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転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(1年目)
133/303

133 ボートレース大会後日談

 王宮から派遣された調査員が第1回ボートレース大会の観客の一人としてその場にいたらしい。

 なぜなら王宮から呼び出されたからだ。誰が?って私だよ。なんで私なんだ。お父様かお兄様を呼び出してよ。

 文官たちが居並ぶ中で陛下からお()めの言葉をいただいた。湖の観光地としての価値を上げたこと。今後観光客を呼べるであろうボートレース大会運営の道筋をつけたこと。大きくはこの二つだ。

 まぁ実際に大変だったのは確かなので、褒められたのは素直に嬉しい。だけどインフラ整備の原資はシュトレーゼン家のお金なので、私が褒められることでもないな。

 ちなみに、シュトレーゼン家は魔道具がらみでめちゃくちゃお金を稼いでいるけど、そのお金を使って経済を回したことも評価のポイントの一つみたい。既存の魔道具職人の仕事が減るかわりに新規の雇用も生み出されていて、王都の経済はなかなかの好景気なんだよね。

 なお、褒められただけで、あとは特に何もなかった。金一封も無しですか。まぁ、いらないけど。


 あと、優勝者のおじさんは小さな工房の経営者兼職人さんだった。船の製造を行っている工房らしくて、大会のあと問い合わせが殺到したらしい。噂で聞いただけなのでよく知らないけど。

 なにしろ水中翼を考え出した天才だからね。まさか転生者じゃないだろうね、いやまさか。


 それと学院卒業後の友人たちの進路を記しておこう。

 アレンとルーシーちゃんと私はうちの魔道具工房の経営面の幹部として日々忙しく過ごしている。

 ペリーヌお義姉(ねえ)さまは6月の挙式に向けての準備と花嫁修業。

 ブレンダは実家の宿屋の跡取り娘として、宿屋のお手伝いと経営の勉強中らしい。

 ロザリーちゃんはまだ高等学院の4年生だね。


 心配なのはアレンだよ。次期侯爵様なのに実家の仕事をほっぽらかして、うちの仕事ばかりやってるのは大丈夫なんだろうか?

 ルーシーちゃんも婚約や結婚といった話が全く出てこないのは少し心配だね。まぁ私も全くないから他人(ひと)のことは言えないけど。ふむ、考えてみるとうちの両親は私を嫁に出すつもりが無いのかもしれない…って、まさかね。前世でも29歳で死ぬまでお一人様を満喫していた私なので、実はあまり気にしてないんだけどね。


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