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099 4年進級

 4年生に進級した。そしてお兄様は高等学院を卒業です。

 卒業式の日は感動したな。送辞を読み上げる生徒会長と答辞を返すお兄様。そう、なんとお兄様が総代として答辞を読んだのだ。さすがお兄様。

 卒業後はお父様の仕事を手伝う形で、将来の男爵家当主となるべくOJTしていくらしい。うん、オン・ザ・ジョブ・トレーニングだね。


 私たち(アレン、ルーシーちゃん、ブレンダ、ペリーヌ、私)は5人全員がAクラスだったのは当然として、ルーシーちゃんの妹のロザリーちゃんも2年Aクラスだったよ。良かった。

 ロザリーちゃんは私たちとよく一緒にいるけど、クラスの中では女の子の友達が結構いるそうだ。ぼっちじゃなくてほっとしたよ。


 社会情勢はめちゃ不穏だ。ついにガルム帝国が近隣の小国の一つを滅ぼした。というか、併呑(へいどん)した。前世における20世紀初頭の帝国主義を彷彿(ほうふつ)とさせる動きだ。

 その牙がいつ王国に向くのか、国境では年々緊張が高まっているらしい。


 そんな情勢の中、私が今年の目標として掲げるのは魔法陣…ではなく、魔道具だ。

 秘伝の技術である魔道具技術を学ぶには、どこかの魔道具職人に弟子入りして師弟関係を結ばなくてはならない。あと秘密保持の誓いも必要だ。

 でも、私は魔道具を私独自の理論で、独力で開発しようと思っている。まぁできるかどうかは分からないけど…。

 苦手なハードウェアなんだけど、挑戦することに意義があるのだよ。


 というのも、実はミスリルをインゴットでもらったのだ。誕生日のプレゼントに何が欲しいかお父様に聞かれたので、うちの銀鉱山から出るミスリルを少しだけ分けてほしいとお願いしたのだ。

 まさか、(インゴット)でもらえるとは思わなかったけど。てか、これって鑑定魔法で調べたら1億エントだったんですけど。もうね、誕生日プレゼントの値段じゃねぇ!


 ミスリルと魔法陣を組み合わせれば魔道具を作れるんじゃないか?かなり前にその仮説を立てたんだけど、ミスリルを手に入れる方法が無かったんだよね。

 まぁ良かったと思っておこう(遠い目)。


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