表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(1年目)
148/303

148 治癒魔法

 シュトレーゼン領の屋敷で作った治癒魔法の魔法陣。粗削(あらけず)りではあったけどうまく発動して本当に良かった。

 王都に戻ってきてから暇を見つけてはブラッシュアップを行ったので、現在はほとんどリリース版と言っても良いくらいに完成度が高くなっている。

 なので、魔法陣仲間6人にも教えておこうと思う。なんか不測の事態があるかもしれないしね。


「こうやってマリアさんに招集されるのも久しぶりだね」

 アレンの言葉にルーシーちゃんやブレンダが答えた。

「ええ、前の招集ではストーンキャノンの魔法陣でしたわね」

「だね。その前は確かマジックガードだったよ。んでその前がタイムストップ」


 続いてお兄様が発言した。

「今回はどんな魔法陣なんだろうね。僕たちに教えるということは重要なものなんだろうけど」

 もちろん重要ですとも。必ずマスターしてくださいね。


「今回の魔法陣は治癒(ちゆ)魔法、魔法名はヒールです」

 HP回復と言えばやはりヒールでしょう。グレーターヒールとかキュアヒールとか考えたけど、無難(ぶなん)にヒールという名前にしましたよ。私にはどうせ命名のセンスが無いんだから良いんだよ。


「治癒魔法は不可能だと言われていたはずだけど…」

 うん、お兄様の疑問はもっともです。私は開発の経緯とその実現方法を説明し、実際にアレンの矢傷(やきず)が短時間で修復されたことを打ち明けた。

 その場にいたルーシーちゃんも証言してくれたし、なによりアレン自身が服をめくって腹部の傷跡を見せてくれた。


「アレン様、死にかけたの?」

 そうなんだよ、ブレンダ。あのときは参ったよ。ほんの数時間が数か月分に匹敵するくらい集中して魔法陣を描いたよ。我ながら神がかっていたね。


「マリアちゃん、大泣きして大変でしたわ」

「わぁーわぁー、ルーシーちゃん、何を言ってるのかな?私が泣くわけないじゃない。常にクールだよ」

 なんだか全員の目が生暖(なまあたた)かい感じでツライ。


「そんなことは良いんです。とにかくこの魔法陣は超重要なので、全員必ず発動できるようになること!」

 ビシッと指をさしてみんなを見回す私はかっこいいポーズを決めているはずなのに、みんなの私を見る目が微笑ましい感じなのはなぜだ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ