【第6話】潜入と絶望
前回のあらすじ
伝説の能力者組織の基地に侵入することになったユキ一同。だがしかし内部では予想もしてなかったコトが起きてることをまだ彼女たちは知らなかった…
(詳しくは前回をチェック)
「どんなことがあろうともカフェは友達だろ?何がなんでも助けようぜ!」
「そうだね…!僕も怖がっては居られないよ…!カフェの為にならどんなこともするよ…!」
「ヨシ、今日夕方16:00から黒き伝説の能力者組織ブラックリベリオンの基地に潜入よ!!!」
「エイエイオー!!!(一同)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜16:00頃「サバタウン」ユキ一同〜
「えーっと…?地図によるとカフェはここに監禁されているらしいわ…」
「妙だな…こんな街のど真ん中でしかもクソでけぇビルの中にだなんて」
「逆に怪しいね…こんなところにカフェがいるとは思えないけれど…」
その瞬間思いっきりソウヤが会社の入口を蹴って壊し大声で叫んだ
「おいお前ら!!!カフェがここにいるのはわかってんだぞ!!!さっさと出しやがれこの犯罪組織が!!!」
あまりにも大きな声、そして怒りが込められた声で中にいた人たちどころかユキとマルシェもビックリして固まっていた。
「ソウヤ!声でっかい!流石に目立ちすぎだと逆に動きづらいじゃないの!」
ユキがソウヤに小声で耳打ちをする。
「だがこうでもしなければ牢屋からカフェを解放してくれねぇだろ?」
「逆よ!逆!こういうのはスパイみたいに慎重に入るのが普通でしょ!」
「確かに、スパイみたいにすっと入ってすっと救出したほうが動きやすいかもしれないね。」
「まぁいい!お前らさっさと俺らの『友達』いや…『親友』の『カフェオレ・ミルキィ』を返してもらおうじゃないか!!!」
すると幹部たちが何かを話し始めた。
「ハック様、どうしますか!アイツらが攻め込んで来ましたよ!!!」
《いいでしょう…あの人達を通して上げてください》
「…そうですか。」
「えっ!?何…!?床がなんか動いてない?」
「マジじゃねぇか!これはなんだ…!?」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!(一同)」
「どんどん落ちてってるぞ!!!ユキなんとか出来ねぇのか!!!」
「出来ないわよ!私飛行能力ないんだから!」
「このままだと頭ぶつけるよ!!!」
「そうですね…死んでもらっては困ります。『カフェオレ』、ふかふかのマットを創り出しなさい。」
「分かりました。」
「いってぇ!!!なんだこれは…!?」
「フカフカのマット見たいだけどね…?」
「ようこそいらっしゃいました!ユキさん、ソウヤさん、マルシェさん!いやー、私もまさか仲間の為に敵軍基地まで来るとは思いませんでした。」
「ですがこれも想定内…フフフ…(小声)」
「なに気味悪い独り言言ってんだ!さっさとカフェを返しやがれ!!!」
「ソウヤ落ち着いて…!見て!カフェはアイツの後ろにいるわ!!!」
「ほんとだ居るね…よかった…無事で…」
「楽しそうなところ申し訳ございませんが…少し『秘密の贈り物』がありまして…」
「『秘密の贈り物』…?敵様が『秘密の贈り物』だなんていい趣味してるな!」
「では遠慮なく…さぁ!『カフェオレ』!アイツらを蹴散らすのです!!!」
「えっ…?」
「まずはユキさん!アナタからですよ!!!避けないと死にますよ!!!いいのですか!?立ち止まってしまって!!!ハハハハハ!!!」
(どういうことなの…?なんでカフェがアイツに従ってるの…?敵に見方してるの…?どうして…どうして…どうして!!!どういうことなの…?)
「ユキ危ない!!!」
(クッソ…これじゃバリアが間に合わねぇ…仕方ねぇ、これは『最終手段』だったが使うしかねぇ!!!)
「伝説の能力発動!!!『友達』!!!カフェ!!
止まれぇぇえええ!!!」
「ダメ!ソウヤ!それを使っちゃ!!!『最終手段』でしょ!!!」
「ユキ!仕方ねぇだろ!!!もうあの『化け物』を止めるにはこれしかねぇだろ!!!」
「ソウヤ…!一体どういうことなの!?僕にも内緒にして!!!」
ソウヤは仲間に止められたが、左肩を黄緑色に輝かせて叫んだ。その瞬間ソウヤはジャケットを脱ぎ、左肩の上まで袖を捲り上げた。
「ユキ!止めるな!コレは俺の選択だ!!!邪魔すんじゃねぇ!!!」
「ほほう、伝説の能力者組織の仲間以外に伝説の能力を使える人がいるとは…フフフ…実に美しい人材!!!捕まえて研究したいです!!!」
ソウヤが伝説の能力を発動した瞬間に周りが黄緑に光った。
「眩しい…!」
一瞬だけカフェオレの動きが止まった。だが、たったの1秒。彼女には全くの無意味だ。
「クソッやっぱりダメか…!オレの『試作品』の力じゃ…!」
「カフェ!目を覚まして!アナタは今敵に操られるのよ!目を覚まして!私たち仲間でしょ!仲間を傷つけるの…!?」
「お前ら…誰…潰す…死ね…」
「!?」
この時ユキは察した。カフェオレでは無いオーラをだが…彼女に近いよつな気もした。
「確率操作当たれ」
「何…!?後ろを取ったと思ったのになんで当たるの…!?後ろを向いてないのに…!」
「ハハハハハ!コレも私の力!彼女の体に眠る伝説の能力を発現させたのです!」
「混沌能力上昇、混沌攻撃」
「クソッ当たってないハズなのになんでこんなに攻撃がァ…」
「ちなみにですが、1回使う度に限界が近づきます。限界が100%だとしたら1回当たり20%ぐらい溜まります。」
「つまり残り2回で限界になるのかよ…コレはキツいな…」
「!?」
「ユキ!気をつけろ!ヤバイ攻撃がくるぞ!!
!」
「混沌・世界の終末」
(クソッ…!ユキへのバリアが間に合わねぇ!!!)
<ドーーーーーーーーン!!!>
その瞬間、周りにエネルギーの集合体が集まり、周りを光で飲み込んだ。
(もうだめ…死んじゃう…流石に耐えきれないかもしれないわ…)
その瞬間目の前に影が見えた。
ーユキ一同は一体どうなった…!?ー
*次回7月13日更新予定!*
今回かなり長くなってしまいました。申し訳ございません。ですが、バトルパートがまだまだ続きそうなので当分の間2000字は超えます。ご理解をお願いいたします。バトルパートが終わったら昔同様1500字程度の読みやすい物語に戻ると思いますのでしばしご協力をお願いいたします。
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。