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088 ストーンキャノンの開発③

 お父様には心配され、お母様にはしこたま怒られた。

 誰だ、ちくったのは…。

 爆発音は近隣住民にも聞こえたらしく、通報されたせいで警吏(けいり)までやってきた。そのせいで両親にばれたらしい。

 もっとも屋敷のほうにも爆発音は聞こえたらしいけどね。


 うう、せっかくの実験成功なので、あと何回か実験(爆発)したいんだけどな。

 アレンの領地へ行くまで爆発実験はお預けか。


 それにしても爆発の規模が大きかったな。

 弾丸の大きさはショットガンらしく口径20ミリメートルで作ってるけど、その大きさの爆発力じゃないよ。少なくとも火薬だったらもっと小規模になる。

 でも魔法では魔力量の大きさ=威力なので、別に不思議ではない。タングステン並みの硬さにするために魔力をかなり込めてるからね。


 遅延発動だったのは、あくまでも推測だけど、土属性の弾丸を魔力に戻してから火属性に再構成したからじゃないかな?

 爆発を実現できた理由は言うまでもない。

 火魔法で燃焼は実現できるので、爆発も実現できるよね。爆発とは急激な燃焼のことなんだから。


 最初に試した魔法陣は着弾後、弾丸を分割し、そのそれぞれにランダムな指向性と初速(運動エネルギー)を与えた。

 次の魔法陣については、弾丸の魔力が火属性に全て変換されたと考えられる。

 この二つを組み合わせて、弾丸を構成する魔力の半分を破片に、もう半分を爆発にして破片を飛ばす運動エネルギーは爆発によって得るようにすればどうかな?

 …などと、できるだけ殺傷力を上げようとする凶悪な貴族令嬢がここにいた。もしかして私、乙女ゲームの悪役令嬢なの?


 とにかく夏休みまでにはある程度の設計は終わらせて、魔法陣のプロトタイプ(試作品)は用意しておこう。

 パラメータを設定できるように作っておけば、魔力量を計測しながら色々試せるはずだ。

 あとは現地で出たとこ勝負かな。


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