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025 魔力量の計測器①

 自然魔力を吸収する際の魔力量を測るための計測器が必要だ。

 飛行魔法の安全性のためにね。


 魔導書に起動魔力量と維持魔力量が記載されているということは、古代文明においてはその計測方法が確立されていたってことになる。

 でも魔力のストリーミング機構ってことになるので、その総量って計測しにくいよなぁ。

 どうやってたんだろ?

 魔法で実現するよりも魔道具のほうが良いと思うんだけど、魔道具って仕組みをよく知らないんだよね。

 ナタリア先生は詳しくなかったけど、ジョゼフ先生はどうだろ?

 次の授業のときに聞いてみよう。


「ジョゼフ先生、一つ質問させていただいてよろしいかしら?」

「なんでしょうか、マリア様。私に分かることならばお答えしますよ」

「魔道具についての詳しい内容…どのようなものがあるかとか、その機能などをお教えいただきたいのです」

「ほう。マリア様は魔法が得意とお聞きしていますが、魔道具にもご興味がおありで?」

 いや、そこまで興味があるわけじゃないけど、必要にせまられて?


「照明装置や食品冷蔵装置、あと魔法練習場の防御結界などは我が家でも使っているのでよく知っているのですが、それ以外にはどのようなものがあるのでしょう?」

 そう、なんとこの世界には冷蔵庫がある。異世界ものの中には冷蔵庫を開発する知識チートがよく出てくるが、すでにあるのかよ、チッ。


「そうですね。民生品以外では魔法の対人戦のために軍などで使っている個人用の防御結界装置、遠隔地との意思疎通を図るための通信装置などが有名ですね」

 えっ?通信機って存在するの?我が家には無いよ、男爵家なのに。

 電話を将来的には作りたいなと思ってたのに、すでにあるのかよ。でも多分、軍用で使ってるだけだな。アレンのとこの侯爵家でも見たことないし。


「個人の魔力量を計測するための計測器などは無いのでしょうか?」

「ありますよ。数値ではなく色で判別するだけですが」

 そういえばナタリア先生もあるって言ってたな。詳しいことを聞いてみると、その魔道具に魔力を流していくと徐々に色が変化していくらしい。

 自分の持つ魔力を最大限(空っぽになるまで)そこに流すことで、最大魔力量を調べるのに使うんだって。

 自然界からの魔力吸収をその魔道具に通すことさえできれば、維持魔力量の計測もできるかもしれん。インタフェースが問題だな。


「その計測器を手に入れることは可能でしょうか?」

「皆さん魔力を出力する際の練習で使っていますので、魔道具店で簡単に買えますよ。実は私も持っていますが、魔力を出せなくて魔法は諦めました」

 私が知らなかったのはそもそも必要なかったかららしい。最初から魔力を出せてたからね。

 ありがたいことにジョゼフ先生が使ってたやつを今度持ってきてくれるとのこと。ありがとう先生、お礼にフーリエ級数を教えるよ。って無理、公式覚えてないや…。


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