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風が少女へ語る時  作者: 胡桃パンの元
第4章 普と伯
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第36話

誤字脱字などございましたら報告して下さると幸いです。


『うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』


鳴神は雷の力を爆発させる。

目が眩むほどの光が辺りの空間ごと覆い尽くしたかのような錯覚さえ起こす。

雷は(ふう)をも巻き込んで壮大な轟音を立てた。


その直後、鳴神の動きを封じていた竜巻の勢いが弱まる。

それに乗じて竜巻を粉砕し抜け出した鳴神。鳴神が脱出の際に放った雷を間近で受け、手足を麻痺させた(ふう)が息を切らしながらも鳴神を睨みつける。


『へ、へへへ。どうよ』

鳴神が自慢げにニヤリと笑う。

そう強がってはいるものの先ほどの傷で体力はかなり削られているようだった。

そして、鳴神の体にはある変化が起こっていた。

鳴神の額にあったのは金色の角。

爪の先は鋭く尖り、皮膚の一部が何かの鎧や兜のように堅く変化していた。


『次は逃さない』

一方の(ふう)も鳴神の攻撃を受けた衝撃での怪我が多々あった。

おまけに全身が鳴神の雷電による麻痺でうまく動かない。

手を握ってみるが、明らかに力が入らないのだ。


その(ふう)の手や頬に鱗の様なものが浮き出ていた。


双方は再び相対峙し、

『っはああああ!』

『ったああああ!』

風と雷が放たれて中央で激しくぶつかり合う。

押され押し返しを繰り返し、膨らんだ風と雷が爆発を起こした。

爆風と衝撃波が二人を襲う。


『へ、へへ、へ……あんた人化解けかけてんぞ』

『それはこっちのセリフだ』

鳴神の皮膚がさらに広範囲で堅く変化した。

それは人のものではない歪なものだった。


(ふう)の方も鱗がはっきりと頬や腕に現れ始めた。



双方から息の切らした荒い息が漏れる。

『っぁあああああ!』

『ったあああああ!』

鳴神の掌から無数の雷電が走り、

(ふう)からは無数の風の鎌が飛ぶ。


互いにぶつかり合い、激しい爆音とともに立ち込める煙。

煙が晴れて相手の姿を再確認する。

『……俺、あんたに言いてえことが…ある』

鳴神が腹を押さえながら声を絞り出した。

『あんた大っ嫌いだ……がはっ』

鳴神の腹には(ふう)の放った鎌の傷跡が深くあった。


『俺も同じだ……』

(ふう)の方も体がピリピリとしびれてほとんど動かないようであった。

苦しそうに顔を歪ませる。


『へへ……引き分け2869回。次は……絶対勝つぜ……』

刹那、鳴神の体は淡い光に包まれた。

腕が、脚が、体が、人のものでなくなってゆく。


現れたのは美しき黄金の光のごとき龍。

鬼のように立派な金色の角を生やし、体を覆う分厚い装甲と鋭く尖った牙がなんとも恐ろしい。

雷雲から現れる雷の化身。

それこそが(まこと)の姿。


怪我のためかどことなくふらついた様子をみせたが、黄金の龍はあっという間に漆黒の雷雲の中に消えていった。

ごうっと雷の音がしたかと思えば、雷雲はすっと青空に溶け込むように消えていった。


雲などもうどこにも見当たらない。

まるで先ほどの出来事が嘘のように。



『ああ、これは……力を……使い過ぎ……た……な……』

どこまでも広がる青空を眺めながら、ぽつりと(ふう)が呟いた。

(ふう)も鳴神と同じように体を光が包み込んだ。そして、力なく重力に引かれてゆく。

鱗がきらりと輝いた。


光の中からから次に姿を現したのは龍。

それは、何とも言えぬ美しさを放っていた。

身体に生える鱗は、空の色、山の緑のような清々しく透き通るような色合いを放つ。


その繊細な鱗は一枚一枚に深い悲しみを宿しているようでもあった。


龍の体はただ力なく地面に落下していったのだった。



A:あけましておめでと~!

B:遅いわ!!

A:だって言う機会なかったし!

B:まあ確かにな。

A:苦情は作者にどうぞー

B:2018年最初のあとがきだぞ。これでいいのか?

A:だってそれしか言える事なくね?

B:まあ……そうかもしれないが。

A:今年の目標発表!!イエーイ

B:唐突に!?

A:『作者の邪魔する』!

B:……なんだそれは。

A:言葉の通り、邪魔するんだよ。

B:なんてしょうもない目標なんだ!

A:いや~それほどでも…って褒めてねぇな。

B:もっと壮大な目標を立てるべきだ!

A:んじゃ、例えば?

B:『登場回数を増やす』『出番を増やす』『作者をぼこぼこにする』『作者を呪う』『作者を討伐する』…

A:もういいよっ!

B:え~まだまだあるけど?

A:もういいです。あと、それは目標じゃなくない?

     続く……?

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