067 タイムストップの練習③
夏休みが終わって新学期が始まった。
授業以外の今学期のイベントは2つある。武術組が主体の武術大会と魔法組が主体の魔法研究発表会だ。
前世の体育祭と文化祭みたいなもんだね。
まぁ、参加するのは上級生ばかりなので、1年生は見るだけになるけど楽しみではあるな。友達と一緒に出店(あるのかな?)を回ったりしたいな。
現時点でのタイムストップ発動技術の優劣は以下の通り。
【お兄様>アレン>ペリーヌ>ブレンダ>ルーシーちゃん>私】
おっとり穏やかで運動神経悪そうなルーシーちゃんにすら負けてる私って…。
魔法陣を単なるきれいな模様の画像ととらえている皆と、意味のある文字として認識している私の違いなのかもしれない。考え過ぎちゃうので発動ができなかったり発動が遅れたりするんだろう。
ここにきて【全言語理解】が邪魔をするとは、管理者もびっくりだよ。
しかし、ここで朗報が。
なんと1年生の武術の授業でやる練習試合って、頭部・顔面への攻撃禁止、下半身への攻撃禁止、投げ技・極め技(関節技)禁止だったよ。
受け身については授業の中で習ったんだけどね。無駄にはならないだろうけど。
試合ではパンチかキックを用いて防具をつけた上半身への攻撃のみを行い、勝敗を判定するとのこと。
全然危険じゃないじゃん。なぜ事前にお兄様に聞かなかったのだろう?二年前にはお兄様もこの授業を受けてたってのに。
タイムストップいらなかったなぁ。くそー。




