表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/303

062 タイムストップ③

「自分がタイムストップをかけられた場合、自分の時間が止まっていることは知覚(ちかく)できず、相手が瞬間移動したように感じるんだね」

 お兄様の感想だけど私も同意見だ。

 一週間ほど毎日訓練していたら、動きながらであっても割と発動できるようになってきた。


 最初に魔法発動して無敵時間を作ってから攻撃する形なら割と簡単なんだけどね。身体を動かしながらだと魔法を発動するのは難しい。

 攻撃された瞬間、反射的に魔法発動できるようになれば良いんだけどね。かなり難しいよ。

 てか、お兄様はできてるんだけど、どういうこと?私の攻撃が元々遅すぎるから、余裕で魔法発動できるのだろうか?


「昨日、剣術の授業でトーナメント形式の試合をやったんだけど、タイムストップの練習になると思って使ってみたよ」

「どうでした?もちろん優勝ですよね?」

「うん、優勝したよ。少し卑怯な気もしたけど、ちゃんとした試合じゃなく、単なる試合形式の授業だったからね」

「タイムストップの使い心地はどうでした?」

「開始の合図の直後に間合いを詰めて魔法発動したら瞬殺だね。試合の途中で使うときはやはり難しいけど、魔法発動に成功したら勝利は確実だったよ」

 身体を動かしながらの魔法発動の難しさは予想以上だよね。てか、お兄様は天才か?

 剣術の試合で武術組(入試を武術で受験した人たち)を魔法組(魔法で受験したお兄様など)が倒すことはほとんどないらしくて、武術組のガチ勢がショックを受けていたそうだ。ごめんよ。


 私のほうも武術の授業が(基礎体力作りが終わって)体術の内容に入っている。

 (かた)(わざ)の説明を受けてゆっくりと反復練習している段階なので、まだ危なくはない。

 組み手に入って、さらに試合ともなればかなり危険だよね。それまでにはタイムストップをマスターしなければ。

 あと、ルーシーちゃんやブレンダにも教えてあげないとな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ