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早くも最終話です✌︎('ω'✌︎ )」

「やあ。」


どこかから声が聞こえた。どこか。声

繝輔の男繝ュの声だ。


「その声は、ワタル、さん?」


空気中も何かおかしくなっていた。

謎の物体が現れて、消えて…

黒くなったり白くなったり。

壊れていく。


「そう、ワタル、さ。」


「ワタルさん、今、何がどうなってるんですか? 何も見えないし、分からなくなって…」


声が

届いたかは分からない。

けど、

届いたと思う。


「今、どうなってるか、って?見りゃ分かる、そのまんまさ。ぜーんぶ、壊れてる。」

「壊れて、る?」

「そ。誰がやったと思う?」


僕を取り巻く

なに

の黒い物体の隙間

から、ワタル

見えた。

でも、言葉では言い表せない。

ワタルが

見えた。言葉では言い表せない。

でも、


「俺さ。」


でも、


ワタルぢゃないって言えば、分

軽かな。

これは、全部ワタルがや

つたらしい。

全てを壊して、バグらせて。

 みんなも壊す。


「知ってたか? ここにいるのって、植物だけじゃ、ないんだぜ?」

「ユグが、そう言ってただけさ、その証拠に、オレはコンピューター。知能を持たず、コミュニュケーションを図れない物は、みんなここに来るんだ。驚いたろ?」


「ユグって」?」


僕はやっと

の思いで口を開いた。


「ユグを知らない? ユグは、この世界を作った植物さ。それだからか、みんな、アイツを神だとか、救世主だとか呼んでる。まったく、アホらしい。あいつはただの雑草さ。」

「本当に、本当にこの世界を作ったのは、」

「エーリュウさ…でも、彼女は、彼女はすごいよ。」

「世界を作ったのは自分さ、とも言わずに、その後に手柄をユグに取られたってお構いなし。そしてそのまま…誰にも察されることなく…姿を消したんだ。」






「ユグが偉そうにふんぞり返ってるこの世界で、誰が過ごしたい。何が楽園。お前もそう思わないか?」


「そうだろ?」


「な?」


「答えろよ、どうした。」





「確かに、気持ちは分かる。けど、」


咳払いをして、声の調子を整えた。


「もし、もしもだけどさ、この世界を壊すのを、エーリュウが見てたら? それをエーリュウが望まなかったら?」


「望むもなにも、エーリュウはもういないんだ。ユグが追い出したも同然だ。」


エーリュウは、まだいる。

いるのは分かってる、でも、どうしようもない。

あれ以来、エーリュウには会っていないのだから。

 ワタルは、やつれた顔をして、俯いている。


背後に、気配を感じた。


エーリュウが、そこに立っていた。


エーリュウ…! 今、ワタルが…

 声が出なかった。

エーリュウは僕に向かって微笑むと、ワタルに向かって歩いて行った。


「エー、リュウ…? なぜ君が……ここに…」


「ワタルさん。こんにちは、お久しぶりですね」

「エーリュウ! 君は、ユグに利用されたんだ! アイツが、みんなにチヤホヤされるためだけにな。分かってくれ。」


エーリュウは黙ったままだった。それでも柔らかな笑顔は崩していなかった。


「頼むよ…」


「ワタルさん、よく聞いてくださいね。」


「モノを壊すことって、誰にとってもいいことじゃないですよね。相手への親切心も同じです。気の毒に思ってやったことで、自分にとってはいいことでも、それは誰にとってもいいことではありませんよ」


ワタルは、エーリュウの言葉を聞いて、ゆっくりと頷いた。


「あなたは、地上にお帰りなさい。地上で、友達や、家族があなたを待っていますよ」

「はい、ありがとうございました」


僕は山頂へ一歩を踏み出した。

 天井から、眩い光が差していた。

光の中に入ると、視界が真っ白になって、何も見えなくなった。

意しきもとおのいていく。


*


僕は川辺の草原に寝転がっていた。

秋のひんやりとした風に、温かな日差し。

 それがとても気持ち良くて、しばらく寝ていたかった。

でも、あることを思い出し、飛び起きた。

 

「そっか、もう充分寝てたわ」


名前も知らない鳥がさえずっている。

 その下を、僕はゆっくりと歩き出した。

遠くでは学校のチャイムが鳴り響き…


「学校のチャイム!?」


川辺に置いていたカバンを持って、学校への道を走った。

ーーワタルは、改心してたらいいけど。

 そして思った。

夢じゃなきゃいいな。

近々新しいのも連載するつもりなのでよろしくお願いします。

☆を5個押してくださればあなたに幸運が訪れるかも?、、

「かも」ですよ「かも」

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