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ぷろろーぐ

注!!この小説には残酷な描写などが出てきます。

そういったものに不快感を持つ方はできるだけ読まないようにしてください。

 

 俺の周りには自分だけの夢ってのを持った奴がいっぱいいる

 

 姉貴の夢は親に誇れる立派な人間になること


 妹の夢は魔法格闘技のプロ選手になること

 

 親友の夢はいつか学会で魔術についての論文を発表すること


 三馬鹿トリオの夢は三人で魔法や魔術を制御しやすくする端末を造る会社を立ち上げること


 後輩の夢は災害から人々を守る一級魔法使いになること


  でも俺はこれっぽちも夢を抱いたことはない。なんにも望んだことはない。たまにヤバイこともあるけ ど、ほんとにたまにあるだけ。流されながら生きる人生。そろそろ俺も夢を持ったほうがいいと思うんだ。

 血に塗れたこの手でも、夢を抱いていいというなら。夢見てみようじゃないか。


 例えば……世界一は無理でも、日本一の魔術師とか、さ?





ピピピッ! ピピピッ!……いろいろなものが散乱している部屋に目覚まし時計のアラームが鳴り響く。

 だが、この部屋の主はいっこうにおきる気配を見せない。

 どうやら、この部屋の主は16歳から17歳くらいの少年のようだ。

 血のように紅い髪に眠っていてもわかるくらいのやる気のなさそうな顔。一応、端整な顔立ちと言っても、問題は無いだろう。

 身長はやや低いようだ。その代わりかどうかは知らないが、体にはしなやかそうな筋肉がついている。何かのスポーツでもしているのだろうか?

「ううっ。もうこれ以上飯は食えねえぞ!……むにゃむにゃ」

 ものすごくありきたりな寝言を言いながら少年は眠り続ける。その間にもアラームは少年を起こそうと 大音量で鳴り響く。

 だが、やはり少年はいっこうに起きない。それどころか、耳元で鳴り響いているアラームにチョップを かまして、少年を「学校に遅刻する」という不名誉から守ろうとしていたアラームを止めてしまった。

 これによって、この少年の未来は決定してしまった・・・と思ったそのとき、部屋の下から誰かが全速力でかけあがっって来る音が聞こえてきた。

 そして、その音は少年の寝ている部屋の前で止まる。

 次の瞬間、扉が勢いよく開いた。

 部屋に入ってきたのはとてもきれいな美少女だった。年齢は15歳から16歳くらい。少し大きな青色 の目に、スラッとのびた鼻。髪は背中まで伸びている赤みの混じった茶髪で、それを高い位置で一つに まとめている。いわゆるポニーテイルというやつだろう。背丈は150cmくらいであまり身長に恵ま れていないようだ。

 少女は少年の寝ているベットのすぐそばまで来ると大きく息を吸ってから、

「にいさんっ! 早く起きてください! さっさと起きないと学校に遅刻しますよ! 「今日は攻撃魔法の実技試験がある」とか言ってたじゃないですか。ほら、起きてください!!」

 と、近所迷惑になりそうな声で叫んだ。ついでに少年を激しく揺さぶる。

ユサユサ ユサユサ ユサユサ、ガッ!

「あ・・・」

 どうやら少年の頭をベットの硬い部分にぶつけてしまったらしい。

「グアァッ!」

 これにはたまらず少年も起きたようだ。

「イッテェ! なんだよっ。何が起きたんだよ!」

 突然頭に激しい痛みが襲いかかってきたからなのか、混乱しているようだ。

「すいません、にいさん。起こそうと思って体を揺らしたんですけど、そのときベットに頭をぶつけてしまったみたいなんです」

「ヒナ、お前かよ! お前のせいで、いま俺は頭に激しい痛みが襲っているんだが?」

「あ、あははっ。そ、それよりさっさと学校に行く準備をしてください!お姉ちゃんが待ってますから」

 そういってヒナと呼ばれた少女はものすごい勢いで階段を降り行く。

「チッ逃がしたか、くそ! それにしても頭イテー。確かに寝坊した俺も悪いけどよ、それでも朝っぱらからあたまを打つのは相当きついんだぜ? たくっ、あーメンドクセェ」

 少年は愚痴をこぼしながら制服に着替えて1階に下りてゆく。

 少年の名前は綾瀬壊斗。両親は単身赴任の父親に母親がついて行ったため現在は不在。姉が一人。妹が 一人。自分を入れて5人家族の長男だ。

 この物語は彼の日常を覗くだけの物語


初めまして。わたしは小説初心者なので温かい目で見てやってください。

これからもよろしくお願いします。

なお、わたしが書く小説は長くなるようなので注意してください。

では、またお会いしましょう。

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