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044 襲撃事件の結末

 お兄様と私が探査魔法に夢中になっている間、ガルム帝国の工作員の件はひとまずの決着を見たようだ。

 夕食の席でお父様から、家族全員に聞かせる形で事件の顛末(てんまつ)が語られた。


 最初に捕虜になった魔法使いが最も協力的で、かなりの情報をしゃべったらしい。

 あとは2回目の襲撃時に捕虜になったものの中から2名ほどが自白したそうだ。どんな尋問だったのか聞きたくないけど、もしかして自白剤とかあるのかな?


 結論としては、以下の通り。

・ガルム帝国から2年前に潜入した特務小隊で総人数は50名

・5つの分隊に分かれていて、それぞれが情報収集任務にあたっていた

・指揮官は小隊長1名、分隊長4名(第1分隊の分隊長は小隊長が兼任)で魔導師(魔法使い)は総勢5名(各分隊に1名配属)

・1個分隊につき2個の防御結界装置を装備(分隊長が1個、魔導師が1個を装備)するとともに遠話の魔道具も1個ずつ装備

・通商破壊という名目で盗賊行為を繰り返していた(被害にあった商人は多数いるとのこと)

・当初は軍人としての規律を重んじていたが、最近は盗賊寄りにシフトして強姦や輪姦など何とも思わなくなっていたとのこと

・うちを襲った1回目の時点で2個分隊が壊滅したため、帝国本国から人員補充を受けて2回目の襲撃を計画

・2回目の襲撃では小隊の全力、つまり50名での待ち伏せを行っていたらしい


 うわぁ、なんだか予想以上に大事件なんだけど。

 しかも我が国では2年前から各地で盗賊の被害が増大していて、手を焼いていたらしいんだけど、なかなか解決できなかった案件とのことだ。

 あっさりと大規模盗賊団(帝国軍特務小隊)を壊滅させたシュトレーゼン男爵家への評価が王宮内でうなぎのぼりらしい。良かったね、お父様。


「と、こんなところだな。シュミットとマリアには本当に感謝している。あらためて礼を言わせてくれ。ありがとう」

 お兄様と私に向かって頭を下げるお父様。子供に頭を下げることができるとは、まじですごい人だ。


「頭を上げてください、お父様。僕の功績は微々たるものです。マリアをほめてあげてください」

「いえ、私はお父様の指揮下で戦ったまで。全てはお父様の功績です。それよりもザグレブ子爵への補償が気になります」

 かなりの面積の森を燃やしちゃったからね。あれはやばかった。

 木材としての資源でもあるし、薬草とかも生えてたかもしれない。


「あぁ、陛下の仲裁で1億エントで手打ちをしたよ」

 こともなげな調子で言ってるけど、1億?

 多いんだか少ないんだかよく分からんけど、お父様の様子では少なくて済んだ感じではある。

 どうやら街から割と離れているため、まだ開発の手が入っていない本当にただの森だったらしい。

 しかし、前世だったら1億円だよ。ザグレブ子爵も資源的には価値のないただの森の代償で1億円というのは、宝くじに当たったような気持ちだったのかもしれない。いわゆるWin-Win。


「帝国には外交交渉で賠償金の支払いを要求するんだけど、盗賊被害にあった商人への補償や我が家への慰謝料なんかで1億リアンを吹っ掛けるとのことだよ」

 リアン?これはガルム帝国の通貨単位で1リアンが100エントくらいの為替相場らしい。って、100億エント?つまり100億円?まじかよ。

 ここから交渉を重ねて減額されていくとは思うけど、それでもなかなかの金額だな。国家破産しないよね?いや、別にデフォルトしても構わないけど。


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