【ex.suy編第2話】想いの先にある未来と少女
前回のあらすじ
孤児院から抜け出した俺。目の前にはいい匂いがする暖かい小屋が!?果たして、俺はどうなってしまうのか...!?
(詳しくは前回をチェック)
そんなとき俺にも人生の転機がやってきた。ここから逃げようと。俺はスタッフが目を離している隙に逃げ出した。走って、走って、走った。森の中に『孤児院』があったから森を抜けるために走って、走って、走った。地面がガタガタでボロボロで暗くて、何があるか分からなかったが、走った。走って、走って、走った。やっと森を抜けれた。だがその時には足は紫色に変色し、血がボロボロ垂れていた。その時小屋を見つけた。とてもあたたかい香りがしたから入ってみたら…
ガチャ
「あら?お客さんかしら?久しぶりね...子供は。」
そこには60代ぐらいのおばあさんがいた。
しかもそこには昔いなくなった友達もいた。
「!?アンタ!!!ここにいたのか!!!」
「...?あっ!アイツか!あとアンタ呼びはやめて!もう俺は名前を貰ったの!」
「名前...?僕は『77777』って番号だけ...なんて言う名前なんだい?」
「ハルトだよ!ハールート!お前にもせっかくだから名前をあげよう!!!」
「『ソウヤ』」
「これでいいだろ?文句はないだろ?」
俺はついつい涙を流してしまった。ボロボロ涙が...
「うん...ありがとう...」
「泣くなって!俺が付いてるよ!!!」
「うふふ...せっかくだからソウヤ、ここに住まない?」
「いいんですか?僕なんかが...いや、俺なんかが...」
「いいのよ!ここには『孤児院』から抜け出した子達が沢山いるんだから!せっかくだからチーズケーキはいかがかしら?ハルトが作ってくれたの。」
「ドヤァ!凄いだろ!俺はチーズケーキが作れるようになったんだぞ!」
「そこまで成長したのか...さすが!ハルトだな!」
俺はあの時を思い出してしまうから一人称を「俺」に変えて口調も変えた。心機一転。今も思い出したくないからこの一人称お口調だ。もうアイツらとは無縁だ。オサラバだ。と思った。
そう。「黒き伝説の能力者組織」とだ。
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〜ある時〜
「そうや!買い物をお願いできる?街まで行ってこれを買ってきて欲しいの。」
「わかった!俺に任せとけって!」
街に出かけてる最中奇妙な少女と出会った。
何やら過呼吸で覚悟を決めてる様だった。゛あの時゛の俺とは少し違っていた。
その少女はなんと片足を出した。
「危ない!!!」
(クソッ...止まれ!止まれ!止まれ!!!)
「『友達』!!!」
その瞬間少女の足は止まった。
その少女は体はボロボロで可愛らしい顔をしているのに顔が土と傷と痣まみれで台無しになっていた。だから、俺は言ったんだ。
「俺たちの家に来なイカ?」
*The END*
来週8月31日0:00より最終話更新予定です!絶対に見逃さないように!!!
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。