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風が少女へ語る時  作者: 胡桃パンの元
第3章 水の加護を持つ少女
27/44

第27話

よろしくお願いします。

誤字脱字等は報告いただけると幸いです。

そろそろこの章も終わりそうです。


「今のは何? (あまね)ちゃん!」


美野里(みのり)先輩が好奇の視線を送って来る。

先輩の傍には誰もいないようでひとまずほっとした。


「これはその……」

私はどういえばいいのか分からずに視線をさまよわせる。


すると(ふう)はにっこりと笑って言い切るのだ。

(あまね)は超能力者なのだ~~~~~!」


「勝手な事を言わないでぇえええ!!」


普の大声が近所中に響き渡った……かもしれない。

______________________________


「……と、いうわけでこいつは(ふう)っていう【風の妖精】だそうで、こっちの可愛い子は(せつ)。【雪の妖精】なの」

普は、大雑把だが美野里先輩に説明した。


「なるほど……凄い! 夢というか嘘みたい!」

美野里先輩はますます瞳を輝かせた。

普段の大人っぽい美野里先輩とは違った、無邪気な子供のような笑みである。


(ふう)は美野里先輩に話すことを止めなかった。

普通、多少怪しくても隠しておくのが筋だと思うんだけどなあ……。


「そんな力あったんだったら教えてほしかったわ!」

「欲しくて手に入れたんじゃないというか……無理やりっぽかった気がするんだけど」

「ふむ? 普? 何のことかナ~」

(ふう)はにこにこ笑みを浮かべてこっちを見ている。


え、何? 地味に怖い。


「妖精か~。契約で力をね……」

美野里先輩は少し考え込むと、ふと顔を上げた。

「じゃあ、(せつ)ちゃんと私って契約できたりするのかな!?」

期待に満ちた瞳で(せつ)を見た。


「ふ、ふえっ! わ、私ですか!?」

(せつ)は想定外の言葉に慌てた様子を見せた。

「……ざ、残念ですが。わ、私は美野里先輩さんに会うのは初めてですし、ど、どんな方か未だよく分かりません。け、契約はお互いの事をまずは知りえないといけません。そ、それに相性の問題もありますし……」

美野里先輩はそれに納得し、頷いた。

「そうよね。簡単にできたら面白くないものね」


普は(せつ)の先ほどの説明を聞いて内心驚いていた。

―――え、ちょっと待てい。お互いの事を知らないわけじゃないけど(ふう)と私、相性あるわけ!?


「むう、なかったら契約どころか視えてないヨ?」

普のすぐ耳元で(ふう)が呟いた。

それにびくりと身を震わせ飛び退いた。

「お、驚かせないでよ!」


そう言ってみて普は気がついた。

さっきの言葉を声に出していないことに。

「心の一部ぐらい簡単に読み取れるヨ~」



「だって契約の一部だもんネ」



「何でもありなのかしら!? もう!!」

普は(ふう)に近づくと力いっぱい耳を引っ張っておいた。

「痛い痛い痛い~!! 普、ヒドイ~~!!」


妖精の契約って何かの悪徳業者じゃないのかな。

こっちの得が少ない気がするのは何故?



「君は近くに気配を感じるとかそう言った事はないノ?」

(ふう)が少し赤くなった耳を押さえながら美野里先輩に訊ねた。

「気配……?」

美野里先輩は頭を捻った。


「そう言えば……何か声が聞こえる気がするのよね」

美野里先輩のそのの一言に(ふう)の緑の瞳がきらりと光った。


「それ、妖精の声だネ。君のすぐ傍」

「ええっ!? 妖精!? どこどこ?」

美野里先輩は子供のようにあちこちに視線を向ける。


美野里先輩を取り巻く三つの蒼い光はキラキラと光りながら宙を飛んでいる。

目の前を通り過ぎても美野里先輩に気づいた様子はない。

しばらくして、特に何も見えなかったのか、美野里先輩は落胆した。

「……私には視えないんだろうね」

はあ、とため息をつく美野里先輩を心配するように光玉がくるくると回る。

「そのー、目の前にずっと飛んでますよ? 蒼く光っている玉……」

普の呟きにも似た言葉に美野里先輩が、え? と小首を曲げた。


「こ、この光が妖精……?」

どうやら視えているのに知らなかったようだ。

「むう~ずっと何だと思ってたノ~?」

(ふう)が興味津々といった様子で尋ねた。


「え? 光でしょ?」


「……」

「……」

「……」

普、(ふう)(せつ)はそろって黙った。

光が周りを漂っていることが彼女にとっての普通らしい。


「そ、その光はいつぐらいから……?」

(せつ)の問いに美野里先輩は当然のようにさらりと答える。

「いつって記憶がある所はいつでもよ?」


それはつまり記憶が曖昧な幼い頃から存在する事になる。

恐るべし光玉達。


「そ、そんなに前から妖精に好かれ、加護を貰っているなんてすごいです」

(せつ)は驚きを露わにして大げさに驚いてみせた。


「むふふ、相性はばっちりだろうネ~」

(ふう)が光玉達を手で取り始めた。

この前とは違って一発できれいに仕留める。


あ、蚊みたいに潰してないよ?



「ねえ君。この妖精と契約してみる?」



(ふう)が三つの光玉達を両手に持って少し美野里先輩の方に見える様に立つ。


(ふう)はにっと悪戯気な笑顔を浮かべた。

だけど、普には少し違って見えた。


(ふう)の瞳の奥に哀しみや焦りのようなものが見えた気がしたのだ。


A:さー来たぜ!

B:毎度毎度読んで下さって光栄です。

A:ご迷惑なコーナーみていに言うな。

B:では、今回来ていただいたのは、普の先輩。美野里さんです。

美野里:こんにちわー!

?1:『ここはどこでちゅか?』

?2:『我らはみっちゃんを御守りするのみ』

?3:『わーい。わーい!』

A,B:……何か多い。

美野里:どうかしたの?

A:光ってる奴から声が……。

B:うむ。

美野里:へ?誰もいないわよ?

A:そ、そう……。

B:見てはいけない者……?

?1:『何を言ってるでちゅか!』

?2:『我らはそんな下賤な者ではないでちゅ!』

?3:『あはは!おばけだぞ~!!』

A,B:ひゃぁぁああああ!!

美野里:ん?

A,B:でたぁああああ!!

     続く……?

※水の妖精です

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