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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(5年目)
282/303

282 立食パーティ

 謁見のあと、王宮を辞した私たちは全員でうちの屋敷へ向かった。

 シュトレーゼン伯爵家の屋敷の隣にあったはずの屋敷がなくなっており、そこには新しく3階建ての建物が建設中だった。これが大使館の建物になるのかな?

 応接室にシゲノリ大佐とアレンを招き入れ、とりあえずお茶の用意をメイドさんに頼んだところで両親と兄夫婦が入室してきた。

「アレン様、いらっしゃいませ。シゲノリ大佐もお久しぶりですね。ミカ様もよくぞご無事で。マリア、皆様に迷惑をかけてないだろうね」

 あれ?お父様、なんだか私だけ扱いが雑じゃない?

 お母様、お兄様、一人息子(私から見ると甥)のカールを抱っこしているペリーヌお義姉(ねえ)さまも口々に私たちの帰宅を喜んでくれた。

 アレンやシゲノリ大佐も挨拶を返し、そのあとこの場は旅の報告会って感じになった。ハルナ平原会戦は軍事機密なのであまり詳細には話せなかったけど、ファインラント領やツージイ伯爵の話は詳しく語ってあげたよ。皆、ミカ様のほうを見ながら、我がことのように喜んでくれた。

 ただ、最後に私が帝国の大使になったことを話すと、全員が漏れなく(あき)れた顔になったのは何なの?別に良いじゃん。

「隣にある建設中の建物が大使館になると思うんだけど、出来上がるまでシゲノリ大佐はこの屋敷に住んでもらうことにしたいんだけど良いかな?大佐は私の部下になるんだよね」

 私の言葉にシゲノリ大佐も合わせて発言した。

「ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。目を離すと何をしでかすか分からない上司を見張っていなければなりませんので」

 …って、おい!失礼な部下だな。私を除く全員が大佐の冗談(あれ?冗談だよね?)に笑いながら(うなず)いた。


 夕食は私たちの王都への帰還祝いやシゲノリ大佐の歓迎会も合わせて、盛大に立食パーティ形式で開催された。その場にはうちの魔道具職人三人(クラレンスさん、リヒャルトさん、シャルロッテさん)も招いている。当然、工房の幹部であるルーシーちゃんやロザリーちゃんもいるよ。

 急なことでリオン君やマリアンヌちゃん、ブレンダの三人は来れなかったけど、また別の機会に会うことにしよう。

 最初の挨拶やシゲノリ大佐の紹介も終わり、あちらこちらで食事をとりながらの歓談が始まっている。

 私は友人たちに囲まれていたんだけど、そこをなんとか抜け出して、シゲノリ大佐をシャルロッテさんのところへ引っ張っていった。

「シャルロッテさん、シゲノリ大佐が今後この王都、正確に言うと隣の建物でずっと働くことになったから、報告しておくね」

「まぁ、それは…。シゲノリ君、もしかして出世コースから外されたのかしら?おめでとうと言って良いのか分からないのだけど」

 帝国軍人として他国へ島流しにでもなったのかと思っちゃうよね。

「違うよ。隣の建物が大使館という設備になって、シゲノリ大佐はそこで大使館付き武官という立場になるだけだよ。多分、数年後には少将くらいにはなっているはずだから」

「それはおめでとうございます。学生時代に戻ったかのようで嬉しいわ」

 おお、もしやこれは好感触なのか?

「シゲノリ君は私にとって弟のようなものだもの。何か困ったことがあったらお姉ちゃんを頼ってね」

 あ、シゲノリ大佐が死にそうな顔になっている。うーん、これは私が何とかしてやらないとダメかな?


 そんな一幕もあったものの、そのあとはルーシーちゃんにせがまれて旅の話を延々とすることになってしまった。目を輝かせて聞いてくれるから私もつい色々と話してしまったよ。王国の大使でありながら帝国の大使にも就任したこととか。

「それでは、あとはアメリーゴ共和国の大使になれば三か国制覇で完璧ですわね。そう言えば、今年の秋に共和国を訪問するのでしょう?」

 なぜ知ってるんだ?ルーシーちゃんの、いやシャミュア家の情報収集能力はどうなってるんだ?てか、それよりも共和国の大使になることは絶対にあり得ないからね。


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