表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した女性SEの異世界魔法ライフ  作者: 双月 仁介
社会人編(1年目)
132/303

132 ボートレース大会当日④

 表彰式と閉会式が最後にあるので、運営側としてはまだ気は抜けない。

 凸の形の表彰台に3チームの代表者が並んでいる。

 運営事務局長の手で金メダル、銀メダル、銅メダルが渡されていく。

 ちなみに表彰台やメダル授与も多分この国では初の試みです。他国は知らないけど。


 DJ…じゃなかった実況担当者が渡される賞金の額を発表していくと、観客席からため息と歓声があふれ出した。

 これで第2回以降の大会に出場したいという人が、さらに出てくるかもしれないね。

 運営事務局長が閉会宣言をしたところで、第1回大会は大成功で終了した。


 おっとまだ終わりじゃないな。

 王都行きのシャトルバスの運行や会場の後片付けなどやることはまだ山ほどあるよ。

 今、午後4時くらいだけど、シャトルバスのピストン輸送が4往復で4時間以上かかるからね。夜の8時か9時くらいまでは終わりません。

 帰りのバスを待つ人たちが時間をつぶすためにも食事(どころ)は撤去できないけど、屋台の店主さんたちも夜まで頑張って開けておいてくれるようで感謝です。屋台の人たち、今日中に王都に帰れるのかな?

 簡易トイレは明日撤去することにして、今日のうちは残しておこう。ここに野宿する人もいるかもしれないからね。


 観客席と湖上のブイ、ピットの桟橋(さんばし)それに食事処の建物などは永久設置許可を得ているので撤去不要だけど、簡易トイレや放送室のプレハブは撤去する。

 永久設置の公衆トイレを建てたほうが良いかもしれないな。以前は観光客は貸しボート屋さんのトイレを借りていたらしいけど、今後この湖を訪れる人が多くなれば貸しボート屋さんも大変だからね。

 そういえば貸しボート屋のおじさんの成績は36チーム中26位だったよ。残念がっていたけど、第2回大会への意欲はさらに燃え上がってるみたい。まぁここに住んでるわけだから練習し放題ではあるよね。少しダイエットしたほうが良いのでは?というアドバイスが口から出かかったけどなんとか飲み込んだ。


 アレンの運転する三輪自動車で帰宅の途に就いたのは夜の10時頃だよ。もうね、全員ヘトヘトですよ。しかもこれだけ働いても無報酬、思わず社畜という言葉が脳裏に浮かんだ私だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ