らし合わせ、槍30ロングソード20ショートソード10弓10を買うことにした。防具はゴブリン達がまだ傷という傷を負ってないという事もあり見送った。


 一刻もこの魔境から抜け出す為に最速で馬車に武器を積み乗り込む。

 キヨシは前回と同じく水魔法をぶっかけ乗せる。はーこいつは何も役に立たないな...


 それにしてもこの馬車も討伐部位とか載せてたから大分臭いが残ってるな。樽には入れてたけど、あのゴブリン達の様子だと、相当なペースで溜まりそうだからもう少しお金溜まったらもう1台馬車を購入しないとな...




 その後街で聞いた奴隷商の所へ向かう。


 ......


 ....


 ..




 奴隷商の建物に着くと、キヨシには馬車で留守番を頼み、中に入っていく。


「お客様ようこそおいで下さいました。本日はお買い上げですか?それとも売却で御座いますか?」


「いや、買うかわからないが、こういった場所に来るのは初めてでな、どういった人が奴隷にいるのか見に来たんだ」


「そうで御座いますか?今のラインナップとしては愛玩用に元娼婦や子供、中には元貴族なんかも御座います。もし必要なタイプがありましたら他の奴隷商に連絡し連れてくる事も可能でございます。後は力のあるハーフ巨人やドワーフ等もありますね」


 巨人やドワーフもいるのか!もしかしてエルフもいるのか?


「ちなみにエルフとかもいるのか?」


「あーエルフはなかなか貴重でして、なかなか手に入らないのです。申し訳ございません。もし手に入っても金貨で100枚以上の高額商品で御座います」


「少し中を見させてもらってもいいか?」


「勿論でございます」


 許可をもらい中を歩いていく。すべての奴隷は檻に入っており、あまりいい気分ではないが犯罪奴隷もいる為逃げ出さないようにとの処置なんだろう。最低限の食事しか与えられていないのだろう。中には栄養失調気味の者もいる。

 歩いていくと妖艶なお姉さんが手招きしてる。

 数日前のアンヨは上手~が思い出されるが今はまだ無理だ!

 断腸の思いで行くのを堪える。

 様々な檻を見ると早めに解放をさせてあげたいという気持ちが込み上げてきた。

 あ、でも流石に元盗賊とかは...


 いや、待てよ。元盗賊かもしれないが元冒険者で斥候役の奴隷もいるかもしれない。何かスキルや技術があればダンジョンを潜る際に役に立つかもしれないな。一応頭の片隅に置いておこう。


「さて主人。この中に元シェフか料理のうまい奴隷はいるかな?」


「少しお待ちください」


 書類をペラペラと捲り


「あーハイハイ。確かに御座います。元シェフでしたが喧嘩で人を刺した事で罪を犯し奴隷落ちしたそうです。」


 えっ?何ソレ!怖い


「ちなみに主人に向かって刺したりしないですよね?」


「それは勿論大丈夫でございます。奴隷紋が刻んでありますので、主人には一切はむかいませんよ」


「ちなみに買うとしたら幾らぐらい?」


「金貨3枚でございます」


 えっ?料理できるのにめっちゃ安くない?地方の4人家族の3ヶ月分よ?人間の命って安くない?


「あー安いのが気になりますか?確かに安いかもしれませんが、こんなもんですよ。金貨1枚以下なんていうのもザラですね。」


 なんでも奴隷紋というのは主人の命令は絶対で、家族や周りに危害を加えないようにできるらしいが、やはり元犯罪者ということで襲わないとわかってても気分的によくはなく家庭がある家ではあまり人気がないんだとか。

 確かに言葉は悪いが元レイプ犯の奴隷とかが家にいたら若い女性は襲われる事がないと頭ではわかってても生理的に受け付けないだろう。


 よし。まだ予算は残ってるし、次だ


「追加で大工か大工見習いとかはいるか?」


「はい。御座いますよ。大工と大工見習い両方共おります。」


「じゃあ各ひとりづつで幾らだ?もし安ければ今後もこのお店を利用しようと思ってるのだが。もし予算を越えるなら他を当たるだけだけだが?」


 少し駆け引きをしてみよう。と言っても駆け引きなんてやった事がないからできてるのかわからないけど、こういう時は堂々としてれば大丈夫だろう


「両方でしたらそうですね...では金貨3枚だはどうでしょう?」


 えっ?めっちゃ安いじゃん!くそっ!ミスった!さっきのシェフとセットにすればもう少し安くできたかもしれない...

 金貨6枚を奴隷商に渡す


「ありがとうございます。今後ともご贔屓によろしくお願いします」






 さてこの3人だがうーん。どうしたもんかな?


















実はここまでの分はスマホで前話と併せて打ち込んでいたんですが、投稿前の確認後、誤字が見つかって直した直後再検索状態で全部消えてしまいました。発狂して再度書くのが嫌になって悶々としましたが、書かないと先に進まないので前話は気合いで書き上げました。もうあんな思いはしたくないと心に刻みましたが、多分またやるでしょうね...

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