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風が少女へ語る時  作者: 胡桃パンの元
第3章 水の加護を持つ少女
28/44

第28話

誤字脱字は報告よろしくお願いします。

読んでくださってありがとうございます。

次からは、ちょっと話が重要に……?


「この妖精と契約してみる?」



ふいに、(ふう)がそう言った。

美野里(みのり)先輩は驚きのためか固まっているようだった。


(ふう)に一瞬、焦りが見えた気がしたけれど何でだろう。


______________________________


『離ちゅでちゅ!』

『無礼者めえ!』

『うわ~い。高い高ーい』

(ふう)の手の中で光玉達が思い思いに叫んでいる。


当然、(ふう)(あまね)(せつ)には聞こえているわけで、正直言って煩かった。


だが、契約の一単語を聞くとこちらも美野里先輩同様、固まってしまった。

『け、けけけ契約など恐れおおおおおい』

『ですですですです』

『わーい、わーい』


一匹(一人?)以外性格変わった?


「ほ、本当!!」

と、美野里先輩がやる気満々で固まった状態から脱出した。

「むふふ~、ホントだヨ~」


「ネ?」

(ふう)が光玉達にほんの一瞬、睨みを利かせた気がした。

『は、はははははい!』

『光栄ですですです』

『やった~!』



美野里先輩が嬉しそうに微笑む。

すると、光玉達もなんだか嬉しそうに温かな光を発した。

『汝、我らと契約せんものなり』

『我らは【水の妖精】』

『みっちー防衛隊だぁ!!』


よく分からない掛声で美野里先輩の身体がほのかに輝きだした。

何処までも青く澄んだ水がさっと過ぎていく。


眩しさに普は目を閉じてしまった。

しばらくして再び目を開けると、先ほどと特に変わった様子のない美野里先輩と、実体化を解いて宙に浮かんだ(ふう)と、同じく実体化を解いて綺麗な着物に身を包んだ(せつ)がいた。


「い、今の何!!」

自分の身に起こった事に瞳を輝かせる美野里先輩。


『け、けけけ契約成功でちゅ』

『よよよよよかったのでちょうかですですです』

『あははは!わ~いわ~い』

光玉達は……なぜか人の姿に変わっていた。

まだ性格戻らないね。

二人。


三人とも幼稚園児ぐらいの子供だった。

身長は普通に人間の幼稚園児並み。

人間の子供にしか見えないが、普通の子供とは違い、水を連想させる水色の髪と瞳が妖精だと物語っていた。

「か、かかかわいい~~!!」

美野里先輩はその三人を見て抱きついた。


『み、みみみっちゃんに抱きつかれてしまったでちゅ』

いつも最初にしゃべる子は短い髪にしゅっとした目。

しっかり者の男の子のようだ。


『ですですですですですですでです』

前まで武士口調だったはずのこの子はぼさぼさの髪をちょんまげみたいに後ろで小さく結んでいる。

腰にはおもちゃの刀。

男の子っぽいが、男勝りの女の子のようだ。


『わ~い。みっちゃん温かーい!』

最後にただ関係のない事をただ言うだけのこの子は、ぴょんと跳ねた髪が肩につくぐらいにまで伸びている。

女の子のようにも男の子のようにも見える。

見た目で判断が出来ないぐらい中性的な子だ。


『ふ、(ふう)様。ど、如何して彼らは突然あの姿に変化したのでしょうか?』

(せつ)は光玉達の変化に驚いていた。

一方、(ふう)の方は分かっていたように冷静だった。

『人間をず~っと見守ってたら、妖精の力は消えていくからネ~』

「え? なにそれ、初耳よ!」

(ふう)の発言に普は思わず口をはさむ。


『契約、それは双方の力のやり取りなんだよネ。妖精は自然の中で存在しているから、そこから出ると力はどんどん消えて行っちゃうんダヨ。契約は、それを止める方法でもあるノサ~』

『では、美野里先輩さんに契約させたのは……』

『むふふ、契約することで妖精側の力の消耗を抑える、これ、基本だヨ』


つまりは美野里先輩を加護するに当たって光玉達は力をずっと消耗させ続けていた事になる。

消耗させる前の姿、つまりこの人の姿が光玉達の本来の姿なのだろう。

「へ~、そんな効果もあるのね。でもそこまでして美野里先輩を守ろうって思えるなんて凄い事よね」

普は光玉達を見直し、感心した。


もし、光玉達が契約せずこのまま加護をし続けた場合、光玉達は力を失い消滅していた可能性だって十分ある。一人の人間を加護するという事は一妖精にとって生死に値するのだ。

(ふう)が少しばかり焦った理由はそこにあった。


「私、守られるきっかけなんてあったかしら?」

美野里先輩が首を傾げた。

髪から水滴がぽとりと落ちる。

普は思い出す。プールの掃除が終わってから、水泳部がプール内で活動を始めたことを。


「……そうだ。美野里先輩、今日、学校で泳いでました?」

普の問いに美野里先輩はこくりと頷いた。

「ええ、水泳部だしね。それに、水の中にいるのが一番好きなのよ」

嬉しそうに笑う美野里先輩は水の女神にも見えた。


「いつから水泳をしているんですか?」

「そうねえ……三歳ぐらいだったかな」


美野里先輩はその頃の事を少し話してくれた。

「私ね、実は肺が弱くて少しでも鍛えれたらっていう親の考えで水泳を始めたらしいの。

初めは嫌で嫌で仕方なかったのを覚えているわ。疲れるし上手く進まないと嫌になっちゃって」

昔のことを思い出して、美野里先輩はくすりと笑う。


「でも、ある時今までの水泳教室が潰れちゃって、今まで泳いでいた場所がなくなってしまった。

その時、気付いたことがある。私、本当は水泳が、泳ぐことが大好きだったんだって。それから、また始めようって思ったの」

美野里先輩は、瞳をふっと細めて穏やかな笑みを浮かべた。


「なくなってから気づいた、だから今度はなくさない。私にとって水は泳ぐための相棒ね」



美野里先輩に抱かれた光玉達は嬉しそうに笑っていたり感動したのか涙を流していたりしていた。

『みっちゃん……』

『その思いこそ我らがそなたを守ろうと心に誓った要因』

『みっちゃん大好き~!!』


『す、素敵です』

(せつ)がその様子を眺めて微笑んだ。


普には美野里先輩と光玉達が太い絆で結ばれているように見えた。

それがなんだか羨ましく感じる。




――――お前、助けてやろうか―――



懐かしい何かが脳裏を横切る。

ぼやっとしていて全然思い出せない。


誰だったか、その人の顔は覚えていない。

確か、とっても優しい人だった。


そんな気がする。



日記に書いておこう。

A:がー!終わった終わった!

B:はいはーいこの章一応終了です。

A:次だ!次!

B:騒ぐな。

A:んじゃ、誰か呼ぼーぜ。

B:はあ、なんかぐだぐだだな。

A:よーし!ん~と……誰にしよーかなー。

?1:『我ら参上でちゅ!』

?2:『みっちゃんに徒名す者は許さん』

?3:『わ~い。わ~い』

B:何か来た!!

A:ぎゃあああ……あれ?子供

?1:『子供扱いするなでちゅ!』

?2:『成敗!!』

?3:『わ~いわ~い』

B:前にいらっしいました?

A:いやいやいや!違うくない!?

B:前のやつでも出てきたよく分からん奴だな。

?1:『怒るでちゅ!』

?2:『慈悲は無用!』

?3:『プンすかプン!わははは』

A:とりあえず帰って!!

?123:『必殺、水流トルネード!!』

A:ぶぎゃあああああ!!

   続く……?

B:もうこれ、何のコーナーだよ。

A:あとがきですが何か?

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