【第11話】それぞれの正義
前回のあらすじ
圧倒的な力でボスを圧倒的したカフェオレ。そんなボロボロなボスは何か話したいことがあるようで...!?
(詳しくは前回をチェック)
「おぉ、今の攻撃を生身で受け止めるとはな。やるなじじい。」
「たのむ、これ以上は何もしないでくれ...」
「どうした?もう降参か?弱っちぃな!!!」
「少し言いたいことがあってな...」
「ん?なんだそれは?しょうもないことだったらぶっ飛ばすぞ。」
「黒き伝説の能力者組織設立の話だ。気にならないか…?」
「ほう、私も気になるから聞いてやってもいいぞ。」
〜約20年ほど前〜
これはワシが35ぐらいの時の話だ。
ワシの友達に「ハック」という10歳ぐらいの男子がいた。ソイツは公園で絶望していたワシを助けてくれた。それからどんどん仲良くなっていった。ハックが25歳ぐらいの頃だったかの。世間から迫害されてる「伝説の能力者」を助けるための組織「黒き心に刺す聖なる光」を設立した。「伝説の能力者」達は迫害されていた自分たちを助けてくれたワシを「ボス」と言って慕ってくれた。それが嬉しくて人を助ける活動をずっと続けてきた。
だが、突然ハックの様子がおかしくなった。「伝説の能力者」たちを改造して凶悪な怪物にしたり、能力を改造して大犯罪を起こしたり...そんなハックがワシにこう言ってきた。「あっ!ボスも人体改造しませんか?クフフフフ...!楽しいですよ!」
完全にハックは壊れてしまった。前まであんなに人助けをする優しいヒトだったのに...
それからハックも「伝説の能力者」であることに気づくのは遅くはなかった。ハックは「伝説の能力」を手に入れてから壊れてしまった。
それから壊れたハックの提案でどんどん戻れなくなってきてしまった。ワシの作った組織「黒き心に刺す聖なる光」は「黒き伝説の能力者組織」になってしまったのだ。ワシの指示してない無駄なことをハックが部下に命令して部下もどんどんおかしくなっていった...もう引き返せなくなったからワシも悪に染まって行ってしまったのだ…
「お願いじゃ!小娘!どうか...どうか...ワシはただ...『伝説の能力者』を助けたいという一心で活動してきたのじゃ!どうか!どうか!ワシはどうなってもいい!だが!!!部下だけは!」
「フッ...分かったよ!悪意がないなら良かった!反省もしてるみたいだし!」
そう言ってカフェオレは笑みを浮かべた。
「こ、小娘...!」
「これからは『伝説の能力者』を一緒に救っていこうじゃないか!」
「ありがとう...小娘...ワシはもう感謝の気持ちでいっぱいじゃ...」
(あぁ...この世界も捨てたもんじゃないな...)
〜それから少し時が経ち...〜
《速報です。政府が「伝説の能力者」を駆除対象外としました。その理由としては「伝説の能力」は誰でも突然発現してしまう力。仕方がない。悪用しなければ良いと政府は話しています。また、「伝説の能力」についての不満や、相談などは「黒き心に刺す聖なる光」にご相談ください。次のニュースです...》
「祝!!!『伝説の能力』合法化!!!いやー!ここまで長かった!そう思うでしょう?おっさん!!!」
「あぁ...、本当に助かったぞ...小娘...」
「もー!小娘って呼び方やめて!おっさん!『カフェ』でいいよ〜!」
「あぁ...そうだな...!『カフェ!』」
「いやー、ほんとうによかったね。ソウヤ...!これから私達も『伝説の能力者』であることを隠さずに済むよ。」
「な。凄いよな...カフェって。政府まで動かしちまうなんて。」
「あったりまえよ!!!私がなんだと思っているの!!!」
一同「アハハハハ!」
(こんな毎日が...続けばいいのになぁ...)
ー完ー
*次回?月?日???定?*
この物語は???ションで?。実在の◇物・??・事件な???一切関係??ません。




