表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/303

041 王都への帰還

 結局、全員黙秘のまま尋問は二日で終わり、残りの尋問は王都の拷問官、いや専門家にゆだねることになった。

 そのため捕虜は全員、護送用馬車に詰め込まれた。

 出発時の車内は人員2人で割と快適だったと思うけど、8人増えて人口密度が高くなったため、車内の居住環境はめちゃ悪化している。

 もともと死にそうだった3名は王都までもたないかもしれない。てか、ほかのやつらは「狭いんだから、はよ死ねや」とか思ってるみたい。仲間だろ、おまえら。


 この世界、盗賊に人権など無いので、車内では糞尿垂れ流しだ。悪臭がひどいので、うちの馬車からは少し離れてもらっている。

 あ、もちろん戦争での捕虜には人権があるし、待遇もある程度は保障されるよ。でも帝国とは戦争状態じゃないし、こいつらは戦時捕虜じゃなくて盗賊の扱いだ。

 さっさと帝国軍人であることを認めないお前らの自業自得だな。あ、一人だけ認めたやつもいたな、忘れてた。


 マジックサーチをお兄様と私で交互に発動しながら進んでいるんだけど、現状での襲撃の気配はない。

 油断はできないけど、もしかしたらもう襲撃は無いかもね。だったら良いんだけど。


 ようやく王都の門が見えてきた。

 ここまで来ればもう安全だ。警戒にとても神経を使っていたのでヘトヘトだよ。

 お父様はこの後の事務手続きのことを考えているみたいで、難しい顔をしているけどね。

 10歳児である私はすぐにお屋敷に行って寝室でゆっくり休みたいです。

 お兄様も疲れた顔をしているけど大丈夫かな?PTSDとかになってないよね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ