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4話 終戦

我らの母は偉大な方だった。

弱き者を労り誰に対しても平等で国民の皆に愛されていた。

そんな母を我らは敬愛していた。

だがミスティの出産と同時に亡くなってしまった、魔族としては高齢での出産だったからかもしれない。

母の最期の言葉は


「この子がきっと戦争を終わらせてくれるわ、だからね、私の分も愛してあげてね」


母の忘れ形見、末妹のミスティにそのような力があるとは思わなかった、例え無かったとしても兄弟皆で大切にし愛そう、そう思っていた。

成長するにつれて母の言っていたことが真実味を帯びてきた。

話せるようになった途端質問攻めの日々が続いた、文字を教えれば蔵書室に入り浸り数年で全書物を読破した。

そして訓練も積極的に参加してきた、幼子が無理をしなくてもいい、そう言っても成人した魔族ですら音を上げる過酷な訓練を乗り越えてきた、ハッキリ言って異常だ、だがそれには秘密があった。


加護を所持していたのだ、人間族しか持ちえぬとされる加護の力、神に選ばれた者だったのだ。

だがその事実を知ろうと彼女は何も変わらなかった、母に似て弱き者を助け、誰しもに平等に接する。

多少喧嘩っ早い所もあったがそんなミスティを国民の皆が愛してくれた、誇らしくもあり少しだけ嫉妬もした、だが嬉しかった、皆に愛された母の最後の子供が、同じく皆に愛されていることに。



10を迎えるころには規格外になっていた、ドラゴンの居場所を聞かれメタリカ山脈に住んでいると答えてしまったことがある。

すると翌日、置手紙を残しメタリカ山脈へ登りに行ったのだ。

凶悪な魔物が跋扈し、最奥には主たる黒竜が住む山へ、俺ですら踏破することが不可能な場所、そして歴代魔王や戦鬼達が散った場所。

宮殿内は騒然となった、父は全兵士を投入してでもミスティを助けに行こうとした。

だが軍備を整えている途中で迂闊なことは出来なかった、皆が諦めていた、だがその日の夕方に目を疑う事実が起こった。

突如王都へ飛来する黒竜とその背に乗るミスティが見えたからだ。

歴代の強者が誰一人として使役することが出来なかった黒竜をわずか10歳にして従える、国民の皆は崇拝していた、だが父を含む家族の皆は恐怖していた。


その頃からだった、妹が笑わなくなり始めたのは、加護の力が漏れ出し周囲の者を恐怖させ始めたのは。

気を張っていなければ俺ですら持っていかれそうなほどの圧、俺は確信した、戦争を終わらせることはこの世界を終わらせるという意味ではないのかと。

それからは生きた心地がしなかった、いつ暴走するか分からない怪物と過ごす日々。

気分を害さぬよう褒めて甘やかすようにもなった、だがそんなある日妹が自室へと引きこもるようになった。

情けないことに、妹が引きこもりだしたことで少しだけ安堵した自分がいた。


そして開戦の日を迎えた、妹も出陣すると言い出したが危険だからと止めた、ミスティの身と世界を案じての意味であり間違ってはいない...。

だが懸念点が一つあった、勇者アーサーの存在、ミスティと同等の活躍を見せていた人間族の英雄。

対峙した時点で判明した、こいつも妹と同じく人知を超えた化け物だと。

妹の所在まで聞いてきた、こいつならば倒しかねないと思わされ直ぐに殺そうとした、が。

結果は無残な敗北、しかも剣を抜かない程の手抜きをされたにも関わらず。

意識が無くなる瞬間母の言葉を思い出した、もっと寄り添ってあげていれば未来は変わっていたのかもしれない。

情けない、弱い自分を許してほしい。

母と妹に謝りながら意識が途絶えた。


「サクセション様、ご無事ですか?起きてください」


目を覚ますとミスティのメイドであるルナシーがいた、ミスティに誓う忠誠は絶対のもの、あの加護を受けたとしても倒れない稀有な者だ。


「あぁ、無事だ。勇者の奴に手抜きされてな」

「そうですか、良かったです」

「お前がいるということはミスティもこの戦場に来ているということだな?


目覚めた場所は自陣の看護所、周りには弟妹の姿もある。

グレイ、ボウイ、ブルーハーツ、ミッシェル、全員無事だ。

恐らくこいつらも手加減されたのだろう、魔王軍の最高戦力がこの体たらくだ。


「はい、私よりも先に出発なされました」

「そうか、お前が一緒じゃないとは珍しいな」

「お恥ずかしい話ですが...気絶してまして...」

「ははっ、ミスティの加護にやられたか」

「いえあの...この戦争が終わり次第婚姻を結ばれるとのことで気が動転しまして...」

「........は?」


そんなことは初耳だぞ、どこの誰だ我が妹を嫁に貰うなどという豪胆な者は。

側近でもあるルナシーですら知らない情報、一言くらい教えて欲しかった気もするが無理もない、余りにも妹との関りを失くしすぎていた、恐らく俺たちの事を嫌っているのだろう。


「そうか...情けないな俺たちは、母上からの言伝も守れず、ミスティと共に戦う事すらできず」

「そんなことは...」


「グァァァァァァァァァ!!!!!!


ルナシーが声を掛けてきた瞬間、自陣にまで咆哮が聞こえてきた、声の主が誰なのか確かめるべく外へ出た。

戦場の中心に1体の巨大な竜がいた、ミスティの使役する黒竜、だがその姿は巨大に禍々しく変貌している。


「なんだあれは...黒竜なのか?」

「あの中に姫様の気配を感じます!私の触覚がそう告げています!」


ルナシーの頭部に生えた2本の触覚、蟻虫人の特性でもあるフェロモン探知が反応しているということならば間違いないだろう。


「ということは黒竜と融合したとでもいうのか!?なんという規格外な能力だ...」


サクセションが唖然としていた次の瞬間、黒竜の吐く黒い炎が戦場を覆いだす。

炎の勢いは止まらずサクセションたちの目の前にまで迫っていた。


(やはり俺たち諸共消す、か。これもまた運命だな)


サクセションが運命を受け入れようと目を閉じた、その時だった。

目の前に光の盾が現れ炎から身を守ってくれたのだ。

炎が過ぎ去った後、周囲には何も無かった、陣地も武具も食料も、だがその場にいた全員が無傷であった。


「何故だ、何故生きている...今の力は一体...」


恐らくは加護の力によるもの、だがこの規模での行使など聞いたことがない。

それに何故敵である我々まで助けたのか、不明点が多すぎる。

だが一つだけ分かる、あの怪物を止めねば世界は終わる。

ミスティを、妹を止めるのは兄である俺の務め、止めれるかは不明だ、だが行かねばならない。


「兄上、我々も行きます」


先ほどまで気絶していた弟妹達が起きていた、全員が覚悟を決めた顔をしている。


「悪いな、情けない兄で、もっとあいつと関係を結べればと今でも後悔している」

「それは私たちとて同じです、兄上だけに重荷を背負わせる訳にはいきません」


長姉グレイの言葉に弟たちもそうだそうだと続く、皆考えることは同じであった。


「そうか、命は無いものと考えろ」

「ミスティを、我らの妹を世界の破壊者にしてはならない、行くぞ!」

「「「「了解!」」」」



目が覚めたらミスティに膝枕されていた。


「起きた?お寝坊さんなのは変わらないね」

「いやぁ、良い夢を見たからね、何?聞きたい?そうだなぁ、まずみーちゃんがあなたじゃなきゃ嫌なのって言ってくれて...ぐえっ!?」


頭突きが飛んできた、酷いじゃないか。


「それ以上は二人だけの秘密、ほら、周りを見て?」

「んぇ?」


周囲を見渡すと呆然と立ち尽くす騎士たちが居た。


「ににに、兄さん?一体どういうことなんですか!?」


一番狼狽えていたのはフレイヤだった。


(言うべきなんだろうなぁ...でも言ったら暴れて刺してきてもおかしくないんだよなぁ...)


事の関係を説明するべきか悩んでいたその時、乱入者が現れた。


「姫様になにやらしとんじゃぁぁぁぁぁ!!!!!」


二本の触覚を持つ虫人族の少女、ミスティのメイドであるルナシーだった。

拳を受け止めるもあまりの衝撃に吹き飛ばされそうになる。


(重い!あの小柄な体のどこからこんな力が!?というより...)


「虫人族!?虫人族だよね!?」


アーサーは敵意を向けられたことよりも、初めて目にした種族に目を輝かせていた。

次の瞬間、もう片方の拳も受け止め、両手で無理矢理握手をしていた。


「は、ハーフなんだけど...」


困惑した返答を返すとより一層両手に力が込められた、引き抜こうとするもビクともしない。


「そうなんだ!その触覚にこの力...ということは蟻人だよね!本で観ただけだから合ってるかな?」

「合ってる...けど」

「やっぱり!蟻人の人達は小柄ながらすんごいパワーを持ってるって書いてあったから本当なのか知りたかったんだよ!その触覚はやっぱり他者のフェロモンを感知したりする機能を持ってるんだよね?とってもキュートで羨ましいよ!俺も欲しかったなぁ...そういえばさっきミスティの事を姫様って言ってたけどどんな関係なの?その恰好はやっぱりメイドさんなんだよね?彼女結構わがままでさぁ、服とかよく脱ぎっぱなしで置いてたりしない?俺も昔困ってたんだよねぇ、時々下着とかも置いてあって目に毒でさぁ。この気持ち分かってくれる?」


一通り喋り終えて彼女の顔を見ると泣きそうな顔になっていた。


(.....やばい、ドン引きしてる。)


悪い癖が出てしまった、だって初めて見るんだよ?聞きたくなるじゃんそんなの。

それにミスティとどんな関係なのかも聞きたい、彼女の過ごした日々を聞かせて欲しい。


返答を待っていた最中、背後から凄まじいほどの圧を感じる....どうやら虎の尾を踏んでしまったようだ。


「いっでぇぇぇぇぇ!!!」


後頭部をミスティに鷲掴みにされた、メキメキという音が聞こえてきそうなほど...というか聞こえてる。


「アーサー殿?お喋りが過ぎますよ?そろそろ黙って頂けませんか?」

「それと、いつまで私の従者の手を握っているのですか?」


頭をロックされている所為で後ろを向くことが出来ない、だが目の前に立つ少女の表情からとてつもなく怒っている事だけは分かる。


「ごめんなさい言い過ぎました!手も離すから!割れちゃう!頭が!」


なんとか離してもらうことには成功した、だが痛みの余韻がまだ続いている、あと数秒遅れていたら確実に割られていただろう。

恐る恐るミスティの表情を確認した、満面の笑みだった。

だが目は笑っていない、氷のような目をしている。


「ルナシー、そんな事実はありませんよね?」

「あ、ありません!」


直立不動の少女の目は怯えていた、誰の目が見ても明らかだった。


「それにしても遅かったですわね」

「申し訳ございません!正気に戻るまで時間がかかってしまい、その...」

「でも来てくれて嬉しいですよ、ありがとう」

「ですがこの状況は...」


周囲に居るものはミスティと自分の二人、対するは人間族が誇る騎士達と勇者と元勇者、状況はどう見ても不利。


「姫様、私のことは置いてお逃げください、姫様が居さえすればまた立て直せます、どうか」

「あぁ、そのことですが丁度良かった...」


ミスティが現状を話そうとした時だった。


「ミスティ!」


ルナシーに遅れて到着した5人の戦士達、魔族の誇る5戦鬼だった。


「ミスティ、無事か!?」

「えぇ、無事ですよ。お兄様たちこそお怪我はありませんか?」

「あ、あぁ、そこの勇者に手加減されてな...」


戦場で相対する騎士と戦鬼、そして勇者と姫、最後の戦いが始まろうとした...かに思えた。


「そうですか、あぁ、この戦争ですが我々の負けです、終わりましょう」

「そうだな...は?」

「勇者殿に手加減されたのにも関わらず全員倒され、私もまた勇者殿に情けを貰い生きている、この事実を敗北として受け止めなければなりません、違いますか?」

「うぐっ!そうだ、そうだが...」

「それとも華々しく散るのが魔族とでも?我々が死んだところで良き未来が見えるとでも?魔族は誇り高い種族ですが愚かではありません」

「......」


先ほどまでは闘志に満ちていた戦鬼達の目は曇っていた、完全なる敗北、その事実を受け入れるしかなかった。

続けるようにミスティは己の心情を吐露する。


「私は羨ましかったです、勇者殿の仲間が、倒されようと何度でも立ち上がり味方の下へ馳せ参じる。」

「絆の力とでも言うのでしょうか、我々にはありませんでしたね、それが敗因です」


「違う!そうじゃない!俺が...俺たちが悪いんだ、ミスティ」


ミスティの言葉にサクセションが反応した、サクセションも己の内を曝け出す、この10年あまり思っていたこと、己の弱さを。


「母上の最期の言葉、お前はきっと戦争を終わらせてくれると言っていた。」

「幼いころから特別周りより秀でていたがそんなものはどうでも良かった、ただただ可愛らしい実の妹だと思っていたさ...だが黒竜事件以降お前を見る目が変わってしまったんだ。」

「異常ともいえる強さにその身に宿す深淵の加護、日に日に加護の力が増していき俺ですら気を張らねば倒れそうになるほど...その時ふと考えてしまった、戦争を終わらせるという意味は世界を崩壊させ終わらせるという意味ではないのかと」

「お前に優しくしていたのは気分を害しないよう接していたからだ...すまない」


兄が心の内を曝け出し終わるのをミスティは静かに待った。

内容は予測していた通りのもの、心の準備をしていたミスティは平静を装い返答する。


「そうですか...私の事はもうお嫌いなのでしょうか?」


「そんなことはない!戦争に来ることを反対したのは世界の崩壊を防ぐ意味もあったが、お前の身を案じていたからだ!もしも何かあれば我らは、母上に面目が立たない!」

「勇者に打ち倒される間際、お前の身を一番に思っていた、皆も一緒だ!」


後ろに並ぶ戦鬼達も俯き涙を流していた。


「たった一言、我らと共に戦ってくれ、そう言えたならと後悔していた...」


心の内を知れたミスティの顔は晴れやかだった。


「いいえ、その心の内を知れただけでも私は嬉しいですよ、兄様」

「私も兄様たちに隠し事をしていましたのでおあいこです、今はもう解決して加護の力も抑えれるようになりました、ご迷惑をおかけして申し訳ございません」

「また昔みたいに色んなことにお付き合い下さいね、兄様たち」


ミスティの笑顔、兄姉たちが見るのは10年ぶりだった。

幼少期と変わらない屈託のない笑顔、それと同時に家族全員で抱擁し泣いている戦鬼達、奇麗な光景だった。


「んんっ!水を差すようで悪いのですが、よろしいでしょうか?」


近づいて会話に入ろうとした、したのだが戦鬼達全員に睨まれてしまった。


「貴様ぁ...だがいい、2つ聞きたい、何故我らに止めを刺さなかった?何故我らまで守ったのだ?」


敵である彼らに止めを刺す、見殺しにする、戦場であるならば至って普通の行為、だが俺の目的は違う。


「そりゃあもちろん、戦争を終わらせるのが目的で合って殺すのが目的ではないので」


自分の信念を口に出した、味方の騎士はため息を吐いているし戦鬼達はぽかんとしている。


「それと、お礼を言うなら...っと」


そう言うと一人の騎士の手を引き紹介する。


「『盾の騎士』フレイヤ、彼女の加護が全員を救いました、俺の自慢の妹です」


「そうか、魔族側を代表して感謝する、ありがとう」

「それにその容姿は...魔族の血も入っているのか...我らが憎くないのか?」


サクセションの言葉に戸惑うフレイヤだったが、幼少期に言われた母の言葉を思い出していた。


「亡き母に言われたんです、優しさを、他者を守り仲良くなろうとする心を失くさないでと」

「皆さんを守るとき、兄に言われ思い出しました、きっとここから、二つの国で手を取り合い世界を良くして行けるはずです」


人間と魔族のハーフ、その人生は困難なものだったのだろう、だが折れずに終戦へ尽力し、あまつさえ敵である魔族を守るという行為にサクセションも憧憬の念を抱いていた。

そして亡き母の言葉、それは戦鬼達にも刺さっていた。


「そうだな、我らが母もミスティが戦争を終わらせると予言していた、そのミスティが敗北したと宣言したのだ、従うほかあるまい」

「それにもう疲れたしな、国も、我々も」


人間国は各地に疲弊の色が見えていた、魔王国も同様のようだった。

400年余り続く戦争、終戦の決定を自分たちの代で行うという意志に、武人としての潔さを感じていた。


「賢明な判断に感謝します」


深々と礼をし目の前の武人に敬意を表す、そうしなければならないとさえ思えた。


「姫も同じ思いだったようで、騎士達へ温情をかけていただき有難うございます」


ミスティにウインクをきめる、照れてる顔も本当に可愛いな。


「本当なのか?ミスティ」

「それはまぁ、私の目的もアーサー殿と同じなので」


敵味方に疑問符が浮かびだす、そろそろ頃合いだろう、ミスティの手を引き片膝をつく。


ポケットに入れていた小箱を出す。

中身はもちろん指輪、リングの部分はつける人によってサイズが変わる便利なもの。

それともう一つ、1輪のたんぽぽの花。


「一目惚れです、僕と結婚して頂けませんか?」


え!?今この場で?そんな感じの顔が見える、だが直ぐに優しい笑みへと変わった。


「私も一目惚れしました、もちろん、喜んで」


周りにいる騎士並びに戦鬼達が悲鳴を上げる。阿鼻叫喚の地獄絵図となった。

ミスティに相談する、過去の事、約束の事を。


(この際、この場で僕たちの事を言ってしまってもいいかな?)

(いいんじゃない?その方があと腐れもなく奇麗に終わりそうだし)


そして語った、僕たちの事を、過去の事、交わした約束、どうしてこの世界に生まれたのかを。

話を聞くうちに涙を流し抱き着く人も現れた、良かった、皆が優しい人たちで、そんな人たちに出会えて。

若干名不服そうな顔をしている者もいるが...まぁ時間が解決してくれるだろう。

これにて400年続く戦争に終止符が打たれた、僕たちはやり遂げましたよ、神様。



「あああああああああああああ!!!!良い!良い!!非常に良い!!!!やはり彼らをこの世界に連れてきて正解だった!最高のエンターテインメンツ!僕の欲を満たしてくれりゅぅぅぅぅぅ!!!」


身悶えしながら絶叫する神、その正体は人の恋路を己の糧として生きる特殊な神だった。


「やはりあの時眠れなくさせて深夜アニメを見させたのが正解だったな!彼らなら勇者と姫に転生することを願うと思ってたんだよ、再会した時にハッピーエンドになるかどうかが賭けだったが上手くいった....あぁ...満たされる...」


400年ほど停滞していたこの世界にカンフル剤を打ち込む、そのために朝人と美夜の二人を召喚したのだ。


「地球の神に不幸な二人を救済してほしいと頼み込まれたときはどうなるかと思ったけど、二人は出会い結ばれ、僕は欲を満たせてwin-win!ハッピーエンドだね!やったね!」

「でもまだまだ僕の手のひらの上で踊ってもらうよ?君たちには僕の欲を満たす義務があるからね、そのための力も与えた、楽しませてくれよ?」


アーサーとミスティは神の手のひらの上で踊り続ける、神の欲望を満たすために自分たちが召喚されたことなどつゆ知らず。

だが二人は満たし続ける、溢れんばかりの恋を神に見せ続け世界を変えていくのだった。



とりあえず一旦の区切りとなります、不定期にはなりますがお待ちいただけると嬉しいです。

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