【ex.yk編第3話】想い詰めた先にある過去と少年
前回のあらすじ
イジメに耐えきれず崖から飛び降りようとした私。だがしかし、後ろから声が聞こえて人生に大きな変化が...!?
(詳しくは前回をチェック)
「もしかしたらこの能力が無ければ私はこんな目に合わなかったのかもしれない。親が違ければ変わったかもしれない。死んだ方が…楽なのかなぁ…生まれ変わったら…幸せになりたいなぁ…」
と、崖の端から片足を前に出した時に後ろから何やら声が聞こえてきた。
「危ない!!!『友達』!!!」
私の後ろには白いシャツと黒いズボンを履いたダサい服装の男がいた。その男の左肩がなぜか歪に光り輝いていた。この人ももしかしたら私と同じ『伝説の能力者』なのかもしれない。そして私の腕を引っ張って安全なところまで連れて行ってくれた。
しかもなぜか胸の高鳴りが止まらない。
(なんなの…これは…? しかもこんな私を助けてくれて...もしや...恋...?)
そんなわけないか。だけどこの人には特別な何かを感じる。
「そうだ。せっかくだから...どうせ行く場所だってないでしょ?なら...」
「俺たちの家にこなイカ?」
なぜこの男は分かったのだろうか。家ではもう傷だらけの私を冷たい目でみて、家でも学校でも居場所がないってことを。もちろん私は答えた。
「うん、ありがとう。ところであなたの名前は?」
「ソウヤだ。よろしくな。」
「ソウヤ...いい名前ね...私はユキ。よろしく。」
この人に私は一生付いてく。そう胸に誓った。
*The END*
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。