今日だけの免罪符
掲載日:2026/09/11
休日の過ごし方が決まりました。
身体に溜まった負債を払ってこなければ…
冷徹な数値を、今夜だけ、忘れる。
その時をただ、じっと待っている。
いつあの問いかけが飛んでくるのか。
張り詰めた静寂の中で、己の選択を、喉の奥で何度も繰り返し、呟く。
その一言が、引き金だった。
運ばれてきた、圧倒的な質量。
大気さえも濁らせる、凶悪な匂い。
箸を割り、天地をひっくり返し、ただ、夢中になって最初の一口を、唇の間へと、滑り込ませる。
刹那、人工の白い粒と、獣の濃厚な脂が溶け合った、歪な調和。
その暴力的なまでの旨味が、わたしの五感を直接殴りつけてくる。
理性はすべてはもう、あの器の底へと沈んで消えた。
しかし、すべてを掻き込んだあと、満ち足りたはずの胸の奥で、圧倒的な満足と重い罪の意識が同時に激しく押し寄せる。
この後ろめたさが、もしなかったなら。
私は毎日、この深淵へと、躊躇いなく飛び込み続けているだろうに。
二郎ってひどい…
けど美味しい…けどひどい…
けど美味しい…
なんであんなに、凶悪なのーーー?!




