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094 大規模魔法の実験②

 私以外の全員が放心状態だ。

 輪になっていた手を離して私だけが爆心地へ歩いていく。30分くらい歩いたかな。


 到着した先の地面はクレーター状にえぐれている。

 クレーターの直径は100メートル、深さは40~50メートルはあるかな?

 って、この結果だけを見るとTNT換算1キロトンくらいありそうだよ。とても50ミリ砲弾の破壊力じゃない。


 爆心地で結果の検証作業をしていると、お兄様や友人たちもやってきた。どうやら再起動したようだね。

「マリア、置いていくなんてひどいじゃないか。でもすごい威力だったね」

 お兄様の言葉に友人たちも口々に感想を言い合う。


「マリアさん、実験は大成功…で良いんだよね?」

 アレン、失敗じゃないよ。成功だよ。予想以上に…だけど。


「マリアちゃん、天界の怒りですわね。愚かな人間たちに鉄槌(てっつい)(くだ)すのですわ」

 ルーシーちゃん、鉄槌は下さないからね。


「マリアお姉さま、すごかったです。ピカッのあとドーンって感じでした」

 ロザリーちゃん、その表現は少しやばいかも。威力的には広島型原爆の20分の1程度だよ、多分。


「マリア、すごい風で吹き飛ばされるかと思ったよ。びっくりしたー」

 ブレンダ、爆風って言うんだよ。この世界にはまだ火薬が無いから、爆発とか爆風とかの単語が無いんだよね。言葉の定義からしなきゃだね。


「マリアぁ、事前に教えておいてよぉ。腰が抜けそうになったよ」

 ごめん、ペリーヌ。私にとっても予想外の威力だったんだよ。


「皆さん、ご協力ありがとうございました。大規模魔法の実験は大成功です。あとは使いやすいように改修して、不具合も修正していきたいと思います。リリース版が完成したら発動テストにはまたご協力お願いします」

 そう言ってお辞儀をすると、期せずして全員から拍手が()き起こった。ありがとう、みんな。


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