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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(1年目)
147/303

147 戦況

 戦略級攻撃魔法『ストーンキャノン』を秘匿するために、架空の魔道具が公表された。名称は『地雷』…もちろん私の命名だ。

 地中に埋設(まいせつ)しておいて敵がその上を通過した際、任意のタイミングで起動できるという遠隔起爆地雷というわけだ。架空の存在なんだけど、設定を考えるのは楽しいね。実際には絶対に作らないけど…。前世でも、放置された地雷の撤去作業は問題になっていたからね。


 アメリーゴ共和国から地雷に関する技術供与の依頼があったみたいだけど、もちろん断った。なにしろ本当はそんなもの存在していないのだから。

 でも帝国はその技術に対してかなりの脅威を感じたようで、王国内における帝国の密偵の摘発数が激増した。まぁどんなに調べても何も出てこないけどね、ふふ。


 現在、戦争はどうなっているのか?

 帝国は共和国の国境(とりで)をまだ抜けないでいる。もしも王国からの援軍が間に合わなければ帝国は一か月で砦を落とし、二か月後には首都ヨークが占領されていたかもしれないけどね。


 帝国が王国との国境を侵犯し辺境伯領を占領した件とブレーン会戦については、辺境伯領は奪還したものの両者ともにそれ以上の動きは無い。

 帝国に予備兵力は無いだろうし、王国も帝国領へ侵攻するほどの余力はないからね。現状8万人の捕虜が王国のお荷物になってるんだけど、これを早めになんとかしないとお互いに困ると思うんだけどな。実務者レベルの予備協議すら行えていないらしい。もっとも共和国としてはこの8万人が帝国へ帰還すると困るので、捕虜用の食料や物資の援助を申し出てくれているみたいだね。


 王国の方針としては帝国を解体するまでは望んでいないようで、なんとか現状が維持できればといったところだ。なるほど、天下三分の計ですね。

 確かに帝国が無くなった場合、大陸はうちと共和国の二強状態になるので、お互いに軍拡競争に(おちい)る可能性もあるね。難しいな。


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