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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(2年目)
188/303

188 私の評価

 ミカ様だけは私のアイテムボックスの存在を知らなかったんだけど、特に質問されなかったし、驚きもされなかった。なぜだ?

 疑問に思ったのは私だけじゃなかったようで、ルーシーちゃんがミカ様に質問した。

「ミカ様、何もないところから物を取り出すマリアちゃんの(わざ)には驚かれないのですか?」

「はい、だってマリア様ですから…。普通の人から見れば奇跡であっても、マリア様にとっては奇跡でも何でもありませんよね」

 なんだかルーシーちゃんが目を(うる)ませて感動してるんだけど…。ちょっと怖いよ。


「その通りですわ。マリアちゃんにとっては奇跡じゃない…なんて良い言葉でしょう。ミカ様はよくお分かりになっていますわね」

 いや、アイテムボックスはそもそも奇跡じゃなくて、単なる魔法なんだけど。


「ほんとマリアってば不思議だよね。貴族なのに貴族っぽくないし、何か国語も話せるし。あと、魔法陣や魔道具を作ったりできるし。実は神様でした…って言われても信じちゃいそう」

 やめてよ、ブレンダ。ただの人間だよ(転生者で【全言語理解】を持ってるけど)。


「うん、マリアさんこそが天才って呼ばれるにふさわしい。僕は5歳のときから分かっていたよ」

 私は全然天才じゃないよ、アレン。むしろこの世界にとっては天災かもしれない。


「もう(みんな)して、やめてよね。()め殺しって言葉、知ってる?私は普通の人間です」

「「「「それはない(ですわ)」」」」

 うう、全員、ハモることはないよね。

「とにかく、このあと星の丘に行ってお昼ご飯を食べましょう。はい、移動、移動」

 強引に話を変えるしかない私だった。


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