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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(2年目)
171/303

171 工房の現状

 現在うちの工房で開発した魔道具は以下の通りだ。

・照明魔道具(民生品)

・携帯型防御結界装置(軍用品)

・ドライヤー(民生品)

・三輪自動車や船外機用の推進器(民生品)

・治癒の魔道具(医療用・軍用品)

・通信の魔道具(軍用品)


 通信魔道具以外は量産しているけど、どれも製造原価が低いのに馬鹿高い値段で売ってるもんだから我が家の資産は増える一方です。

 魔法陣の秘密を明かしている職人が3人しか存在しない…ってのが唯一の問題点だね。構造が簡単だから量産は容易なんだけど。


 現在は治癒魔道具の製造に工房のリソースを(そそ)いでいるので、通信魔道具の製造余力はない。

 特に通信魔道具は魔道具自体の構造が複雑なので、一人の職人が一日に1~2個しか製造できない。

 とても大量注文は引き受けられないね。


 王国の今年度予算の問題もあるし、おそらく大量発注は来年度以降になると思われる。…って逓信(ていしん)部長のシャミュア子爵様、つまりルーシーちゃんとロザリーちゃんのパパさんが言ってたよ。

 陛下は王宮内だけでも、今ある通信魔道具をうちのものに置き換えたいらしいけどね。ふむ、何台か寄付しても良いんだけど…。


 ある日の職場での朝のこと、顔を会わせたときのルーシーちゃんの言葉に困惑した私だった。

「マリアちゃん、うちの父が申しておりましたわ。シュトレーゼンのご令嬢はたいそう利発で可愛らしいって。さすがは王国の至宝(しほう)と呼ばれるだけのことはあると」

 は?王国の至宝?何それ?

 またもや私の知らない新たな(ふた)()が…。

 『可愛い悪魔』よりは悪意は感じないけど、かなり名前負けしそうな呼び名だな。どっちもやめて欲しいよ。赤い彗星とかだったら嬉しいけど…。


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