蓬莱
青い眼をしていた
言い表せないほど綺麗な色
碧い眼をしていた
あなたの瞳に映る影法師
抱きしめられるたび
擽ったくて笑った
あなたに包まれることが
嬉しくって泣いた
頬を伝い流れる様々な感情は
あなたが溶かしたかけらなのか
忘れ得ぬ あなたの歌が
不細工な わたしの声が
懐かしい色をした
空に舞って掻き消えた
流れゆく 雲の向こうに
いつか見た エデンの園へ
青く瞬いては
混ざり合って届いてくれ
青い眼をしていた
言葉ではどうしたって足りない
碧い眼をしていた
この世のどこにもありはしない色
理解されずともいい
同じな必要もない
あなたにしかないものが
あなたであればいい
独り善がりの気まぐれな物差しで
あなたの何を測れるだろう
瀬の早い 水簾の歌に
風立ちぬ 重奏のように
懐かしい色をした
空に舞って輝いた
落ちてゆく 雨の涙道の
背を追って エデンの園へ
七つ 数えながら
混ざり合って届いてくれ
あなたのことを知ったように
過ぎた言葉と要らぬ世話
あなたのことを知っているのは
ほかの誰でもないわたし
忘れ得ぬ あなたの歌が
不細工な わたしの声が
懐かしい色をした
空に舞って掻き消えた
流れゆく 雲の向こうに
いつか見た エデンの園へ
青く瞬いては
混ざり合って届いてくれ
瀬の早い 水簾の歌に
風立ちぬ 重奏のように
懐かしい色をした
空に舞って輝いた
落ちてゆく 雨の涙道の
背を追って エデンの園へ
七つ 数えながら
混ざり合って届いてくれ
ありがとうございました。