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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(2年目)
186/303

186 星の丘

 工房の仕事を休むことになるけど、実はお兄様からはすでに許可を貰っているのだ。

 純粋な休暇じゃなく、魔道具の実証実験を兼ねてるからね。


 話し合いの結果、ブレンダの都合に合わせることになったので、5人でリヴァスト領へ行けることになった。

 馬車で一日の距離だけど、自動車を使えば半日かな?

 うちの三輪自動車で行こうと思ったら、アレンがリヴァスト家の三輪自動車を出してくれるってさ。おそらくアレンの運転になるね。

 ということは、後部座席は女性4人の女子会になっちゃうよ。おしゃべり楽しそう。


 出発の日、アレンがそれぞれの家々を回って私たちを拾っていってくれた。

 シャミュア家の屋敷、シュトレーゼン家の屋敷、ブレンダの宿屋の順番だ。

 朝、王都を出てリヴァスト領の領都を目指す三輪自動車、予定時間は馬車の半分の時間として約4時間ってところかな?

 道中はアレンには悪いけど、女子会で盛り上がったよ。ミカ様も楽しそうだった。


 リヴァスト家の屋敷に到着した(くだり)は省略するとして、翌日さっそく星の丘へ出発した。初日はピクニックの予定だからね。

 荒野への横道を無視して直進し、なだらかな丘を登って頂上の木の下に自動車を停めた。ちなみに私が運転した。久しぶりに運転すると楽しいね。

 後ろでアレンが冷や冷やしてたのが分かったけど、何?信用無いなぁ。私はこの自動車の開発者だよ。


「マリアちゃんの運転は緊張しますわね。生きた心地(ここち)がしませんでしたわ」

 え?ルーシーちゃん、ひどい。我ながら運転はうまいと思うんだけどな。


「帰りは私が運転するからね。マリアは後部座席ね、これ決定」

 ブレンダさんや、自分が運転したいだけとちゃうんかい。


「マリア様の操車は問題なかったと思うのですが、何か問題があったのでしょうか?」

「だよねー。全然問題無かったよ。分かる人には分かるんだねー」

 私がミカ様の発言にすかさず便乗すると、アレンとルーシーちゃんとブレンダからジト目で見られた。なぜだ?


「まぁ、とにかくこの丘の花畑はすごいよね。ミカ様どうですか?素晴らしいでしょう?」

 私がすかさず話題を変えると、ミカ様も笑顔であたりを見回して言った。

「本当に素晴らしいです。こんな綺麗な場所に連れてきていただいて感謝します」

 うんうん、そうだろう、そうだろう。


「マリアは自分ちの領地のように自慢してるけど、ここってアレン様の領地だよね。はっ!そうか、将来はマリアの領地でもあるってことか」

 おーい、ブレンダ。何を不穏な発言をしてやがるんですかね。


 そんなこんなでピクニックを楽しんだ私たちだったよ。

 どうでも良いけど帰りはブレンダが運転した。私の運転と何が違うってんだ?


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