霄壌
霄壌…
天と地…
今生きているこの場所
天と地
地に足を着けて…
天を仰ぐ…
私は不器用で弱い人間だから…
誰かにすがって生きている…
そうさ…
情けない奴さ…
救いの無い狂喜の世界で…
私はなにを求めてさがすのか…
わからない…
わからないから誰かにすがりついて泣いている
一人じゃ強がりの仮面被っていて…
いつも仮面の下は涙で溢れているのに…
誰にも見せない…
本心の弱き心…
いつも隠して私は作り笑顔で人に接する
一人は淋しいから…
嘘の仮面に嘘をつく心持って
ひたすらに人の顔色伺い
私は何を隠す?
なんで泣きたいのに涙が出せない…
涙が枯れてしまったのかな?
心が渇いてしまったのかな?
悲しみや苦しむ事に麻痺してしまったこの心を
癒してくれる人を求めて彷徨う
仮面舞踏会の中を…
そして見つけた
心にでっかい傷を持ちながらも
素顔で仮面を着けて居ない人を…
とても強く…
太陽の様に明るい心を持った人に
私はこの優しさに包まれて
嘘の仮面を脱ぎ捨てて
素顔の自分をさらけ出してみた
私の素顔を見た貴女は…
とても苦しかったね…
とても悲しかったね…
と言ってくれて…
私を腕の中
に抱いてくれた
枯れてしまった筈の涙が…
心の底から溢れ出す
そして暖い太陽に包まれた私は
自分の仮面を壊した
自分を作る必要が無くなったから
霄壌のはざまで私は力をもらった
またまだ倒れる訳には行かない…
前へ…
ひたすら前へと歩いて行く
この歪んだ霄壌の間で...。