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モルドの剣  作者: 馬の被り物
そうだ!村を作ろう
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キヨシ許さん!

おにぎりじゃなかった。おむすびでした...興奮して間違えてしまいました

 朝目覚めるものの、まだ眠い。しかし今日はキヨシと一緒にギルド行かないと行けないしなーと思い食堂に朝食を食べに行く。米が出てきた。

 まじで!一瞬で眠気がさめる。

 あーそういえば王様が歴代の異世界人がいるとか言ってたなー。あの人達が作り出したのかな?これからの食事が楽しみだ。

 キヨシも来て今日の予定を確認する。

 

 ギルドの扉を開けると朝の時間だからなのか多くの冒険者で賑わっていた。

 入ると周りの冒険者がジロジロこちらを見て何かをヒソヒソ話している。

 

 

 

 











 キヨシの事を。

 まぁタンクトップに短パンだもんな。この世界でそんな格好したの見た事ない。

 

「冒険者ギルドようこそ♪今日はどのようなご用件ですか?」

 

 受付の美人なお姉さんが喋りだすと、キヨシが真っ赤になりながら緊張した面持ちで

 

「き、今日はぼ、冒険者のと、登録に来たんだなぁ」

 

 どっちだ?いつもとかわんないのか?あの話し方だと緊張してんのか、してないのかイマイチわかりづらいな

 

「初めての方ですね?ではこちらの用紙にわかる範囲でいいので書いて下さいね。後、登録料銀貨5枚お願いします」

 

 と受付のお姉さんが喋った瞬間

 

 横にいたキヨシが膝から崩れ落ちた。上を見ながら口をパクパクして何かを言ってる

 

「銀貨5枚…銀貨5枚…」

 

「おいキヨシしっかりしろ!」

 

 両肩を掴んで揺さぶって正気に戻す。まさか...

 正気に戻ったキヨシをギルド併設の酒場に連れて行く為に受付のお姉さんに断りを入れる。

 

「キヨシお前まさか...金ないのか?」

 

「む、無一文なんだなぁ。だ、だから今日登録して、ひ、日雇いでもや、やろうとおもったんだなぁ」

 

 だめだコイツ行き当たりばったりだ。人の事言えないけど...

 うーんどうしたもんか?あまり人にお金を貸すのもな。この世界の貸し借りのルールとか知らないし...

 

「ちなみにだけどキヨシはどういった事ができるの?」

 

「???」

 

「あ~例えば農業だったり大工だったり?」

 

「の、農業は村のて、手伝いくらいなんだなぁ。だ、大工はち、小さい小屋ぐらいならつ、作れるんだなぁ」

 

 とりあえずコイツの言葉を信じてみるか?悪い奴ではないしな。

 さっきのブーメランが飛んできそうだけど、そんな時もあるさ。

 

「よし!キヨシ俺がお金を貸そう」

 

「ほ、本当か!り、リュウあ、ありがとうなんだなぁ」

 

「そこでだ提案がある。とりあえずこの後、冒険者登録をする。そしたら依頼は受けずに宿屋に戻って一度今後の話しをしたい」

 

「で、でも受けないとお金返せないんだなぁ。き、今日の宿代もな、ないんだなぁ」

 

「それも大丈夫だ。なんなら計画がうまくいけば借金はチャラにしてやるから」

 

「な、なんか怖いんだなぁ」

 

 たしかに言葉にすると詐欺師みたいな気がする...

 

 二人して受付に行くと先程のお姉さんが担当してくれた。

 

「ではこちらの用紙に記入して下さいね」

 

 とりあえず昨日の事もある為、名前と年齢だけを記入して書き終える。

 

「リュウさんとキヨシさんですね。私は受付のルナと言います。これからよろしくお願いしますね」

 

 まぶしい...笑顔がまぶしくて真っ直ぐみられない。横を見るとキヨシが胸を押さえ過呼吸気味になっている。今度からはキヨシ連れてくるのやめよう...

 

「キヨシさん大丈夫ですか?」

 

 受付台から出てきてルナさん悪気もなくキヨシの背中をさすろうと手を出してくる。ヤバイ!今触られたら確実にキヨシが死んでしまう(うれ死)

 

 

 すぐさまキヨシを遠ざける。

 

 ふーあぶなかったぜー

 右腕で額の汗を拭う

 

 あ、いやキヨシの体がビクンビクンしてる。背中をかすってたみたいで手遅れだった

 

 キヨシを酒場で休ませ受付にて説明を聞く

 

「あのーキヨシさんは大丈夫でしたか?」

 

「ときどきある発作みたいなものなので大丈夫ですよ」

 

 適当な事を言っておく

 

 では説明しますね...

 要約すると

 ・人には迷惑をかけない

 ・ギルド内や街中で武器を抜かない。ひどい場合資格剥奪

 ・ランクはG~S。Gランクは薬草採取や街の手伝い等。それを10回達成でFランクに昇格。討伐はFランク以降

 ・虚偽の申告は罰金に加え資格剥奪の可能性

 

 うん。まぁ普通だね。とりあえず普通にやってれば問題はなさそう。

 

「最後にこの板に指を置いて頂いて終了になります」

 

「これは?」

 

「偽造や身分の偽りを防止する為のカード、所謂ギルドカードになります」

 

 あ~そういう事ね。問題は......キヨシだよな...

 

 あ、そうだ!

 

 荷物から布を取り出しキヨシに目隠しをする。これで大丈夫だろう。

 

 キヨシに声を掛けると目隠しをしたままゾンビのように歩いてくる

 

「あ~違う。右だよ。そうそう。そのまま真っ直ぐ」

 

 フラついて依頼書が貼ってあるボードのカドに頭をぶつける。え?何コレ笑めっちゃおもしろい

 

「違う違う。左だよ左!そのまままっすぐ!」

 

 その時歩いてきたお姉さんにつっこむ。豊満な胸に顔をうずめて。すぐさまぶん殴られて倒れるキヨシ

 

 女の子座りで必死に謝ってるがお姉さんが立ち去ると左手で頬をさすりニヤニヤとしてる。

 

 頭キタ。絶対巨乳ハーレム作って目隠ししながら女の子達に「あんよは上手~♪あんよは上手~♪」と言われながら遊ぶんだ!

 

 また一つ新たな計画に闘志を燃やすリュウであった。

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