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入学式回想 カエサル・ド・ルフォン
「諸君は今日から晴れてこのブラペド国立学校に入学する。これは・・・
》》》俺は校長の演説を聞きながらこれまでの事を考えていた。
「王国の為に今日からお前も悪になりなさい。」
もう10年も前だ、8才の誕生日、父様に呼び出されそう言われた俺は力強くうなづいた。
我らグレンヴィル一族は貴族社会の嫌われ者。
国の代わりに悪事に手を染め国の代わりに罪を被むる。
「これは我ら一族に生まれた者の宿命だ。そして、これは一族以外に話してはいけない。」
父にそう言われてから今日まで必死に悪を演じてきた。そして、これからも俺は悪になるのだろう。
別にこの役割が嫌いなわけではない、寧ろ誇らしさすらある。どのみち俺はこの運命から逃げることは出来ない。。。
》》》・・・以上で開会式を終わる。解散!」
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