【第8話】戦後会談
前回のあらすじ
黒き伝説の能力者組織のボスの右腕「ハック」を倒し、カフェオレを奪還したユキ一行。だがしかし何やら深刻なお話があるようで…!?
(詳しくは前回をチェック)
「あっみんなちなみにアイツボスの右腕みたいなヤツだから!左腕もいるかもしれないから後日倒しに行こうぜ!」
「あのね…カフェ…右腕ってのはそーゆーことじゃなくてね…」
「アレ?そういえばマルシェは…?」
「…」
「えっ黙らないで…?怖い怖い。」
「実は色々話をすることがあってね…」
「ん?何それ?」
「『伝説の能力』と『伝説の能力者』についてなんだけど…」
「あぁ!!!『伝説の能力』ね!あの『黒き伝説の能力者組織』のヤツでしょ!」
「そう…」
ユキとソウヤがまるで息が詰まったかのような顔をしている。
「もう!みんな!!!冴えない顔して!なんかあったの!てかマルシェはどうなn...」
「黙って!!!」
「うっ…」
「私だってね…!今…!状況が理解できなくて…!」
ユキが苦しそうに呼吸をしながらカフェオレに訴える。
「とりあえずいつもの公園に行かなイカ?」
「…」
何も言わずユキが首を縦に振った。
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ーババンガ街の外れの住宅街の公園ー
「とりあえずまずマルシェについて話しましょうか…アイツ、実は私たちに隠してて…『伝説の能力者』だったの…しかも『黒き伝説の能力者組織』のスパイ…」
「えっ…?それってどういうこと…?」
「それだけじゃない。実はカフェを病院送りにしたのはアイツだったの。」
「うっうっ…グスン…そんなわけない!!!だって!!!マルシェは…うっ…私たちと今まで…楽しい思い出を作ってきた仲間じゃないか…うっうっ…」
カフェが過去を振り返る…すると自然に涙がボロボロと流れていた。
「信じられないかもしれないけれどマルシェは『ハック』に私たちを庇ったばかりに…殺されてインクだけが残ったわ…」
「どうにかできないの!!!ユキ!!!うわぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!!」
「私もできるならそうしたかった!!!だけど…!!!ソウヤもなんか言ってよ!!!」
「あそこにはリス地がないからな…」
カフェオレは子供のように泣いて顔がグシャグシャになっていた。ユキは感情的になってソウヤの胸ぐらを掴んでいた。
「ユキ…落ち着け…俺だってな…言いたいことがあるしお前にも謝らなきゃいけないんだ…1回落ち着いてからもう1回話そうじゃないか。」
「そうね…少し感情的になりすぎていたわ…」
ユキは素直にソウヤの胸ぐらから手を離した。
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「まず俺から1つ…いや3つぐらい言わなければいけないことがある。まずカフェ、すまなかった。実は俺たち…『伝説の能力者』なんだ。」
「えっ…?『伝説の能力者』ってアノ『伝説の能力者』?でもアイツらとは今まで数多の激突を繰り返してたじゃないか!!!」
「ごめんな…カフェ…俺だって…言いたかったが…カフェがどんな反応するか分からなくて…」
「私も知っておきながら言わなくてごめんなさい…私も『伝説の能力者』で…」
「そんな…」
「ちなみに俺の能力は『友達』どんな相手でも洗脳して仲間とか友達になったかのような気持ちにする。だが洗脳されたお前には1秒しか通用しなかったぜ…通用つっても1秒間動きが止まっただけだけどな。」
「私の能力は『服従』相手を服従させることが出来るわ。加減によっては洗脳までできるわ。けど洗脳されたアナタには使ってないわ…洗脳された人を洗脳したらどうなるか分からなかったから。」
「…」
「どうした?カフェ?」
「いや…私がどんな反応するかとか分からなかっただろうしタイミングが無かったから仕方ないよね…゛私には『伝説の能力』がないし…」
「でもあの時は使ってt...」
「しー!!!黙って!あの時はおそらく無理やり体の奥に潜んでる『伝説の能力』を引き出しただけ!本人は望んでないのよ!!!(小声)」
「…すまないなんでもない。」
「?まぁ…これでもう隠し事は無くなったね!次はボスみたいなヤツを倒しに行こう!!!」
「うん、そうしよう」
「そうなるよな!」
「おっしゃ『黒き伝説の能力者組織』ぶっ潰すぞ!!!」
「オー!!!(一同)」
ー果たしてここから待ち受ける恐怖とは…!?ー
*次回7月27日更新予定!*
1回これで黒き伝説の能力者組織基地潜入編は完結となります。次は黒き伝説の能力者組織本拠地潜入編となります。また、気が向いたらユキとソウヤの過去編(マルシェは重くなりそう…)も作る予定なので乞うご期待。
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。