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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(2年目)
172/303

172 事務機器が欲しい

 通信魔道具を開発している間にすっかり季節は春になり、ルーシーちゃんの妹、ロザリーちゃんが高等学院の5年に進級した。ペリーヌお義姉(ねえ)さまの弟、リオン君も一か月ほど休学(公式には共和国への短期留学の扱い)したものの問題なく2年に進級している。

 二人とも所属クラスはAだ。優秀だね。しかもロザリーちゃんは生徒会の副会長になったらしい(ルーシーちゃん情報)。

 ちなみに、今年の秋に開催される高等学院武術大会の槍術部門にリオン君が出場するつもりだと、ペリーヌお義姉(ねえ)さまが言っていた。それはぜひ応援に行かないとね。リオン君だったら優勝してもおかしくはないので楽しみです。


 私は工房の開発責任者として日々新たな魔法陣を開発してる…ってことはなく、お兄様から開発を止められている。製造部門が死にそうになるから少し自重するように、だって。

 これまでの魔道具の中で私が積極的に開発しようと思ったのはドライヤーだけですよ。それ以外は全て成り行きで作られたものなので、自重しろって言われてもなぁ。

 まぁ、仕事じゃなく、趣味として開発するんだったら文句も言われないだろう。試作品作りには製造部門(職人たち)の手を借りることになるけどね。


 現在、工房の事務仕事において、私が欲しい事務機器はたくさんある。

・電卓

・パソコン

・コピー機

・電話機

・FAX


 前世にはあったけど、今世には無いものばかりだ。

 全て電化製品なので電気の存在が不可欠だね。あと半導体技術も必要だ。あと100年は無理だろうな。もっとも電話機だけは通信の魔道具として実現されているけど、一般には普及していない(高価なのと統制品であるため)。

 この状態でよく事務作業してるよね。算盤(そろばん)すら無いんだよ(計算は全て暗算か筆算)。


 情報を出力するディスプレイ装置の実現の目途(めど)が立たないので、電卓とパソコンは無理だ。

 コピー機とFAXはどうだろ?どちらも画像として情報を入力する仕組みと、紙に出力(印刷)する仕組みが必要だ。うむ、無理だ。実現する手段が全く思い浮かばない。

 魔道具でなければ(単なる魔法陣の魔法であれば)入出力機構は実現できるんだけどな。目視指定ができるってことは人の目が画像入力装置になるし、脳内メニューが実現できるので出力装置も大丈夫だね。紙媒体への出力は無理だけど。


 あれ?ってことは四則演算を行う電卓魔法の魔法陣は実現できるのではないかな?

 魔法陣を起動したあと、二つのオペランド(計算対象の数値)を入力し、メニューから演算種別(足し算・引き算・掛け算・割り算)を指定することで結果を脳内に表示する。

 うむ、できそうだ。

 実用性があるかどうかは分からないけど、魔道具じゃないんだしちょっと考えてみようかな。そう、単なる魔法陣だから大丈夫。


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